A会場

経営トップが語る我が社の品質経営

~競争優位を生み出す品質経営~

セッションの趣旨

品質経営の推進には、トップのリーダーシップの発揮と品質経営に対する正しい理解が不可欠であることは言うまでもありません。近年、企業を取り巻く環境が大きく変化する中で、品質は単なる製品・サービスの良否にとどまらず、企業の競争優位を生み出す重要な経営基盤として、その役割が一層高まっています。

本セッションでは、経営トップ自らが、なぜ品質経営やTQM活動が企業価値の向上に直結するのか、いかにして全社的な推進を図っているのか、また、自らが果たすべき役割や機能をどのように捉えているのかについて語っていただきます。さらに、本フォーラムの主参加者層であるマネージャー層に対する期待についてもご紹介いただきます。各社の品質経営に対する考え方や取り組みに触れることで、自社の品質経営を見直し、今後の活動に活かすためのヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • 品質経営とは何かを改めて理解し、自社の活動に活かしたい。
  • 全従業員を同じ方向に導き、一体感のある組織づくりを進めたい。
  • TQM活動の形骸化を防ぎ、企業の競争力向上につなげたい。
  • 品質経営やTQMが現在の経営環境においてどのように役立つのか知りたい。
  • デミング賞や日本品質奨励賞への挑戦に向けて、先進企業の取り組みを学びたい。

「嫌われるTQMを通じて、選ばれ続ける会社へ」

~"やらされTQM"から“やりたいTQM”への進化~

石田 雅資 氏
石田 雅資 氏
㈱キャタラー
代表取締役社長
TQMは、なぜ嫌われるのか――。「面倒」「管理される」と思われがちなTQMを、キャタラーは「明日会社に来たくなる会社をつくる」ための手段と捉え直しました。デミング賞への挑戦を通じて再発防止型から未然防止型の経営へ転換し、仕事の質を高めてきましたが、受賞はゴールではありませんでした。
「真面目・愚直・ぶれない」強みを守りながら、社員が前向きに働ける会社にするにはどうすればよいか。その答えは、標準化や事実に基づく管理、全員参加といった“変えてはいけないもの”を守りつつ、楽しさ、自律性、心理的安全性、AIとの協働といった“変えなければならないもの”に踏み込むことでした。
TPS、自工程完結、DX・AI活用、海外展開、全員経営などを通じた「やらされTQM」から「やりたいTQM」への進化をご紹介し、TQMは管理の仕組みではなく、良い会社をつくり続けるための経営そのものであることをお伝えします。

顧客価値創造を実現する品質経営

― ビジネスモデルで先行し、現場力勝負に持ち込むEARTHBRAINの挑戦 ―

小野寺 昭則 氏
小野寺 昭則 氏
㈱EARTHBRAIN
代表取締役社長 CEO

TQMが支える、医療の質と組織力の向上

江面 正幸 氏
江面 正幸 氏
独立行政法人国立病院機構仙台医療センター
院長
当院は656床34診療科を備える高度急性期病院です。独立行政法人国立病院機構の一員であることから職員の異動が多いという組織上の特徴を有しております。このような組織環境の中にあっても、ISO9001を基盤とした日常管理を中心にTQMを継続的に推進してきました。内部監査やQCサークル活動を通じて、人材育成、継続的質改善さらには組織としての問題解決能力の向上に結び付けています。当院ではTQM推進室が、ビジョン、基本方針、重点課題の体系化から、方針管理の仕組みの整備と運営、内部監査や文書管理を含む日常管理、人材育成、継続的質改善活動までを一体的に担い、各活動を強力に牽引しております。地域に選ばれる高度急性期病院としての役割を果たすとともに、職員が誇りを持って働ける組織を実現するため、2023年に「ビジョン2028」を策定し、TQMを経営の中核に据えた取り組みを組織全体で展開しています。

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

中條 武志 氏
中條 武志 氏
中央大学
理工学術院社会理工学部ビジネスデータサイエンス学科・教授
B会場

原点回帰から品質重視の経営へ Ⅳ

~品質不祥事リスクからの脱却と組織・仕組の改革~

セッションの趣旨

組織の持続的成長の礎である「品質」の価値を改めて見つめ直し、品質重視の経営を実践していくことの重要性が高まっています。近年、多くの企業で品質に関わる問題が顕在化する中、品質を経営の根幹として捉え直し、組織全体で品質向上に取り組むことが求められています。

本セッションでは、品質問題や品質不祥事から得られた教訓を振り返るとともに、それらを契機として組織や仕組の改革に取り組んだ企業の事例を紹介します。また、品質問題を未然に防ぐためのガバナンスのあり方や、風通しの良い組織風土づくり、品質文化の醸成に向けた取り組みについて議論します。品質重視の経営を実現するためには何が必要かという視点から、実践的な取り組みやマネジメントのあり方を共有し、自社の品質経営を見直し、今後の活動に活かすためのヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • 品質不祥事や不正を未然に防ぐための仕組みづくりについて学びたい。
  • 品質管理活動が形骸化しており、組織全体の品質意識を高めたい。
  • 閉鎖的な組織風土を改善し、風通しの良い組織づくりを進めたい。
  • 経営層と現場との品質意識のギャップを解消したい。
  • 他社の改革事例や実践的な取り組みから、自社改善のヒントを得たい。

(仮)品質不正リスクからの脱却と組織・仕組みの改革

棟近 雅彦 氏
棟近 雅彦 氏
早稲田大学
理工学術院 教授
産業界は、利潤を追求する活動を競争環境の中で行っており、人のプレッシャーに対する弱さもあり、品質不正が起こるリスクは常に存在します。したがって、一度策を講じればそれで終わりということはあり得ず、発生防止策、起きた場合の対処策を、品質マネジメントシステムの中に組み込み、継続的に改善していく必要があります。本講演では、演者のこれまでの品質不正調査委員会での経験をもとに、品質不正リスクを低減させるための対応策について論じます。さらに、企業危機管理法務、金融不正研究、企業倫理学の専門家の方々と研究会を立ち上げ、防止策等について議論を行って来ました。議論の内容を提言書にまとめ、パブリックコメントも募集しました。その内容も報告します。

日立の品質不正リスクマネジメントの進化と取り組み

~ 品質コンプライアンス意識の醸成、プロセス改善、AI活用およびグローバル展開について ~

手柴 一郎 氏
手柴 一郎 氏
㈱日立製作所
本社 品質保証統括本部 品質保証本部 本部長
社会イノベーション事業をグローバルに展開する日立にとって、顧客からの日立品質への信頼を守り、品質不正リスクを低減することは重要な経営課題です。 本講演では、これまでの品質不正リスクマネジメントの変遷を振り返ります。
その中で、グローバルでの日立品質の確保に向けた実装すべき基本要求事項(品質保証部門の独立性確保、3つのDefense Lineによる監査、過去の品質事故の教訓を生かす落穂拾い活動の実施など)の展開、品質コンプライアンス意識の醸成に向けた教育の実施など、これまで構築してきた仕組みを紹介します。
さらに、事業経験に伴い蓄積してきた品質ナレッジを、実行中プロジェクトの品質向上に活かす取り組みなど、現在取り組んでいる品質保証へのAI利活用事例についても紹介します。

(仮)品質基盤の強化と品質文化の醸成で、全員参加の品質経営の推進

~あなたのお客様を感動させちゃおう~

仲二見 裕美 氏 氏
仲二見 裕美 氏
旭化成㈱
上席執行役員・品質保証・健康経営・グローバルQSM担当

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

棟近 雅彦 氏
棟近 雅彦 氏
早稲田大学
理工学術院 教授
本セッションでは、コーディネーターから、品質不正リスクへの一般的な対策を論じた後に、2社の方から、具体的な活動についてご紹介いただきます。その後のパネル討論では、聴衆の方々からの質問にお答えするとともに、主に以下の論点について議論したいと思います。
  • 品質不正を起こさない組織・経営のあり方
  • 品質不正リスクを低減するための仕組みと実践
  • 品質不正を防ぐための顧客・社会との関係のあり方
C会場

ISOを経営に活かす!

~9000ファミリー改訂と品質経営の実践~

セッションの趣旨

ISO 9000ファミリーは約10年ぶりの改訂が予定されており、品質マネジメントを取り巻く新たな動向や実用性を踏まえた見直しが行われています。改訂内容や変更点を正しく理解し、自社の品質マネジメントシステムを新たな要求事項に適合させていくことは、品質経営を推進するうえで重要な取り組みとなります。

本セッションでは、ISO 9000ファミリーの改訂内容やそのポイントについて解説するとともに、品質マネジメントシステムの形骸化防止や現場への定着に向けた取り組みについて議論し、品質経営の実践につなげるための考え方を共有します。また、改訂で新たに注目される「品質文化」の考え方と自社への適用についても取り上げます。改訂対応にとどまらず、自社の品質マネジメントシステムを見直し、品質経営の推進につなげるためのヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • ISO 9000ファミリーの改訂内容や変更点を正しく理解したい。
  • 改訂内容は理解できても、現場で何を変えるべきかが分からない。
  • 品質マネジメントシステムが形式的な運用となっており、現場への定着を進めたい。
  • 品質文化の醸成に取り組みたいが、具体的な進め方に悩んでいる。
  • 他社の対応事例や実践例を参考に、自社の品質経営を見直したい。

ISO 9001改訂と社会における認証の位置付け

山田 秀 氏
山田 秀 氏
慶應義塾大学
理工学部 教授, ISO TC 176 国内委員会 委員長

監査を品質経営に活かす、いすゞ自動車の実践

~変化点起点の内部監査と外部審査の活用~

榎本 哲也 氏
榎本 哲也 氏
いすゞ自動車㈱
特車営業部・マネージャー
品質マネジメントシステムの全社事務局として、内部監査の有効活用に向けて実践してきた工夫を、具体的な事例を交えて紹介します。主な取組みは、監査で確認する資料を監査チームへ事前に提供すること、被監査部署に所属する内部監査員を監査チームに加えること、被監査部署が変化点の3H(初めて・変更・久しぶり)を自ら洗い出すためのセルフチェックを実施することです。これらにより、限られた監査時間の中でも改善点の抽出を行いやすくした事例を紹介します。

3T(TQM・TPM・TPS)を支えるISOという“鏡”

岡村 隆広 氏
岡村 隆広 氏
㈱セキソー
品質保証部・執行役員
セキソーは、「音のシステムサプライヤー」を目指し、自動車の騒音低減や音色品質に関する研究・開発を通じて、お客様に新たな価値を提供してきました。その基盤となっているのが、長年にわたり実践してきたTQM、TPM、TPSの活動です。当社ではこれらを総称して「3T活動」と呼び、経営の根幹として位置づけています。本セッションでは、「ISOを経営に活かす」とは何かを、セキソーの実践を通じてご紹介します。当社では、ISOを認証取得や維持のための仕組みとしてではなく、自社の経営システムを客観的に見つめ直すための“鏡”として活用しています。3T活動の事例やマネジメントの仕組みを交えながら、ISOがどのように経営の継続的な進化と改善に貢献しているのかをお伝えします。

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

竹本 康彦 氏
竹本 康彦 氏
早稲田大学
理工学術院 教授
本総合討論では、3つの講演内容を踏まえて相互の関係性を整理するとともに、参加者からの質問に各講演者が回答することを通じて、ISOの活用に関する理解を深めます。具体的には、品質マネジメントの発展と対象領域の拡大に伴い、ISOが重視する事項がどのように変遷してきたのかを整理します。そのうえで、各企業における品質マネジメント活動の基本的な考え方やこれまでの変遷、ISOの活用による活動の維持・強化について理解を深めます。さらに、新たにISOに明記された「品質文化」と「倫理的行動」に着目し、各企業におけるこれらの構築・醸成の経緯や取組を確認します。これらを踏まえ、今後、これらの考え方を品質マネジメント活動に明示的に位置づけ、組織全体に浸透・定着させるために考慮すべき事項について議論します。
D会場

AIと品質経営 Ⅱ

~AIと品質経営の融合がもたらす新たな可能性を探求する~

セッションの趣旨

デジタル技術の進化により、品質経営やTQMを取り巻く環境は大きく変化しています。特にAI(人工知能)は、製造現場でのリアルタイム監視や不良品の予測、品質不良の原因分析など、品質管理のさまざまな場面で活用が進んでおり、品質向上や業務効率化への期待が高まっています。

本セッションでは、品質経営やTQMとAIの融合に着目し、品質管理プロセスの高度化や品質不良の早期発見・予防に向けた取り組みについて議論します。また、AIを活用したデータ分析による品質向上だけでなく、コスト削減や納期短縮などの経営課題の解決に向けた事例についても紹介します。さらに、AI導入におけるデータ品質の確保、システム間連携、組織文化の変革といった課題への対応についても取り上げ、品質経営のさらなる発展に向けた実践的な取り組みのヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • 品質経営やTQMにAIを活用したいが、どのように進めればよいか分からない。
  • 生成AIやAI外観検査などを導入しているが、品質経営全体への活用方法を模索している。
  • AI技術を品質経営にどのように統合すればよいのか、具体的な導入方法や活用事例を知りたい。
  • 既存の品質管理体制を見直し、品質向上や不良予測の高度化を図りたい。
  • TQMの枠組みとAIを融合し、組織全体の品質向上や業績改善につなげたい。
  • AIを活用した品質改善の事例を学び、自社への展開に活かしたい。

AEI(Artificial Elastic Intelligence)を用いた製造業の生産性向上

小代 義行 氏
小代 義行 氏
㈱pluszero
代表取締役会長 CEO
AIと品質管理は実は非常に相性が良い。
なぜならば、AIはある種の最適化手法であり、ターゲットとなる品質特性値を正しく決めることができれば、各種アルゴリズムの力によって、成果を挙げられる可能性が高まる。
pluszeroは、二重過程モデルと言われる手法に基づき、左脳的なAI(ルールベースのAIや全体のモデル化)と右脳的なAI(LLMを含む各種機械学習のAI)の二つのAIを組み合わせることで、高い品質の要求水準に対応できる信頼性の高いAIを展開している。
本セッションでは、製造業における品質向上をAIでいかに実現するかという「狭義の品質」と、会社の各ステークホルダーの期待にいかに応えていくかという「広義の品質」の両面で、最先端の事例を紹介する。

調整中

九十九 弘 氏
旭化成㈱
理事
マテリアル領域 IT・DX統括部 統括部長

AGCが挑むモノづくり企業の価値創造DX

北村 礼 氏
北村 礼 氏
AGC㈱
デジタル・イノベーション統括部
ビジネスイノベーション部 部長
AGCは、DXをコーポレートトランスフォーメーションの梃子と位置づけ、当社の強みであるモノづくり力とデジタル技術を融合することで、社会的価値の創出を通じた経済的価値創出の加速を目指しています。本講演では、AGCグループのDX方針・戦略およびその実現を加速するための推進体制や「二刀流人財」の育成に加え、デジタル技術を活用した製造プロセスの高度化や新たなソリューション創出などの具体的な取り組み事例についてご紹介します。

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

小代 義行 氏
小代 義行 氏
㈱pluszero
代表取締役会長 CEO
E会場

品質経営度調査 上位格付け企業のベストプラクティスに学ぶ

~「企業の品質経営度調査」を活用した品質経営のレベルアップ~

セッションの趣旨

「企業の品質経営度調査」とは、企業における品質経営の推進のみならず、産業界に対して「品質」の重要性の再認識を促すことなどを目的として、2004年から日科技連と日本経済新聞社が共同で実施している調査です。本セッションでは、本調査のねらいや概要とともに、2026年度「第13回企業の品質経営度調査」の上位格付け評価獲得企業における品質経営の活動や取り組みをご紹介します。

日本における品質経営の実態や先進企業の取り組みに触れることで、自社の品質経営推進レベルを把握し、強みや課題を明確にするためのヒントを得ていただきます。「企業の品質経営度調査」を活用した品質経営のレベルアップにつなげるためのヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • 「企業の品質経営度調査」とは何かを知りたい。
  • 「企業の品質経営度調査」を自社の品質経営のレベル向上に役立てたい。
  • 自社の品質経営の強みや課題を客観的に把握したい。
  • 上位格付け評価獲得企業がどのような活動や取り組みを行っているのか知りたい。
  • 他社事例を参考に、自社の品質経営を見直したい。
調整中
F会場

AI時代に勝負を分ける⼈的資本経営

~未来に挑戦し続けるための人間力育成~

セッションの趣旨

生成AIをはじめとするデジタル技術の急速な進展により、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。定型業務の自動化や効率化が進む一方で、人に求められる役割や能力も変化しており、創造力や課題発見力、判断力、協働力といった力の重要性が高まっています。このような環境の中で、人財育成は企業の競争力を支える重要な経営課題となっています。
また、AI活用や業務変革を進める過程では、働き方や役割の変化に対する不安や抵抗が生じることも少なくありません。変革を組織に定着させるためには、チェンジマネジメントの考え方に基づき、人の意識や行動の変化を支援するとともに、失敗を恐れず挑戦できる心理的安全性の高い組織風土を醸成することが重要です。

本セッションでは、人的資本経営、人財育成、心理的安全性、チェンジマネジメントといった観点から、AI時代に求められる人財育成のあり方について議論します。先進企業の事例や実践的な取り組みを共有しながら、自社の変革を支える人財育成と組織づくりについて考える機会としていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • 人的資本経営をどのように推進すればよいのか知りたい。
  • AI活用を前提とした人財育成やスキル開発の進め方に悩んでいる。
  • 心理的安全性の高い組織風土を構築したい。
  • 組織変革を進めたいが、現場の不安や抵抗への対応に課題を感じている。
  • 継続的に学び成長できる組織づくりを進めたい。

AI時代に勝負を分ける人的資本経営

~未来に挑戦し続けるための人間力育成~

川西 由美子 氏
川西 由美子 氏
スパークル合同会社
CEO
AIは単体には意思や感情がなく自発的に行動を起こす主体ではない為、人間による伴走や判断が必要です。人が持つ創造力、課題発見力、共感力、協働力、判断力などの能力は、「人的資本」として位置づけられ、企業価値を創る戦略の中核と言えます。人的資本を組織の持続的成功を促す一助にするためには、感情に訴え自ら動き未来に挑戦し続ける人間力育成が必須です。世界のリーディングカンパニーが実践してきた実例をもとに私の専門である、産業組織心理学と、芸術学による学際デザイン領域の視点で解説致します。

(仮)守りも、攻めも、イノベーション

~キリンの人的資本経営、未来への挑戦~

坪井 純子 氏
坪井 純子 氏
キリンホールディングス㈱
取締役副社長
キリングループはCSV経営を掲げ、人と技術を強みに、お客様や社会の健康と豊かさへの貢献を目指しています。祖業のビールから飲料、医薬、ヘルスサイエンスへと事業を広げてきた歩みは、人財戦略の変革の歴史でもありました。私たちは「人財が育ち、人財で勝つ」とともに、人財に選ばれる会社を目指しています。その鍵は「専門性」と「多様な経験」。専門性を磨き、越境を通じた多様な経験を重ねることで、AI時代にも通用する構想力や決断力を育んでいます。
今年発表した長期経営構想Innovate 2035!では、新たにKIRIN WAYを掲げました。企業はイノベーションなくして生き残れません。KIRIN WAYは、全従業員がイノベーションを生み出すための価値観と行動指針です。守りも攻めも、どんな業務にもイノベーションがあるはずです。未来が読みにくい時代だからこそ、軸をぶらさず、失敗から学び、挑戦し続けています。

AI時代だからこそ”人”が輝く経営を

―YKK精神「善の巡環」を基軸としたチェンジマネジメント―

小林 聖子 氏
小林 聖子 氏
YKK㈱
副社長 黒部事業所長
YKK株式会社は、1934年の創業以来、スライドファスナーをはじめとする「つなぐもの」を製造販売しています。徹底した品質管理と一貫生産システム、そして様々なお客様のニーズに応じた供給体制のもと世界約70の国/地域で同一の高品質を提供することで信頼を確立してきました。その根底にあるのは創業者吉田忠雄が唱えたYKK精神「善の巡環」(他人の利益を図らずして自らの繁栄はない)です。本講座では「AI時代だからこそ“人”が輝く経営を」と題して、 技術(AI)が人を変えるのではなく、人が技術(AI)を 活かして、人が企業を変える、人が輝ける経営とは、について弊社の取り組みをご紹介しながら皆さんと一緒に考えたいと思います。

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

川西 由美子 氏
川西 由美子 氏
スパークル合同会社
CEO
総合ご討論では、産業組織心理学が専門の川西由美子がファシリテーターを務め、各講演内容を受けて、世界のリーディングカンパニーやキリンホールディングスそしてYKKの独自性のある取り組みを振り返った後、聴講者からのご質問に答える形で、AI 時代に勝負を分ける人的資本経営いについて更に深堀りを致します。
人的資本経営は企業ごとに独自性がある取組みですが、登壇企業の実践的な挑戦を通じで、産業競争力を高める為の極意を追求します。