一般事例発表

A会場

職場の活性化に関する改善事例/QCサークル活動(小集団改善活動)の推進/工程の品質改善・効率化

職場の活性化を求め新たな改善活動への挑戦!

アイシン精機株式会社
清水 裕孝 氏
私の職場は、『後工程が安心できる検査業務の遂行で、120%良品保証』を使命に掲げ受入部品~号口出荷品、計測機器管理、信頼性と全ての検査業務を受け持つ職場です。

品質向上への取組みを中心に活動を進める中、自職場の総時間低減、すなわち改善活動が低迷、職場全体も自ら進んで行動する事を忘れ、ルールすら守れない状態。

そんな職場の活性化を求め、職長と共に測定工数の基準作りからロス改善を進めた測定生産能率への挑戦、又技能員一人ひとりがリーダーとなり、個々のつながりを深め、職場の活性化を進めた事例です。

心配される職場から信頼される職場を目指して

アイシン精機株式会社
益田 忠明 氏
私の職場は、自動車部品の試作品受入検査から出荷までを担当しており、中でも車体部品と呼ばれる、ユーザーが直接 手や目に触れる機会の多いサンルーフやスライドドアなどの構成部品からアッセンブリ品の品質保証された製品を、後工程や得意先に納入している職場です。

この事例は、それぞれ担当製品の異なる3つの工場から人選されたメンバーが、1つの職場で構成されることになった当時の活動内容となっており、部下の監督者に自職場の弱点を把握させ、技能員には各々が何をすべきかを理解した上で自ら考え行動させることで、職場力が向上した事例です。

メンバーと共に考動出来る職場構築 ~仕組みづくりと視野の拡大~

トヨタ自動車株式会社 下山工場 第2エンジン製 造部第24エンジン製造課 工長
穂満 巧 氏
トヨタに入社し設備の保守保全を担当、その後製造課でエンジン部品の生産業務と渡り歩いてきた私が、お世話になった先輩・上司から受け継いだ「人財育成方法をいかにしてメンバーに伝承すれば良いか!」
日々の生産に追われ疲れきっているメンバー、QC活動・人財育成も進まず停滞する現状、そんな状況を『職場運営の3本柱』の一つ「自主保全活動」を通じ職場環境に応じた方法を探求メンバーと共に熱い思いを持ち続け考動した事例です。

リアルタイムモニタ活用による高速設備の生産性向上 ~可動率95%への挑戦!~

株式会社オティックス 高岡製造部 部長
田中 晴康 氏
当社は、トヨタ自動車をはじめSUBARU、いすゞ自動車などを主要顧客として、ローラアームをはじめとするエンジン機能部品を主要製品とした各種自動車部品を製造・販売している。その中でも年間1億2千万個強を生産しているローラアームのグローバルでの価格競争が激化する中において、さらなるの原価低減が必要となっている。
そのためにサイクルタイム1秒/個の高速設備の稼働を阻害する項目とその発生状況を一目で把握できる「リアルタイムモニタ」を開発し、このモニタを活用した、従来の改善活動でかかっていた人工を大幅に削減した活動によって、今まで到達できていなかった可動率95%を達成した事例です。

全員参加で取り組んだ職場の活性化活動 ~エアフロメータ 大安移転を見据えて~

株式会社デンソー パワトレイン機器製造部 担当課長
安藤 光一 氏
担当製品の競争力強化ため、2拠点での生産を1拠点に集約する方針が打ち出されました。私の担当する生産ラインを順次他県へ移管する計画であり、メンバーは勤務地を変更するか、あるいは現拠点で所属異動となるかの選択となります。その説明を受けた部下達の多くは大きな不安を抱きモチベーションの低下へとつながっていきました。”どこでもやれる自信”をつける事が、全員の不安解消・モチベーション向上・更なる成長につながると考え、QCサークル活動を活発化させ『ベテランのやる気を取り戻す』・『若手の技能向上』に取り組み、それぞれが新天地で元気に輝き続け活躍しつづけている事例です。
一般事例発表

Bー1会場

マネジメントと組織運営/人材育成/働き方/QCサークル活動(小集団改善活動)の推進

技術系新人を即戦力とする人財育成

日野自動車株式会社 車両モジュール実験部 部長
大竹 敏広 氏
本事例は、『技術系新人が即戦力として活躍』出来ることを目指した育成プログラム策定に取組んだ事例です。
  • 戦力として活躍させることを重視するあまり“手法”の教育が中心となり、基礎知識、基礎技術力がなかなか身に付かない。
  • 上司や先輩が多忙で面倒をしっかり見れず、「放置プレー」が散見され、新人のモチベーションがなかなか上がらない。
という現状課題に対し、①基礎を叩き込む ②現地現物による「体験」から学ぶことを目的にした新人配属及び育成プログラム策定に取組んだもので、新人を即戦力とすることを課題にしている部長さんなどに聞いていただきたい。

現場の課題起点によるマネジメント力強化の取り組み

NEC パブリックSC統括本部 人材育成分科会 委員
井上 聡 氏
品質マネジメントシステムを導入しても問題が発生し続けてしまうのは何故か。品質問題を組織横断的に扱ってきたスタッフとして気づいたこと。それは問題の要因を技術面や個人の資質に求めてしまう傾向にあること。しかし根本的な要因にはマネジメントの問題が大きく関わっているのではないか。この仮説に基づき、「マネジメントの原理・原則」を組織的に学び実践していくことが必須と考え、数年前からドラッカーのマネジメントを基軸としたアクションラーニングとフォロー施策を企画・推進している。マネジメントの原理・原則が徐々に組織の土台となり、広義の品質が改善して行くことを目指す現場起点の取り組みを紹介させて頂ければ幸いです。

日本品質奨励賞 受賞企業講演

TQM奨励賞 トヨタ紡織株式会社 刈谷工場

物流係における出庫伝票処理時間の削減

株式会社ジーシーデンタルプロダクツ 物流購買部
久保田 章男 氏
当社は、歯科医療メーカーである㈱ジーシーのグループ会社として1958年に設立されまし た。1981年に“GQM” (GC's Quality Management)と命名してTQMを導入して、デミング賞 (2003年受賞)、日本品質管理賞(2006年受賞)への挑戦を通して企業品質の向上と現場 力の強化を図っております。 また、21世紀を「健康世紀」と位置付け、世界の人々に「口腔を通じての健康」を提供するた め “みんなで築こう健康世紀” をスローガンに、当社のビジョンである「健康長寿社会に貢 献する世界一の人工歯・高分子歯科工場への挑戦」を続けています。

今回の改善テーマを発表する物流係は、歯科材料を製造する上で必要な原料・資材の 入荷受入、保管、出庫作業を行っております。 原材料の品目は約 6、000 品目を扱っており、社員 4 名、パート社員 8 名の計 12 名にて日々 入出庫作業を行っております。 本テーマでは、特に作業負荷の高い原材料の出庫作業に着目し、その中でも特に負荷となっ ていた出庫伝票の処理時間の改善に取り組みました。 この改善は、自部門だけではなく、出庫を依頼する側の製造部門(後工程)の負荷にも着目し、 会社全体の原材料出庫業務の時間削減に取り組み改善効果を得ることができました。 昨今の物流業界では、IoTによる革新的なシステム構築は目覚ましいものがあります。 このような取り組みや他社の事例を参考に、「後工程はお客様」という考え方を基本に、メン バー自ら IT スキルを向上しながら、自分たちで何とか改善できることにチャレンジした、製造 体質強化の事例として発表いたします。

「明るい職場づくり」を目指して
 ~相手を尊重し、コミュニケーションを基本にお互いの責任を果たす~心

アイシン精機株式会社 西尾機関工場 工場長
伊藤 伯 氏
本事例は、工場長として工場マネジメントのレベル強化を図るべく、次の3つのポイントに注力し取組んだ活動である。
  • 1.使命・方針・目標の理解と共有
  • 2.やりがいを持って行動できる人財づくり
  • 3.部下とのコミュニケーション
この活動の結果(工場技能)、毎年実施する全社員の意識調査アンケートのマネジメント領域の重点指標で、いずれも全社の工場平均を上回る向上度を達成している。
一般事例発表

Bー2会場

工程の品質改善・効率化/工程の品質改善・効率化、SQCの活用

高経年化による架空送電鉄塔の建替物量の増加を見据えた工事業務の生産性向上

関西電力株式会社 電力流通事業本部 工務系統運用部門 送電グループ担当
増田 憲昭 氏
弊社には高経年化した架空送電鉄塔が多く、効率的な保守と、計画的な鉄塔建替工事の実施により、安全に安定した電力をお客さまにお届けする必要があります。今回は、今後増加傾向にある鉄塔建替工事に着目し、生産性向上に向け対策を検討しました。これにあたり、実際の工事件名の約5年に亘る工程のうち、多くの労力を要している設計及び交渉業務の全ての工程を対象に、数時間単位の工程でアローダイアグラムを作成し、各工程の重要度評価をしました。さらに、重要度を基に、各工程の具体的対策を検討し、対策によるリスク評価とそのリスク未然防止策や、対策に必要な帳票類について、マトリックスを活用して一元的に整理した事例を紹介します。

生産性向上活動と“SHOW ROOM”化の推進 ~『売れて』『儲かって』『安心できる』製造ラインへ~

澤藤電機株式会社 製造部 電子機器組立課 課長
田中 豪 氏
澤藤電機(株)は電装品、汎用発電機、ポータブル冷蔵庫を開発から製造、販売まで行っているメーカーです。
17年度からの方針で、スタータ製造工程の生産性向上をテーマとして、働く人に「優しく」工場を見学されるお客様には「歓心」して頂けるような工程造りを進めています。
研磨部品の洗浄工程では、実験計画法を用いて最適条件を設定したエアーブロー化を実施し、ムダな運搬と工程間在庫を無くす改善を行いました。
部品加工から組立ラインまで、分岐合流のあった部品の流れを整流化し、リードタイム短縮と生産性向上の成果を得る事ができました。

日本品質奨励賞 受賞企業講演

TQM奨励賞 トヨタ紡織株式会社 猿投工場

ガラス印刷条件の最適化による品質安定化と段取りロス低減 ~材料変化に対するロバスト性の向上~

株式会社デンソー センサ&セミコンダクタ製造1部・担当
澤田 貴裕 氏
担当製品の圧力センサでは特性を安定させるためにセンサチップをガラスで接合する。ガラスはペースト状態のものを印刷、焼成して形成するが、その連続印刷時にペースト状態が変化することで印刷品質が悪化する。安定した印刷品質を確保するため、ペースト補給や版清掃等の段取り間隔を短く設定していたが、稼働率低下の要因となっていた。そこで、SQC手法を活用して材料変化に対してロバスト性の高い印刷条件を導出することで、印刷品質の安定化と段取り頻度の低減を実現し、稼働率向上につなげることができた。

アルミダイカスト内部欠陥の低減

株式会社アーレスティ山形 鋳造課
荘子 高志 氏
アルミダイカストは0.04秒ぐらいの短時間で、溶湯を高速・高圧で充填する工法です.その時にガスの巻き込みや凝固収縮で生じる鋳巣が欠陥となります。 その鋳巣を定量化することで、統計的手法による解析をすることが可能となり、因果関係を解明する事ができ、最適良品条件を見出した改善事例です。
一般事例発表

C会場

言語データ解析法、新QC七つ道具/IoT時代の品質保証/お客様との価値創造

AIの言語理解の仕組みからN7活用のポイントを探る

日科技連 西日本N7研究部会 部会長 (流通科学大学名誉教授)
野口 博司 氏
ヒトの脳を真似た汎用AIにより、10年後には、ヒトの働く場が少なくなると言われている。しかし、AIには、『言語理解の壁』がある。言語を理解して、周りをよく認識する必要がある「ものごとを創造する」、「マネジメントする」、「もてなしをする」等の分野では、ヒトの方がAIより勝る。N7は、ヒトしかできない、定型化されていない言語データ解析の唯一の手法である。言語データを用いて、問題発見や解決の糸口を得るには、益々N7の活用が増える。我々は、感性と思考力を磨くためのN7活用のポイントを検討中であり、今回その中間報告を行う。

コニカミノルタにおけるデジタル技術を活用した品質保証

コニカミノルタ株式会社 品質本部 共通品質保証センター 品質技術部デジタルQAグループ・係長
中原 大志 氏
コニカミノルタは、社会課題の解決を目指し、お客様に価値を提供するために、自らを課題提起型デジタルカンパニーへと変容させています。それには、基幹事業の情報機器事業を筋肉質化し、成長・新規事業にリソースをシフトすることが不可欠となります。そのために、品証部門として何をすべきか? デジタル技術を最大限に活用した「品質向上」、「業務の効率化」、そして「デジタルに対する意識改革・人財育成」の3つを柱とした「Digital QA(Quality Assurances)活動」への挑戦を開始しました。この「Digital QA活動」の取り組みを紹介します。

日本品質奨励賞 受賞企業講演

TQM奨励賞 株式会社中野製作所

コニカミノルタにおけるお客様と共に実践する品質向上活動

コニカミノルタ株式会社 品質本部 製品品質保証センター PPプロダクト品質保証部・部長
中島 宏昭 氏
コニカミノルタは、ステークホルダーと共に実践する価値創造に取り組んでいます。20年前より、お取引先(部品サプライヤー)と共に改善活動を行い、品質を向上してきました。次のステップとして、近年、その視点をお客様へ移し、お客様に日頃接している販社と共に実践する開発段階における評価、お客様の懐に深く入り込んで、BIGデータ吸い上げではわからない感情をも汲みとり、お困り事を解決する「C-PIUZ(Customer-Problem In Using to Zero)活動」等に取り組みました。そして、その先にある顧客との価値創造への挑戦も開始。品証部門による、お客様志向に拘った取り組みを紹介します。

コニカミノルタ流デザイン思考

コニカミノルタ株式会社 ヒューマンエクスペリエンスデザインセンター デザイン戦略部・部長
久保田 玲央奈 氏
「デザイン思考」とは、お客様の本質的ニーズを洞察し、顧客価値をマーケット機会に変容させていくマインドであり手法です。コニカミノルタでは、この「デザイン思考」を取り入れた商品化を進めています。しかし、主ビジネス領域(BtoB)において、最初のステップであり肝となる「観察/共感」のために必須である「お客様先の現場へ入り込み」が難しいといった、様々な問題が我々の前に立ちはだかりました。これらを打破し、お客様と共にお客様すら気づかなかった価値創造を目指す「コニカミノルタ流デザイン思考」について、事例を交え紹介します。
一般事例発表

E会場

新商品開発・技術開発/SQCの活用

大規模複合建築に適した効率的な遮音設計手法の開発 -BIMを活用した国立循環器病研究センターの遮音設計-

株式会社竹中工務店 大阪本店 設計部技術2グループ・主任
木村 文紀 氏
近年、建築設計は2次元CADからBIM(Building Information Modeling)を使った3次元設計に大きく変化しているが、音環境の基本品質を決める上で非常に重要な遮音設計については、未だに2次元のアウトプット図面での検討が主流である。そのため建物の大型化や用途の多様化に伴う、より高度な音響品質の要求に対して、設計手法の効率化が強く求められた。今回、5つの医療機関で構成され部屋数が総計で1,000室を超える大規模医療施設の遮音設計を実施することになり、「静けさが必要な部屋」と「騒音を発する部屋」が混在するレイアウトになり兼ねない中、確実かつ効率的に遮音性能を確保できるような、全く新しい設計手法が必要になった。

そこで、部屋情報に属性を持たせることができ、かつ3次元で検討可能なBIMを遮音設計に適用することを立案し、実施した。これにより、複雑にレイアウトされた居室間でも遮音リスクをあらゆる角度から見える化し、2室が近接しないプランの検討を容易にして、遮音構造の合理化によるコスト削減を実現した。また、プラン変更に伴い遮音性能も追従するため、設計変更に伴う検討に要する工数を大幅に抑えることが可能になった。

このように、規模によらず複雑な建築プランにも追従しながら遮音性能を効率的に確保する設計手法(特許出願済)を開発したので報告する。

建物のネットZEB化を実現する技術の開発と実施 -省エネと快適性・知的生産性の両立-

株式会社竹中工務店 東京本店設計部設備部門 グループ長
田中 宏治 氏
2030年度の温暖化ガス削減目標を2013年度比26%削減が掲げられ、国のエネルギー基本計画では、2030年までに新築建物の平均でZEBを実現するという政策目標が掲げられている。実際に稼働している建物でZEBを実現するためには、快適性・知的生産性を低下させずに大幅なエネルギーの削減が必要である。超省エネビルと呼ばれるような建物はZEB ready(50%削減)を達成しているが、ネットZEBを達成するためには、さらに消費エネルギーを半減(75%削減)させなければならない。ZEB readyのエネルギー消費構造を分析した結果、空調及びコンセント消費エネルギーの大幅な削減が必要だったことから、下記①~④の方策を検討・開発し、効果の確認を行った。
  • ① 断熱・高遮蔽を実現する高性能外装の開発
    熱貫流値など目標設定を行い、高断熱ガラス+外ブラインドの簡易ダブルスキン外装を開発した。
  • ② 自然エネルギーを活用する空調システムの開発
    地中熱の直接利用、デシカント再生への太陽熱利用システムを構築し、自然エネルギー利用率40%を達成した。
  • ③ 生産性向上とエネルギー削減を両立するワークプレイスの構築
    パソコンのノート化、コピー機の台数削減とオフィスレイアウトの変革を同時に実施し、コンセント負荷を70%削減した。
  • ④ 個人毎に快適性が向上するウェルネス空調制御システムの開発
    ウェアラブル端末を利用し、個人毎に得られる生理情報を利用して、空調の快適制御システムを開発した。
開発した技術については当社東関東支店にて適用し、国内で初めて既存稼働ビルを快適性・知的生産性を向上させながら、ネットZEB化を達成した。

※ZEBの定義:年間の一次エネルギー消費量が一般的な建物の50%未満の建築物を「ZEB Ready」と定義、「ネットZEB」は再生可能エネルギーによる創造エネルギーが、エネルギー消費量と同じ、または上回ること。

日本品質奨励賞 受賞企業講演

品質革新賞 丸善石油化学株式会社

なぜ現代に新QC七つ道具(N7)が必要か、今に問う本質的価値No.1
~情報過多の時代、玉石混交の中から本質を見極めるN7~

なぜ現代に新QC七つ道具(N7)が必要か、今に問う本質的価値No.2
~スピード感のある判断、アイデアの創出など時代にあったN7~

N7研究東京部会
恵畑 聡 氏
新QC七つ道具(略称:N7)は1977年に故納谷義信教授が提唱され、以来、管理者・スタッフからQCサークルの改善活動まで欠かせぬツールとして定着している。

N7研究部会では、N7手法を中心とした問題解決技法の応用と可能性研究、ノウハウ継承と講師育成をねらいに、専門的な知見を集積する名実そなわった討議と検討の結果、N7の時代適合化の牽引や普及、N7セミナーなど研修活動に反映すべく、約32年間活動を続けており、部会ワークショップの研究成果発表である。

本発表では、N7手法がさまざまな問題解決・課題達成の場面で活用される中、その本質的価値、時代にあった活用方法を追求し、N7の効用について、①ことばデータの見える化とアイデアの増殖に役立つ、②適切な企画や計画を考えるのに役に立つ、③多角的に考える力をつけるのに役立つ、④グループ思考を効率よく行うのに役立つ、⑤関係者のコンセンサスを得るのに役に立つ、など効用を再検証し、本質的価値を提唱する。N7活用の幅を広げ、その有用性を進めるものと考えている。このように考察を深め、より多くの方にご理解、ご活用を促進いただくことをねらいとしてご報告いたします。
一般事例発表

JUSE特別セッション

ハードウェアとの違いを踏まえたソフトウェア品質保証
~ソフトウェア品質管理研究会34年の歩み~

ヤマハ株式会社 品質保証部 品質企画G 主幹
小池 利和 氏
IoT時代を迎え、ソフトの重要性は益々高まるばかりです。様々な機器がインターネットで繋がり、協調して動作しなければなりません。これまでハードのみを製造していた、または、機器単体で動作するごく小規模なソフトを搭載した製品を製造していた企業が大規模化する組込ソフトの品質保証に手を焼いているという話をよく耳にします。ややもすると、ハード開発や製造現場で培ってきた品質管理、保証の方法をそのままソフトに適用してしまいがちですが、それは誤りです。ハードとの違いを踏まえた上で、ソフト品質を保証する上で特にすべきことをソフトウェア品質管理(SQiP)研究会の紹介と併せて解説します。