A会場 - 午前

狩野紀昭名誉教授 特別セッション

Theory of the T Type Matrix for Problem Solving in New Product Development and Its Application to Commercial Vehicle NPD Ⅰ

狩野 紀昭 氏
狩野 紀昭 氏
東京理科大学
名誉教授

Theory of the T Type Matrix for Problem Solving in New Product Development and Its Application to Commercial Vehicle NPD Ⅱ

Kaushik Biswas 氏
Kaushik Biswas 氏
Tata Motors Limited
General Manager, Customer Quality, Pune
Prajwala Gaikwad 氏
Prajwala Gaikwad 氏
Tata Motors Limited
Deputy General Manager, Quality Analytics, Pimpri, Pune

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

安藤 之裕
【コーディネーター】
安藤 之裕
(一財) 日本科学技術連盟
国際センター 国際グループ 国際事業参与
A会場 - 午後

企業価値向上経営懇話会が掲げる「これからの品質経営」

~品質経営による現場変革と企業成長戦略~

セッションの趣旨

近年、企業を取り巻く経営環境が大きく変化する中で、品質を企業価値創造の源泉として捉え、企業成長につなげていく品質経営の重要性がますます高まっています。日本科学技術連盟が2017年に創設した「企業価値向上経営懇話会」では、品質経営の実践知を蓄積するとともに、その実現に向けた提言を行ってきました。

本セッションでは、2026年3月に発行された「第二次報告書」や「令和大磯宣言2023」で示された考え方を踏まえ、これからの品質経営のあり方について議論します。事業戦略策定プロセス、機能間連携プロセス、具体的業務指示プロセスの3階層を一貫して創り込むことの重要性に着目し、顧客価値創造と組織能力向上を両立するための実践的な取り組みを共有します。品質経営を企業成長につなげるための考え方や、自社変革に向けたヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • 品質経営を企業価値向上や事業成長につなげる方法を学びたい。
  • 事業戦略と品質活動を効果的に連携させたい。
  • 部門間の連携を強化し、全体最適による価値創造を実現したい。
  • 現場の改善活動を組織能力として定着させたい。
  • 他社の品質経営の実践事例や取り組みを参考にしたい。

企業価値向上経営懇話会が掲げる「これからの品質経営」

~第二次報告書を踏まえて~

佐々木 眞一 氏
佐々木 眞一 氏
(一財)日本科学技術連盟
顧問
日本科学技術連盟が2017年に創設した「品質経営懇話会」(現在は「企業価値向上経営懇話会」)では、品質を広義に捉え、提供する価値が社会やお客様のニーズを満たす度合いとして位置づけ、経営・現場の双方から品質経営の実践知を蓄積してきました。2026年3月には、その議論の最新成果として「第二次報告書」が発行され、品質経営を企業成長戦略として再構築するための重要な示唆が示されました。また、懇話会での議論を踏まえて品質管理シンポジウムで発出された「令和大磯宣言2023」では、品質経営の実現には、事業戦略策定プロセス、機能間連携プロセス、具体的業務指示プロセスの3階層のプロセスを一貫して創り込むことが不可欠であると強調しています。これらのプロセスをつなぐことにより、「顧客価値創造」と「組織能力向上」の両輪が機能し、企業価値の最大化につながります。本講演では、第二次報告書の考え方と大磯宣言2023のプロセス視点を踏まえ、「これからの品質経営」の具体的なあり方についてお話しします。

安川電機における品質経営の実践

林田 歩 氏
林田 歩 氏
㈱安川電機
東京支社長、コーポレートブランディング本部長・取締役 常務執行役員

積水化学工業における価値創出プロセス

~価値共創時代にDXで未然防止を組み上げる取り組み~

出口 好希 氏
出口 好希 氏
積水化学工業㈱
執行役員 生産基盤強化センター所長
積水化学グループが社会課題の解決を企業成長につなげる価値創造の仕組みについて紹介します。
弊社は創業以来培ってきた「先取り・加工・変革」をイノベーションの源泉とし、財務・人的・知的・製造・社会関係・自然の6つの資本を活用して、環境・社会課題の解決に貢献する「サステナビリティ貢献製品」を創出し、その社会・環境へのインパクトを競争力へ転換していく持続的な価値創造サイクルを目指しています。
そのプロセスについて、特にBtoC(住宅)、BtoB(高機能プラスチック製品)、社会インフラ(パイプライン)の各事業において、顧客の声を起点とした価値創造の取組と、一方で企業の事業継続を毀損しかねない品質不正や品質欠陥の未然防止や再発防止などの品質プロセスの仕組化とその実践におけるDX/AIの活用についても紹介します。

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

佐々木 眞 氏
佐々木 眞一 氏
(一財)日本科学技術連盟
顧問
B会場

グリーントランスフォーメーション

~競争優位を決定づける「成長戦略」への本格的なシフトを目指して~

セッションの趣旨

企業経営において、「社会課題の解決」と「社会価値の創出」は、もはや付加的な取り組みではなく、持続的な成長を実現するうえで重要な経営課題となっています。近年では、脱炭素化への対応に加え、社会価値と経済価値の両立を目指す取り組みが求められており、グリーントランスフォーメーション(GX)は企業の競争力を左右する重要なテーマとして注目されています。

本セッションでは、GXを企業の成長戦略として捉え、サプライチェーン全体での排出量(Scope3)の把握やカーボンフットプリントへの対応、再生可能エネルギーの活用、循環型経済への取り組みなどについて議論します。また、GXとDXを融合した取り組み事例も交えながら、環境価値と企業価値を両立するための実践的なアプローチを共有します。GXを企業の持続的成長につなげるための考え方や取り組みのヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • GXを経営戦略としてどのように推進すればよいのか知りたい。
  • 脱炭素化に取り組みたいが、何から着手すべきか分からない。
  • GXへの投資がどのように企業価値や競争力向上につながるのか知りたい。
  • Scope3排出量の把握やサプライチェーン全体での取り組みに課題を感じている。
  • GXとDXを組み合わせた先進的な取り組み事例を学びたい。

Panasonic GREEN IMPACTによる企業価値向上の取り組み

~社会課題解決力が企業成長のドライバーに~

谷本 卓也 氏
谷本 卓也 氏
パナソニック オペレーショナルエクセレンス㈱
品質・環境本部 本部長
喫緊の気候変動や資源枯渇への対応は、コスト・リスク低減にとどまらず、中長期の競争優位性や成長機会を左右する戦略的基盤となっています。本講演では、経営理念に基づく長期環境ビジョンPanasonic GREEN IMPACTのもと、自社バリューチェーンのCO2排出削減、成長領域で顧客・社会への“CO2削減貢献量”と事業機会を同時拡大、製品ライフサイクル全体で材料資源の最も効率的な利用を目指すサーキュラーエコノミー化、そして積極的な情報開示や国際標準化の取り組みを通じて、これら当社の社会課題解決力を、成長機会、収益機会、資本市場評価につなげる企業価値向上の戦略として、タイ電池事業での私の挑戦も交えて紹介します。

「MISSION NET ZERO」

リアルな成長戦略としての脱炭素の推進

森原 雅幸 氏
森原 雅幸 氏
三菱重工業㈱
カーボンニュートラル推進室 室長

環境規制を追い風に変える

~技術とアドボカシーで実現するグローバル成長戦略~

原田 俊光 氏
原田 俊光 氏
ダイキン工業㈱
サステナビリティ推進室 室長
本講演では、空調需要の拡大と地球温暖化を背景に、空調の脱炭素化を成長戦略へつなげるダイキンの取り組みを紹介します。ダイキンはこれまで、インバータやヒートポンプなど、省エネ性能の高い技術開発に注力してきました。しかし、優れた技術も普及しなければ、社会全体のCO₂排出削減にはつながりません。そこで、政府・大学・NGO・競合他社などと連携し、政策提言や特許開放、人材育成を通じて、制度・市場・インフラを含む普及の仕組みづくりに取り組んでいます。さらに、地域ごとの課題に応じた市場形成や、空調機器の販売から快適な空気・空間を継続的に提供するソリューション事業への転換を進め、社会価値と企業価値の好循環を目指した取組を紹介します。

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

近藤 明人 氏
近藤 明人 氏
麗澤大学
経営学部 学部長 教授
C会場

北九州市セッション

~自治体と企業の共創による AI/DXの活用による品質経営の進化~

セッションの趣旨

AI・DXの進展により、企業の競争力の源泉は大きく変化しており、製造業においてもデータやデジタル技術を活用した品質経営への取り組みが求められています。また、地域産業の発展や企業の課題解決に向けて、自治体にも企業との連携を通じた新たな役割が期待されています。

本セッションでは、AI・DX推進を通じて地域産業の高度化に取り組む北九州市と地域企業の実践事例を紹介します。AI・DXの活用を現場改善や品質向上、人材育成、組織変革へどのようにつなげているのか、その取り組みや課題について議論します。また、自治体と企業が連携して取り組む新たな産業活性化のあり方について考察し、品質経営の高度化につなげるためのヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • AIやDXを活用して品質改善や品質経営の高度化を進めたい。
  • PoC(実証実験)に留まらず、現場への定着や全社展開につなげたい。
  • 蓄積したデータを品質向上や不良低減に活用したい。
  • 製造・品質部門とIT部門の連携を強化したい。
  • デジタル人材の育成や推進体制の構築に課題を感じている。
  • AI・DX推進に関する投資対効果を明確にしたい。
  • 中堅・中小企業におけるAI・DX活用の進め方を学びたい。
調整中
D会場

環境変化に挑むQCサークル活動(小集団改善活動)の進化

~現場の活力を未来へつなぐ小集団改善活動のアップデート~

セッションの趣旨

1962年に日本で誕生したQCサークル活動は、「人間の能力を発揮し、無限の可能性を引き出す」「人間性を尊重して、生きがいのある明るい職場をつくる」「企業の体質改善・発展に寄与する」という基本理念のもと、日本の産業界の発展に貢献してきました。一方で、社会や顧客の価値観の変化、働き方の多様化、DXやAIの進展などにより、QCサークル活動を取り巻く環境も大きく変化しています。こうした環境変化に対応しながら、現場の活力を支える活動として発展させていくことが求められています。

本セッションでは、環境変化に対応したQCサークル活動を推進している企業の事例発表や討論を通じて、これからの時代に求められるQCサークル活動のあり方について議論します。また、AIやDXの活用、働き方の変化への対応など、現場の改善活動を活性化するための取り組みを共有し、これまでもこれからも現場の活力の源泉であり続けるためのQCサークルの姿を探ります。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • AIやDXを活用し、QCサークル活動をさらに活性化したい。
  • 時代の変化に合わせたQCサークル活動の推進や支援の方法を知りたい。
  • QCサークル活動のマンネリ化を打破し、活動を活性化したい。
  • ITやデジタル技術を活用した改善活動の進め方を学びたい。
  • 製造業以外におけるQCサークル活動の取り組み事例を知りたい。
  • テレワーク環境下におけるQCサークル活動の進め方に課題を感じている。

(仮)Innoperation文化醸成のための改善活動(QCC/Grassroots)

大橋 超 氏
大橋 超 氏
楽天グループ㈱
グループ品質部 部長

AIの指摘で現場が動く

~デジタルで変わるカイゼン活動

木村 哲也 氏
木村 哲也 氏
旭鉄工㈱/i Smart Technologies㈱
代表取締役社長

(仮) 会社も人も成長する「DXサークル活動」

和田 貴志 氏
和田 貴志 氏
旭光電機㈱
代表取締役社長

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

木内 正光 氏
木内 正光 氏
玉川大学
経営学部国際経営学科・教授
DX・AIについて、今までよく見聞きした表現は「組織に導入する」であり、現状の業務の中に取り入れるというものでした。一方でDX・AIを中心に据え、新たに業務を設計する組織も現れてきました。本パネル討議ではQCサークル活動という切り口より、各社のDX・AI活用をご紹介いただきます。活動という単位からDX・AIに触れ、さらに管理や経営との関係を議論することで、新たなQCサークル活動の在り方を明らかにしていきます。
E会場

再発防止と未然防止

~事後是正、学習、体系化でつくる強い品質組織~

セッションの趣旨

品質問題の複雑化や製品・サービスのライフサイクルの短期化が進む中、発生した問題への対応だけでなく、再発防止と未然防止の仕組みを強化することが重要となっています。しかし、応急処置にとどまり真因究明や恒久対策につながらないケースや、過去の知見が組織全体で活用されず、同様の問題が繰り返されるケースも少なくありません。

本セッションでは、再発防止と未然防止を両輪として捉え、応急処置から恒久処置へつなげるための真因究明の進め方や、組織的な学習につなげるためのナレッジ化・仕組み化のポイントについて議論します。また、個別事象への対応を組織の学習へと発展させ、標準化や教育、設計へのフィードバックを通じて将来のリスク低減につなげるための取り組みについても共有します。強い品質組織を実現するための考え方や実践のヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • 応急処置はできているものの、恒久処置まで十分につなげられていない。
  • 不具合情報や改善の知見を組織全体で共有・活用したい。
  • 事後対応に追われ、未然防止活動に十分取り組めていない。
  • 真因究明が形式的になり、対症療法に終わってしまうことがある。
  • 品質保証、設計、製造など部門を越えた再発防止の仕組みを強化したい。

(仮) トラブル処理における4つのステージ

-拡大防止、再発防止、未然防止、予測予防-

光藤 義郎 氏
光藤 義郎 氏
(一財) 日本科学技術連盟
嘱託

モグラたたきの是正からの脱却

~源流のしくみに戻った是正予防・PAマトリクスの提案~

山本 宏史 氏
山本 宏史 氏
TOTO㈱
技術本部 生産技術推進部 製造革新推進グループ 参与

失敗からの学びを組織の財産に変える

~再発防止に必要な3つの階層と7つのレビュー~

奈良 敢也 氏
奈良 敢也 氏
日産自動車㈱
製品品質設計技術革新部 品質戦略・マネジメントグループ
モノづくりにおいて、市場で製品不具合を発生させてしまったり、お客様の要求される性能を実現できず、不満を持たれてしまったりすることを失敗と考えたとき、その失敗から何も学ばなければ、失敗はただの失敗です。失敗の学びを次の機会に活かすことができれば、失敗の経験は新たな価値に生まれ変わります。失敗からの学びを組織の財産に置換する。そのプロセスこそが再発防止活動の本質です。そのためには、1. 技術的に正しい設計対策を導く、2. 技術、仕組み、人の視点で原因を究明する、3. 再発防止策を確実に新製品に適用する、ことがポイントです。自動車会社での実務経験をもとに、先の3つの要素をパッケージングした再発防止プロセス“3階層7ステップレビュー”の狙いと進め方について、具体的な事例を交えて紹介します。

登壇者とフロアによる総合討論(パネル)

光藤 義郎 氏
光藤 義郎 氏
(一財) 日本科学技術連盟
嘱託
F会場 - 午前

ISO→TQM研究会 特別セッション

セッションの趣旨

1997年のTQM宣言がなされてから25年以上経過しており、その間にDXやSDGs、働き方改革、機械学習・AIなど、社会的に大きな変化が生じていますが、これら変化に対応した新たなTQMモデルを構築し、提唱することが求められており、これが本研究会の目的です。
そのためには、現在の若手・中堅研究者の各専門分野の知識や研究成果を集積しなければならず、またTQMは“実学”ですからTQM推進の実務に造詣が深い企業の方々のニーズや期待、問題認識をお聞きすることも必要不可欠であると考え、大学研究者と企業の方々を含めて18名のメンバーで進めています。

本セッションでは、2023年から開始した本研究会の研究成果として、ISOからTQMへ~成長のための次世代品質経営モデルの提案~を説明していきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • 「ISO認証を取っただけで終わりたくない」「経営成果につながる品質活動を実現したい」
  • ISOや品質マネジメントシステムを運用しているが、より実効性の高い品質経営に発展させたい
  • DX・AI・SDGsなどの時代変化を踏まえ、新しいTQMモデルや品質経営の方向性を知りたい
  • 自社のTQM活動を見直し、次世代型の品質経営への移行を検討している経営層、推進部門
  • 日本品質奨励賞(品質革新賞を含む)など、品質経営の表彰制度への挑戦を検討したい

変化し続ける時代におけるTQM実践と効果の関係の解明

福澤 光啓 氏
福澤 光啓 氏
成蹊大学
経営学部 教授

品質文化をどう評価するか

7つの望ましい状態と14の設問による診断フレームワークの提案-

佐野 雅隆 氏
佐野 雅隆 氏
拓殖大学
商学部 教授
企業の人材育成は新卒一括採用と長期雇用を前提に設計され、QCサークル活動も全員参加を基本に位置付けられてきた。しかし、Z世代の価値観、中途採用の増加や早期離職による人材の流動化、働き方の多様化、コンプライアンスの厳格化、AIの普及といったヒトや環境の変化により、この前提は崩れつつある。管理職の多忙化と過度な配慮が若手の成長機会を奪い、成長実感のない若手が離職する構造的な問題も顕在化している。
本発表では、昨年度に整理したZ世代の特性と人材育成の課題・方策を土台に、調査データ、品質管理シンポジウムでの議論、企業事例を加えて検討した結果を報告する。人材育成では、TQMの指針及び品質管理教育の指針に対し改訂する場合の観点を整理し、次世代の人材育成ガイドラインに含める観点を示す。QCサークル活動では、小集団改善活動の指針に対し改訂する場合の観点を整理し、サークルレベル把握表の見直しの方向性を示す。

ヒトや環境の変化を踏まえた次世代の人材育成とQCサークル活動

加藤 省吾 氏
加藤 省吾 氏
東京大学
総括プロジェクト機構 特任准教授

AI・DX時代における価値創造のためのTQMツールマップ

野上 真裕 氏
野上 真裕 氏
㈱TMJ 業務品質管理G 担当部長
NGM K-consulting 代表
TQMを実践するうえで、これまでに方針管理、日常管理、各種統計手法、QC七つ道具、設計技法など、さまざまな手法や考え方が先人たちによって考案され、活用されてきました。近年では、テクノロジーや人工知能(AI)の進化により、同じ手法であってもITを活用したより迅速な分析が可能となり、設備のIoT化によってデータ収集も容易になっています。また、取得した数値データ、言語データ、画像データなどのビッグデータに対する分析や推論も可能となってきています。
現代は、先行きが不透明で将来予測が困難な「VUCAの時代」と呼ばれています。これまで培われてきた考え方や手法に加え、新たなツール群をツールマップとして整理し、その活用のヒントを紹介することで、皆さんが現代的な課題への対応を進め、新たな価値を創造する一助となれば幸いです。

4者とフロアによる総合討論(パネル)

金子 雅明 氏
金子 雅明 氏
東海大学
情報通信学部 教授
本総合討論では、4つのWGによる講演内容を踏まえ、参加者からの質問に各講演者が回答することで、それぞれの研究成果や提案に対する理解を深める。次に、各WGから示された成果や提案を企業の実践にどのようにつなげていくべきか、その具体的な進め方や実践上の留意点、成功のポイントについて議論する。さらに、これらの議論を通じて、4つのWGの成果を相互に関連付けながら、「ISOからTQMへ」という視点から、変化の激しい時代に企業の持続的成長と価値創造を支える次世代品質経営モデルのあり方と、その実現に向けた方向性を登壇者と参加者で考える。
F会場 - 午後

【IVI協賛セッション】スマートシンキングⅡ

~AI時代の企業戦略「知識の拡大再生産を進めるための方法論」~

セッションの趣旨

製造業の現場では、それぞれの担当者が培ってきた知識や経験、工夫によって品質向上や業務改善が進められています。一方で、こうした知見が個人や職場に留まり、組織全体の資産として十分に活用できていないことや、デジタル化・標準化の妨げとなっていることも少なくありません。AIやDXの進展に伴い、現場の知識や改善活動を組織全体で活用していくことの重要性が高まっています。

本セッションでは、現場の自発的な改善活動をデジタル上で実現する「スマートシンキング」の考え方や、その実践事例について紹介します。また、改善活動を通じて得られた知識やデータを組織の資産として蓄積し、新たな問題解決や知識創造につなげるための取り組みについて議論します。現場改善とデジタル活用を両立させながら、組織全体の問題解決力向上につなげるためのヒントを得ていただきます。

こんな方にオススメです!

以下のような、課題をお持ちの方
  • 現場ごとの工夫やノウハウが属人化しており、組織全体で共有・活用したい。
  • 現場改善活動のデジタル化や標準化を進めたい。
  • DX推進と現場改善活動を効果的に連携させたい。
  • 紙やExcel、個人のノウハウに依存した業務を見直したい。
  • 改善活動で得られた知見を組織の資産として蓄積・活用したい。
  • AIやデータ活用を取り入れた改善活動の進め方を学びたい。

製造・倉庫・運送の企業間情報共有によるロジスティクス効率化

下村 賢司 氏
下村 賢司 氏
鴻池運輸㈱
未来技術研究部 部長
私たちは、(一社)インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)の2025年度の業務シナリオWG活動の1つとして、製造・倉庫・運送をまたぐロジスティクスの効率化に取り組みました。本WGでは、サプライチェーン全体での在庫最適化を目指し、在庫の保有コストや欠品リスクを評価する「在庫シミュレーション」と、生産現場での実現可能性を検証する「工程シミュレーション」を連携させた評価手法の実証実験を実施しました。講演では、これらの取り組みの背景や実証実験の成果についてご紹介します。

品質データの可視化と共有で実現するモノづくりの進化

中村 直樹 氏
中村 直樹 氏
ブラザー工業㈱
品質・製造センター 技術開発部 チームマネージャー
私たちは(一社)インダストリアル・バリューチェイン・イニシアティブ(IVI)の業務WG活動の一環として、中小製造業2社を実証企業とした品質データの活用に取組んでいます。今野製作所では、油圧ジャッキの自動検査データを集計・分析して品質傾向を把握し、工程内の改善だけでなく、協力工場との連携や新しい価値の創出につなげることを目指しています。華光では、職人の勘・コツに頼ってきた金属パイプの引抜加工の状態をセンサでデジタル化し、異常の早期検知と技能伝承を目指しています。活動では、スマートシンキングを用いて現状(AS-IS)の業務を見える化し、そこから得た気づきをもとに、立場の異なるメンバーが議論を重ねてあるべき姿(TO-BE)を作り上げてきました。その実践のプロセスと得られた知見をお伝えします。