クオリティフォーラム2025 登壇者インタビュー
―キリングループにおける品質事故と品質経営について―
CSV経営やイノベーションとも結び付く
品質保証
キリンホールディングス株式会社 常務執行役員
品質保証統括 兼 品質保証部長
永嶋 一史 氏 に聞く
聞き手:井上 邦彦(ライター)

永嶋 一史 氏
キリンホールディングス㈱
常務執行役員
品質保証統括 兼 品質保証部長
常務執行役員
品質保証統括 兼 品質保証部長
1991年、キリンビール入社。2005年、生産統轄部生産品質担当主査。2011年、ベトナム・インターフード社Long Thang工場長。2014年、キリンビール生産技術開発センター長。2015年、パッケージング技術研究所。2018年、ミャンマーブルワリー取締役副社長。2020年、キリンホールディングス執行役員・飲料未来研究所所長。2022年、同社執行役員・品質保証部長。2024年、同社常務執行役員兼品質保証部長となって現在に至る。
1. 34年間で14の職場に勤務
――キリンビールに入社されたのは34年前の1991年でした。大学院を修了し、25歳の時ですね。
永嶋:大学は農学部の食糧化学工学科に進み、主に専攻したのは食品分析です。入社後の最初の配属先は、当時、横浜工場内にあった包装開発部の開発駐在という部署でした。容器包装の開発をする新人の研究者として仕事に就きました。その後もパッケージに関わることが比較的多かったのですが、2003年からは本社の生産統轄部に移り、国内工場を取りまとめる生産品質管理の担当スタッフという仕事もやりましたね。2011年の東日本大震災があった直後の春からは、会社がベトナムで飲料会社を買収したため工場長として赴任。いわゆるPMI(Post Merger Integration)と呼ばれる業務にも深く関わりました。経営、業務、意識を統合し、その企業価値をいかに最大化させていくかという仕事です。
――入社以来、34年間の間に14の職場を勤務。とても多くの分野を次々と歩まれてきたことに驚きました。
永嶋:これまでの34年間を振り返って見ると、工場勤務が11年、研究所が9年、海外が7年、そして本社での勤務が7年ということになります。次々と新しい仕事にチャレンジさせてもらえるというのは、自分の気性に合っていたように思います(笑い)。
2022年からはキリンホールディングスの品質保証部長を担当するようになり、2024年に常務執行役員となってからも品質保証部長は兼務しています。一部の大手企業ではCQO(Chief Quality Officer、最高品質責任者)とも呼ばれていますが、私も同じようにホールディングス全体の品質保証を統括する役割を任されています。
2022年からはキリンホールディングスの品質保証部長を担当するようになり、2024年に常務執行役員となってからも品質保証部長は兼務しています。一部の大手企業ではCQO(Chief Quality Officer、最高品質責任者)とも呼ばれていますが、私も同じようにホールディングス全体の品質保証を統括する役割を任されています。
2. 「企業の品質経営度調査」の総合評価では、トップクラスの「格付け4.5」

――第12回「企業の品質経営度調査」の結果が2024年10月に公表されました。御社は総合評価(Advanced版)において最高ランクの「格付け5」に次ぐ、「格付け4.5」という高評価を、前回の第11回に続いて得られています。この調査結果をどのように受け止められたでしょうか。
永嶋:私が品質保証部長になったのは第11回の品質経営度調査があった2022年でしたから、その調査に2回関わったことになります。品質経営ということでは全ての面で完全にやりこなせているわけではありませんから、最上位「格付け5」の満点というのは、とても厳しいだろうと思っていました。それでも「格付け4.5」という評価であれば、一定の及第点は頂戴できたといえる気はします。
いずれにしても、キリンホールディングスとしてはグループの各事業会社が自社の品質保証マネジメントをしっかり実行していることを何よりも重視しています。お客様にご迷惑やご心配をおかけするような問題や品質事故は起こさない。それが一番大事なことであり、本当に一丁目一番地です。そのために足りていない仕組みなどについて、常に改善をはかっていかなければなりません。
いずれにしても、キリンホールディングスとしてはグループの各事業会社が自社の品質保証マネジメントをしっかり実行していることを何よりも重視しています。お客様にご迷惑やご心配をおかけするような問題や品質事故は起こさない。それが一番大事なことであり、本当に一丁目一番地です。そのために足りていない仕組みなどについて、常に改善をはかっていかなければなりません。
――永嶋さんはそのグループ全体を束ねるホールディングスの品質保証を担われているわけですね。
永嶋:その通りです。我々のグループでは大きく分けると食、ヘルスサイエンス、医薬という3つの領域があり、それに関わる多くの事業会社が国内外の幅広い地域に展開しています。その個々の会社には、もちろん品質保証を担う部署があり、それぞれの業界のルールや考え方にも即して事業を進めているといえます。それを踏まえながら、コーポレートの立場からそれぞれの事業会社の品質保証の仕組みがしっかりと適切に運用されているかを常にモニタリングし、ガバナンスを効かせるという体制になっています。
3. イノベーションを支える品質保証
――品質保証について永嶋さんがとくに意識されているのは、どのようなことでしょうか。
永嶋:キリングループではいわゆる品質文化を「品質を大切にする風土」と表現していますが、その風土を醸成し続けていくことがものすごく大事であり、そこは手を抜いてはいけないといつも思っています。また、ファンケルのように、新たにキリングループの一員となった事業会社もありますので、「品質を大切にする風土」の醸成について理解をいただき、取り組んでいただいています。
ご質問とは少しずれるかもしれませんが、多くの方々にとってキリンといえば非常に堅くて真面目といったイメージがあるのではないでしょうか。実際、社内でも昔から冗談半分で、「石橋を叩いて叩いて叩き壊す」といった言葉(笑い)やガチガチのルールを作り、少しでもリスクをゼロにしていこうとするような考え方を聞くことがあり、それがキリンのイメージにもつながっている気がします。でも、私自身についていえばいろいろなことにチャレンジさせてもらいましたから、決してゼロリスク志向ではないとは思うのですが……。
もちろん、絶対に起こしてはいけない品質トラブルというものはあります。お客様の健康被害につながってしまうようなこと。あるいは法令違反につながってしまうこと。そういった可能性は前もってしっかりとリスクを特定して回避する、あるいは最小限にするといった対策を講じる必要があります。しかし、リスク回避のために重箱の隅を突くようなことが当たり前になってしまうと、たとえば何か新しいとか面白い価値の創造につながる芽も、潰してしまうという懸念が生じてしまうわけです。
ご質問とは少しずれるかもしれませんが、多くの方々にとってキリンといえば非常に堅くて真面目といったイメージがあるのではないでしょうか。実際、社内でも昔から冗談半分で、「石橋を叩いて叩いて叩き壊す」といった言葉(笑い)やガチガチのルールを作り、少しでもリスクをゼロにしていこうとするような考え方を聞くことがあり、それがキリンのイメージにもつながっている気がします。でも、私自身についていえばいろいろなことにチャレンジさせてもらいましたから、決してゼロリスク志向ではないとは思うのですが……。
もちろん、絶対に起こしてはいけない品質トラブルというものはあります。お客様の健康被害につながってしまうようなこと。あるいは法令違反につながってしまうこと。そういった可能性は前もってしっかりとリスクを特定して回避する、あるいは最小限にするといった対策を講じる必要があります。しかし、リスク回避のために重箱の隅を突くようなことが当たり前になってしまうと、たとえば何か新しいとか面白い価値の創造につながる芽も、潰してしまうという懸念が生じてしまうわけです。
――面白い価値の芽ですか?
永嶋:実は、キリンホールディングスではグループ全体で「イノベーション」をこれからの重要なキーワードの一つに掲げています。これからはさらにイノベーションをどんどん起こしていくことを、ホールディングス全体の大きな経営戦略の中に位置づけており、そうした中で我々の品質保証はどうあるべきかということが突きつけられた大きなテーマであり、課題だと捉えています。
これまでの品質保証といえば、きちんとマニュアルや規定を作り、それらをしっかり守るように管理していくことに主眼が置かれていたと思います。しかし、そればかりで動いていると、グループ内の各事業部門でも同じようにガチガチに守ることを優先し、イノベーションの力がなかなか育たなくなってしまうでしょう。何か新たな技術や製品を開発しようとする際には、守るべき所は守りながらも、この部分はもう少しチャレンジしてもいいのではないか、攻めてみてもいいかもしれない、といった助言をするとか。そういう品質保証部門にもなれたらとも思い、今度どのように説明し、展開していくかを今まさに模索しているところです。
これまでの品質保証といえば、きちんとマニュアルや規定を作り、それらをしっかり守るように管理していくことに主眼が置かれていたと思います。しかし、そればかりで動いていると、グループ内の各事業部門でも同じようにガチガチに守ることを優先し、イノベーションの力がなかなか育たなくなってしまうでしょう。何か新たな技術や製品を開発しようとする際には、守るべき所は守りながらも、この部分はもう少しチャレンジしてもいいのではないか、攻めてみてもいいかもしれない、といった助言をするとか。そういう品質保証部門にもなれたらとも思い、今度どのように説明し、展開していくかを今まさに模索しているところです。
――品質保証とイノベーションは対立するものではない。むしろ、イノベーションを進めるために品質保証部門がお手伝いし、後押しもできるということですね。
永嶋:これからは、そうありたいと考えています。私自身はどちらかといえば研究開発部門が長かったので、開発の段階で品質保証部門がうまく関与してくれると助かるということが、感覚的に分かるのです。新たにチャレンジする商品やサービスの上市に先立って、品質リスクを検出し、吟味し、とると決めたリスクのクライシス化に備えた体制を事前に整えておく。そういったことを品質保証部門が一緒になってきちんと提案していくことで、スピード感のあるイノベーションを生み出し、お客様に喜んでいただける価値をお届けできるのではないか、ということですね。
4. 仕組みを徹底して運用できているのか

――ところで御社では「キリングループグローバル品質マネジメントの原則」という規定を掲げています。これについてお話ししていただけるでしょうか。
永嶋:「キリングループグローバル品質マネジメントの原則」(以下、KGQMPと略)は、もともとはISOなどをベースに策定したもので、我々にとって品質保証における基本となる原則であり、最低限守るべき仕組みであると位置づけています。
少し視点を変えさせていただくと、ニュースなどで話題となった大手企業の大きな品質事故や品質不正といった問題を見ていくと、どの企業でも品質保証の仕組みはあったはずです。それでも大きな問題が生まれてしまったのは、結局はその仕組みを徹底して運用できていなかったということが、大きなポイントなのではないでしょうか。だから当社のKGQMPでもその仕組みを常に整えながら、どれだけ徹底して運用しているのかが重要であると考えています。
少し視点を変えさせていただくと、ニュースなどで話題となった大手企業の大きな品質事故や品質不正といった問題を見ていくと、どの企業でも品質保証の仕組みはあったはずです。それでも大きな問題が生まれてしまったのは、結局はその仕組みを徹底して運用できていなかったということが、大きなポイントなのではないでしょうか。だから当社のKGQMPでもその仕組みを常に整えながら、どれだけ徹底して運用しているのかが重要であると考えています。
――仕組みを作って安心していては、ダメということですね。
永嶋:品質事故や品質不正などの問題が起こると、一般的に大きな企業では第三者委員会が立ち上げられ、最終的にはそのレポートも公開されるようになります。それらを拝見すると基本的には共通する構図として、直接的な要因と背後要因の2つの切り口が浮かび上がってきます。
直接的な要因にもいろいろなポイントがありますが、まずは商品設計の段階でそもそものミスがあったという問題です。2つめの重要なポイントとしては、現場第一線に過大な無理をさせてはいないか。そこに適切な人材とリソースが充足されていたのかという問題です。設備の適切なメンテナンスや投資という問題も、当然あるでしょう。
背後要因としての大きなポイントでは、経営と現場の乖離という問題が出てきます。事務所と現場の乖離ということもあるでしょう。結果として現場での心理的安全性は確保されなくなり、悪化すれば現場で「何を言ってもムダだよ」といったシラケムードになってしまうといったことも。
そういったことが起こらないように、我々としては「品質を大切にする風土」を醸成し、グループ全体を適切にモニタリングしつつ、ほころびがありそうなところにはアラームを鳴らしていく。それがとても重要なことだと考えています。
直接的な要因にもいろいろなポイントがありますが、まずは商品設計の段階でそもそものミスがあったという問題です。2つめの重要なポイントとしては、現場第一線に過大な無理をさせてはいないか。そこに適切な人材とリソースが充足されていたのかという問題です。設備の適切なメンテナンスや投資という問題も、当然あるでしょう。
背後要因としての大きなポイントでは、経営と現場の乖離という問題が出てきます。事務所と現場の乖離ということもあるでしょう。結果として現場での心理的安全性は確保されなくなり、悪化すれば現場で「何を言ってもムダだよ」といったシラケムードになってしまうといったことも。
そういったことが起こらないように、我々としては「品質を大切にする風土」を醸成し、グループ全体を適切にモニタリングしつつ、ほころびがありそうなところにはアラームを鳴らしていく。それがとても重要なことだと考えています。
5. 品質事故などから学び、グループ全体で共有を

――ただ残念ながら御社のグループでも、これまでに品質事故はありました。
永嶋:申し訳ないことですが、その通りです。飲料容器の表示が不適切であったために措置命令を受けるなど、いくつかの品質事故が起きています。それらの中でもとりわけ大きかった事案がありました。私が品質保証部長に着任する前に発生したことなのですが、ヘルスサイエンス事業において医薬品などの原料を開発、生産していた会社で起きた問題です。最終的にはキリンホールディングスの直接の子会社として買収した企業ですが、品質保証体制のあり方も転換しようとしていたタイミングで発生したものです。
――具体的には、どのような?
永嶋:その会社ではアメリカにも医薬の原材料を輸出していましたが、FDA(米国食品医薬品局)からワーニングレターを受けていました。FDAからはアメリカに輸出される食品、医薬品、化粧品、医療機器などの品質と安全性を確保するため、規制に基づき根拠となる書類の提出が求められます。加えて定期的な査察を受けます。そこで大きな違反があると判断された場合、ワーニングレターを発行することがあるのです。
――ワーニングレターということは、警告書ですか。
永嶋:FDAは輸出企業に対して定期的な査察を行い、そこで問題点を指摘された場合、改善をすれば良いわけです。でも、その会社ではうまく改善をすることができず、とうとうワーニングレターを受け取る事態に。ワーニングレターが発行されるとFDAの情報公開によって世界中に知られるようになります。その結果、国内工場があった自治体からも営業と製造の停止命令を受けました。アメリカだけではなく、国内のお客様にも多大なご迷惑をお掛けすることになったわけです。
FDAの査察はものすごく厳しいものです。システム監査からあぶり出された不具合点を軸にしながら、それこそ品質文化といったところにまで深く徹底して切り込んできます。指摘されたことだけを改善していてもダメで、根底から見直さなければなりません。そのことに気づくまで時間がかかり、改善に要した時間も加えると、ワーニングレターを解除していただくまでに何年もかかってしまいました。
FDAの査察はものすごく厳しいものです。システム監査からあぶり出された不具合点を軸にしながら、それこそ品質文化といったところにまで深く徹底して切り込んできます。指摘されたことだけを改善していてもダメで、根底から見直さなければなりません。そのことに気づくまで時間がかかり、改善に要した時間も加えると、ワーニングレターを解除していただくまでに何年もかかってしまいました。
――「痛恨」の一大事といっても、大げさでないのでは?
永嶋:まさに痛恨です。まず何よりもお客様の信頼を失った、という大きな問題がありました。また当然ですが、多大な経済的損失も発生しました。
――キリンホールディングスとして脈々と築き上げてきた「品質を大切にする風土」や品質保証体制に、冷水を浴びせたケースだったといえそうですね。でも部外者の立場から申し上げるのは恐縮ながら、その大きな品質問題は御社にとって大切な財産になったともいえるのでは?
永嶋:貴重な財産としていかなければなりません。この品質問題からは数多くの教訓、示唆が得られました。我々ホールディングスとしてそれらを咀嚼し、グループの事業会社に展開して自己点検をしてもらう。そして私たちコーポレートの品質保証部門としては、単なるシステム監査に留まるのではなく、各事業会社や事業部門における品質文化、品質を大切にする風土は大丈夫なのか、それを維持するための経営トップや事業部門のトップはどのような取り組みをしていけばいいのかといったところにまで、しっかり関与していかなければいけないと今は考えています。同時に、この品質問題で得た教訓をグループ内でいつまでもしっかり伝承していくようにしなければならないと思っています。
6. 11月の品質月間にメッセージを発信
――そういう意味でも、御社がかねてから継続している11月の「品質月間」は重要なものだと思います。その時期には毎年、社内イントラネットを通じて品質保証担当役員から全従業員向けにメッセージを発信されていると伺いました。
永嶋:長年にわたって歴代の品質保証担当役員が行ってきました。私が品質月間でメッセージを発信したのは2024年度からで、その時には原点回帰について触れました。キリングループとして、改めて経営の原点としてきた「お客様本位・品質本位」の大切さを徹底させていこうということです。そして2025年度にはイノベーションも見据えた品質保証のあり方も伝えていくつもりです。
また、この品質月間では全従業員を対象にe-ラーニング形式の研修を実施しています。加えて、年間を通じて品質に関する階層別研修もかなりきめ細かく展開しています。品質意識を高める教育はもちろんのこと、先ほどお話したようなキリングループで発生した品質問題とともに、他社での過去の事例から得られた教訓などもしっかり伝承していくようにしています。
こうしたものは品質保証体制の仕組みを、いかに徹底して運用していくかに繋がるものですが、とにかく決めたことは近道を選ぶようなショートカットをしないで、きちんとやってくださいと、各事業会社の品質保証部門の責任者には必ず伝えるようにしています。
また、この品質月間では全従業員を対象にe-ラーニング形式の研修を実施しています。加えて、年間を通じて品質に関する階層別研修もかなりきめ細かく展開しています。品質意識を高める教育はもちろんのこと、先ほどお話したようなキリングループで発生した品質問題とともに、他社での過去の事例から得られた教訓などもしっかり伝承していくようにしています。
こうしたものは品質保証体制の仕組みを、いかに徹底して運用していくかに繋がるものですが、とにかく決めたことは近道を選ぶようなショートカットをしないで、きちんとやってくださいと、各事業会社の品質保証部門の責任者には必ず伝えるようにしています。
7. CVS経営を後押しする品質保証を進める

――最後になりますがこれからの品質保証という観点で、抱負をお話しください。
永嶋:キリングループでは以前からCSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)を会社経営の軸としています。社会的ニーズや社会課題の解決をはかりながらお客様に提供する商品やサービスの価値を高め、企業グループとしても経済的に持続成長していくという戦略のもとで、企業運営を進めています。そのためにも我々はメーカーですから、イノベーションを進めると同時に、製品やサービスの品質レベルを高めていかなければなりません。
その中で私たち品質保証部門としては守るべきものはしっかり守りつつ、グループの各事業会社が新しい価値の創造をはかっていくための後押しができるような品質保証のマネジメントもしていかなければ、と私は考えています。
その中で私たち品質保証部門としては守るべきものはしっかり守りつつ、グループの各事業会社が新しい価値の創造をはかっていくための後押しができるような品質保証のマネジメントもしていかなければ、と私は考えています。
――とても示唆に富むお話を聞かせていただき、品質保証についての視界も広がったように感じました。本日は本当にありがとうございました。

