開催概要

第104回品質管理シンポジウム

日程

テーマ 変化に対応できる、変化を生み出せる組織能力の獲得
-TQMの実践と品質賞への挑戦を通した成功例をもとに現状を検証する-
日 時 2017年6月1日(木)~3日(土)
会 場 オークラアクトシティホテル浜松
(静岡県浜松市中区板屋町111-2 TEL:053-459-0111)
主 催 一般財団法人 日本科学技術連盟
後 援 一般社団法人 日本品質管理学会

趣旨

中條 武志
第104回品質管理シンポジウム
主担当組織委員
中央大学教授 中條武志
今日、組織を取り巻く経営環境は大きく変化しています。このため、組織がその使命を着実に果たし続けるには、変化を的確に捉まえ、自組織の置かれた状況や自組織の強みに応じた経営目標・戦略を定め、その実現に向けて従来の仕事のやり方を変えていくことが必要になります。しかし、考え方や価値観の異なる多くの人から成る組織では、お互いに連携することが難しく、従来の延長線上からなかなか抜け出せません。

このような状況を打開するための一つの方法論がTQM(Total Quality Management、総合的品質管理)です。TQMは、1960~1970年代の日本において、欧米から導入されたQC(Quality Control、品質管理)の考え方・方法を実践する中から生み出されたもので、多くの組織がこれを活用することで世界的な競争力を持つ組織へと発展していきました。現在では、日本だけでなく世界中で、製造業だけでなくレストランやホテルなどのサービス業、スーパーなどの小売業、さらにはエネルギー、通信、運輸、医療、福祉、教育、金融などのあらゆる分野で活用され、効果をあげています。

しかし、日本の組織の現状を見ると、世代交代に伴って、TQMの本質を理解しないまま部分的な取り組みを続けたり、経営環境の変化や自組織の実情を踏まえた独自の工夫が不足していたりなど、多くの問題が見られるようになりました。このため、十分な成果を得ることができず、TQMに対する熱意を失っているところも少なくありません。事業のグローバル化が進み、物とサービスを一体化した価値の提供が求められ、情報技術の革新によって新しいビジネスの可能性が広がっているにもかかわらず、部門間・組織間のより密接な連携やより多くの人を巻き込んだ活動の実践を支えるための組織能力の低下が懸念されています。

他方、デミング賞・デミング賞大賞などの品質賞を受賞している組織を見ると、経営環境の変化や自組織の強みを踏まえた挑戦的な経営目標・戦略を定め、従来の枠を超えたより広い範囲の、より深いTQM活動に全員で取り組み、その過程を通して、変化に対応できる・変化を生み出せる組織能力の獲得と、経営目標・戦略の達成を、同時に実現しています。

本シンポジウムでは、デミング賞・デミング賞大賞を受賞した組織の実践例を試金石にして、各組織で行われているTQM活動の現状を検証したいと思います。組織の置かれている経営環境が大きく変化する中、持続的な成功のためには、どのような組織能力が求められるのか、変化に対応できる・変化を生み出せる組織能力の獲得のためにTQMは十分役立っているのか、より有効な経営ツールとして機能させるためにはどのような実践が求められるのか、などについて議論したいと思います。

組織委員

猪原 正守
猪原 正守
大阪電気通信大学
教授
大橋 徹二
大橋 徹二
(株)小松製作所
代表取締役社長(兼)CEO
佐藤 和弘
佐藤 和弘
トヨタ自動車(株)
常務役員
鈴木 和幸
鈴木 和幸
電気通信大学
名誉教授
田中 千秋
田中 千秋
イノベーションオフィス田中
(IOT)
代表
津田 純嗣
津田 純嗣
(株)安川電機
代表取締役会長
中條 武志
中條 武志
中央大学
教授