講演概要

第104回品質管理シンポジウム

特別講演

富士重工業における経営革新 -脱・常識経営と科学的経営-(仮題)

吉永 泰之 氏 株式会社SUBARU 代表取締役社長
(2017年4月1日 富士重工業株式会社から社名を変更)

【講演要旨】
大幅な赤字を抱えた低迷期を脱し、弊社は現在、順調に成長を続けている。
その原動力は、創業のDNAである安全へのこだわりを個性と認めたブランド戦略や各種改革にある。
SUBARUの「お客様第一」を基軸とした事業戦略と人づくり、品質に対する強い想い。
脱・常識経営と科学的経営に挑んだ弊社の経営革新についてお話しさせていただきます。

基調講演

TQMの実践と品質賞への挑戦を通した、変化に対応できる、変化を生み出せる組織能力の獲得

中條 武志 氏 中央大学 教授

【講演要旨】
TQMとは何か、その柱となる考え方・活動を整理した上で、変化に対応できる・変化を生み出せる組織能力を獲得する上で果たす役割について概括する。その上で、品質賞の一つであるデミング賞・デミング賞大賞に焦点を当てて、最近の受賞組織が実践しているTQM活動の特徴について概説する。また、経営環境の変化が激しい現在において、TQMの今後の実践としてさらなる取り組みが期待されることは何か、これらの取り組みを進める上で経営層、管理者、推進部門が果たすべき役割は何かについて問題提起する。

講演1

経営環境変化へ柔軟に対応するために必要な組織能力の獲得とTQM

砂川 博明 氏 株式会社キャタラー 代表取締役社長

【講演要旨】
経済危機・東日本大震災など、キャタラーは様々な課題に直面し、これまでは後追いで対応してきました。この先10年もキャタラーを取り巻く環境は、決して平坦なものではないと予想されます。このような背景から、キャタラーは環境変化に強い経営体質へ進化するため、自工程完結の考え方をすべての業務プロセスに織り込み、環境変化へのダメージを最小限にする取組みを展開しています。また、不具合発生時には真因追求と徹底的な再発防止に取組み、10年、20年後も再発しない仕組みづくりを実践しています。当講演では、キャタラーの自工程完結を通じた経営品質向上への取組みとビジョン実現を目指した組織能力獲得や人財育成についてご紹介いたします。

講演2

顧客の信頼を勝ち取るために必要な組織能力の獲得とTQM

長谷川 裕恭 氏 株式会社メイドー 代表取締役社長

【講演要旨】
当社は高強度ボルトを主要製品とする従業員1,000人の自動車部品メーカーです。
2008 年の世界金融不況以降、①人材育成、②管理のしくみ強化、③従来からの改善活動の打破、④業界№1達成の戦略構築という4つの課題解決に向けて、TQM活動を強化・展開してきました。その活動プロセスと効果が評価され、2010 年デミング賞実施賞を、2013 年デミング賞大賞を受賞することができました。これは、顧客の信頼を勝ち取るために必要な組織能力を獲得できた結果であるとも思っています。その活動プロセスを紹介します。

講演3

富士ゼロックスが目指す組織力強化と新たな価値提供への挑戦

山本 忠人 氏 富士ゼロックス株式会社 代表取締役会長

【講演要旨】
富士ゼロックスは、複写機からソリューション&サービスへの事業構造転換を進めてきました。グローバルな情報化社会が進展する中で、お客様の課題は、オフィスの課題から経営課題・社会課題へと変化しており、変化に対応できる企業であり続けることが求められています。
本講演では、当社の事業構造転換を進めるエンジンとなった、メーカー体質強化を通じた新たな価値づくり、CSを軸とした方針展開、「言行一致」という全社活動による企業力の強化、従業員の成長、お客様への価値提供の実現についてご紹介いたします。

講演4

株式会社ジーシーのGQM (GC’s Quality Management)
~グローバル展開に求められる企業体質の強化を目指して~

中尾 眞 氏 株式会社ジーシー 取締役会長

【講演要旨】
当社は「歯科医療」に携わる企業として、GQM (GC’s Quality Management)を経営ツールの核とし、Vision経営の推進に取り組んでおります。創業100周年の2021年をターゲットに「Vision 2021:健康長寿社会に貢献する世界一の歯科企業への挑戦」を掲げ、海外展開を加速し、地域毎に異なるお客様ニーズへの迅速な対応をねらいとして、2013年にスイスに海外統括会社を設立、海外を含むグループ全体でのデミング賞挑戦、欧州品質管理財団エクセレンスモデルの推進を図ってきました。又、企業価値の共有をねらいとし「ジーシーのこころ」を発刊、その浸透によりなかま(社員)一人一人が社是「施無畏(せむい)」の実践者としての考え・行動を身につける為の人材育成強化に取り組み始めております。本講演では、「生きる力を支える」歯科企業としてのあるべき姿を目指す当社の取り組みについてご紹介します。