開催概要

第116回品質管理シンポジウム

日程

〔確認ください〕116QCS 討論にあたる前提事項:用語の定義と考え方

テーマ
日本の産業競争力向上を実現するこれからの品質経営
~品質経営のパラダイムシフト~
日 時 2023年11月30日(木)~12月2日(土)
会場
  • 大磯プリンスホテル
    (神奈川県中郡大磯町国府本郷546 TEL:0463-61-1111)
  • ライブ配信
主 催 一般財団法人 日本科学技術連盟
後 援 一般社団法人 日本品質管理学会

趣旨

佐々木 眞一
第116回品質管理シンポジウム
主担当
一般財団法人日本科学技術連盟 理事長
佐々木 眞一
終戦後、荒廃と疲弊の中から出発した日本は、戦後まもなく米国から真摯に品質管理を学び、それを日本の国民性や企業文化に合わせて進化させてきたことにより、経済大国としての名を確固たるものにすることができました。
その結果、“made in JAPAN”は現在でも高品質の代名詞となっています。 

しかし、バブル経済の破綻を分岐点として日本の産業競争力は低下し、以下のような日本経済の問題点も次々と露呈していきました。
  1. お客様の価値観の中心が、物質的充足から精神的満足へ移行したことへの対応の遅れ
  2. IT革命への乗り遅れ、事務、技術職業務の効率化の遅れ
  3. 新興国の技術力向上による製造業の優位性喪失

また、多くの企業では品質管理の対象を狭義の品質として捉え、経営トップにとっても、品質が重大な経営の関心事とは認識されなくなり、“品質危機”といわれる状況に陥っているともいえます。

このような現状を打破するために、日科技連では2017年からQCSにて「顧客価値創造と組織能力向上の両輪を回していく必要性」についての議論を積み重ねてきました。また、期を同じくして、「ビジネスモデルで先行し、現場力勝負に持ち込めば日本の産業は勝てる」という坂根正弘氏の発言を受け、経営トップの関心事として「品質」を広義に捉え、「品質経営」を実践するトップの経営と品質に関する議論の場として、「品質経営懇話会(現:企業価値向上経営懇話会)」を立ち上げ検討を重ねてきました。
2019年の109QCSでは、「これからの品質経営の在り方」についての議論を深め、日本が国際競争に勝ち残っていくための取組、方向性を議論し、全参加者の総意として「令和大磯宣言」を発出しました。これは、これからの品質経営は、企業存在価値を最大化していくために、顧客(社会)価値を創造し、それを実現するための組織能力を獲得・向上していく必要があるという内容であり、今後の日本企業生き残りのために必要な考え方です。

「令和大磯宣言」を受け、「品質経営研究会」を設立し、品質経営懇話会のアウトプットを一般解化し品質経営の要素として確定し形式知として残すとともに、より具体的な考え方、方法論、手法の検討も進めてきました。

品質は「モノの出来栄え」ではなく、「社会や顧客のニーズを満たす度合い」であり、国際競争に勝ち抜くため「社会やお客様に寄り添いそのニーズの変化を的確に捉えた価値創出を経営方針に反映し、最新デジタル技術とTQMによる効率的な運営力で実行する」ことの重要性を打ち出し、その経営行動のヒアリングも進めてきました。

本シンポジウムでは、「令和大磯宣言」後の日科技連での取り組みや、現状の議論の内容に加え、品質経営(顧客価値創造+組織能力の獲得・向上)に取り組んでいる企業での実践事例を通じて、今後の日本企業が生き残っていくための具体的な提案をいたします。モノからコトへと言われる価値観の変化に素早く対応し業績を上げている企業が実践する「コト価値時代の品質経営」と「それを支えるTQM」について、多くの皆様のご意見をいただきたいと思います。

組織委員

小笠原 浩
小笠原 浩
㈱安川電機 代表取締役会長
永田 靖
永田 靖
早稲田大学 教授
宮本 眞志
宮本 眞志
トヨタ自動車㈱
カスタマーファースト推進本部 本部長
棟近 雅彦
棟近 雅彦
早稲田大学 教授
棟近 雅彦
森 雅彦
DMG森精機㈱
代表取締役社長
山田 秀
山田 秀
慶應義塾大学 教授