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第108回品質管理シンポジウム ルポルタージュはこちら

開催概要

テーマ 産業競争力の更なる向上を狙った品質経営活動の強化
~IoT時代における企業価値の最大化に向けたホワイトカラーの生産性向上のあり方~
日 時 2019年5月30日(木)~ 6月1日(土)
会 場 大磯プリンスホテル
(神奈川県中郡大磯町国府本郷546 TEL: 0463-61-1111)
主 催 一般財団法人 日本科学技術連盟
後 援 一般社団法人 日本品質管理学会

プログラム

■ 5月30(木)

時間 科目 講演者
19:30~20:30 <特別講演1>
麻生飯塚病院におけるTQMの挑戦
~ESを起点とした明るい病院改革~
麻生 泰 氏
株式会社麻生 代表取締役会長
麻生セメント株式会社 代表取締役会長
一般社団法人 九州経済連合会 会長
20:30~21:00 <質疑応答>
21:00~22:00 GD メンバー自己紹介
22:00~23:00 談話室(QCバー)(自由参加)

■ 5月31(金)

時間 科目 講演者
8:30~8:40 主催者挨拶、オリエンテーション 中島 宣彦
一般財団法人日本科学技術連盟 専務理事
8:40~9:30 <講演1>
仕事全体を見える化し 分析し 改善する
~ホワイトカラーの業務改善K30活動の取組み~
津田 純嗣 氏
株式会社安川電機 代表取締役会長
9:30~9:50 <質疑応答>
9:50~10:40 <基調講演>
自工程完結によるホワイトカラー業務の質向上
 ~より高度な業務へのチャレンジを可能に~
佐々木 眞一 氏
トヨタ自動車株式会社 元副社長
10:40~11:00 <質疑応答>
11:00~11:10 休憩
11:10~12:00 <講演2>
産業競争力のさらなる向上を目指したTQMの強化
~グローバル企業経営におけるTQMの役割と活用~
中條 武志 氏
中央大学理工学部
経営システム工学科 教授
12:00~12:20 <質疑応答>
12:20~13:10 昼食休憩
13:10~14:20 <特別講演2>
夢みる力が「気」をつくる
唐池 恒二 氏
九州旅客鉃道株式会社
代表取締役会長執行役員
14:20~14:40 <質疑応答>
14:40~14:50 休憩
14:50~15:40 <講演3>
組織の経営基盤を確立する人材改革
~最適品質を創出する人づくり~
宮本 洋一 氏
清水建設株式会社 代表取締役会長
15:40~16:00 <質疑応答>
16:00~16:10 GD の主旨説明 津田 純嗣 氏
16:10~16:35 休憩・移動
16:35~18:00 GD (1)
18:00~19:00 夕食(立食パーティー)
19:10~21:00 GD (2)
21:00~23:00 談話室(QCバー)(自由参加)

■ 6月1(土)

時間 科目 講演者
8:30~9:50 GD 報告(10分×7班 ※予備10分) オーナー:津田 純嗣 氏
司 会:加藤 雄一郎 氏
報 告:各班リーダー
9:50~10:05 休憩
10:05~11:35 総合討論
11:35~11:45 第108回 品質管理シンポジウム まとめ 津田 純嗣 氏
11:45~12:00 次回(第109回)品質管理シンポジウム案内 佐々木 眞一
一般財団法人日本科学技術連盟 理事長
109QCS主担当
12:00~ 昼食・解散

特別講演1

麻生飯塚病院におけるTQMの挑戦 ~ESを起点とした明るい病院改革~

株式会社麻生 代表取締役会長 麻生 泰 氏

【講演要旨】
日本の病院には多くの改善の伸びしろが有る。
① 日本人が得意なチームワーク活用の改善活動文化が労働集約型の病院に活用されていない。
② 病院には公立が多く有り、そこには改善意識やインセンティブが著しく低い。
③ 階級社会の様な文化が有る中で医師が改善への参加度が低い。院内の過半数は看護師で女性特有のコスト意識が高く、改善意欲も高い。働き方改革にも繋がる。
④ 待ち時間は各所で長く、改善余地とそこからの効果が大きい。
⑤ 今後、AIやIoTが医療マネージメントに導入される中、改善文化とリンクしていく事で明るい病院改革が拡大していく事を目指して活動していきたい。

講演1

仕事全体を見える化し 分析し 改善する ~ホワイトカラーの業務改善K30活動の取組み~

株式会社安川電機 代表取締役会長 津田 純嗣 氏

【講演要旨】
日本は、少子高齢化に伴う労働力人口の減少という構造的な問題を抱えており、今後、顧客価値を創造し続けるためには、一人ひとりの労働生産性を向上させなければなりません。
弊社では、間接部門を中心に今よりも仕事の生産性を30%向上させることを目指したK30活動という取組みを行ってきました。仕事のプロセスを見える化した上で日報により業務の内容を把握し、低付加価値業務をITの活用や改善活動で効率化する。それによって生まれたリソースをより付加価値の高い業務、つまり顧客価値を創造するための業務へシフトさせてきました。
今回は、このK30活動の取組みを中心に弊社で行ったホワイトカラーの生産性向上の取組みについてご紹介します。

基調講演

自工程完結によるホワイトカラー業務の質向上 ~より高度な業務へのチャレンジを可能に~

トヨタ自動車株式会社 元副社長 佐々木 眞一 氏

【講演要旨】
日本のホワイトカラーの仕事に対する価値観は、高度成長期までは高い品質の製品サービスを造り出す為に組織全体が精緻にシステム化され円滑に運用されるよう、時には過剰とも思われる多くの資料を作成し、何度も根回しをしたうえで部門間の調整を行うことでした。その為に少々意思決定が遅くなることがあっても、情報化、IT化以前の社会、経営環境では、大きな問題にはなりませんでした。
その後に起こったIT化の急速な進展は、お客様の価値観の多様化と変化の速さをもたらしました。経営判断、意志決定の遅れが産業競争力の低下となって表れるのに時は要しませんでした。自動車産業にも待ったなしの対応が必要となっています。精緻なシステムの構築運用という強味を活しつつ、それに費していた過剰な手間を徹底的に削ぎ落とすトヨタのチャレンジを紹介します。

講演2

産業競争力のさらなる向上を目指したTQMの強化
~グローバル企業経営におけるTQMの役割と活用~

中央大学 理工学部 経営システム工学科 教授 中條 武志 氏

【講演要旨】
ホワイトカラーの生産性向上を図る場合、開発、営業、サービス、管理・間接などの職場における改善活動をいかに活性化させるかが大きなポイントとなる。日本においては、製造職場におけるQCサークル活動が改善活動および職場の活性化において重要な役割を果たしてきたが、その成功がかえって他の職場への普及・展開を阻んできたところも少なくない。他方、海外の企業や組織においては、多種多様な職場で改善活動が実践され、産業競争力の向上や社会の発展に大きく貢献している。本講演では、このような課題に対して日本の先進企業で実践されている事例、海外の企業・組織で実践されている事例を紹介し、TQMの強化に向けてどう取り組むのがよいのか、グローバル化が進む企業経営においてTQMの役割と活用をどう考えるのがよいのかについて論じる。

特別講演2

夢みる力が「気」をつくる

九州旅客鉃道株式会社 代表取締役会長執行役員 唐池 恒ニ 氏

【講演要旨】
JR九州の歴史は逆境から立ち上がってきた歴史ともいえる。国鉄分割民営化後、当社は厳しい経営環境や度重なる自然災害など数多の困難を乗り越え会社も社員も強くなってきた。原動力のひとつは、夢みる力が生み出す「気」であると考える。 「気」は、価値を創造し感動のエネルギーへと変化する。乗車されるお客さまのみならず、沿線の皆さまの心までも動かす「ななつ星in九州」は好例である。 新たな事業への挑戦、様々なプロジェクト完遂までのエピソードを交えながら、私の信じる「気」についてお話させていただき、人を動かし組織や地域を活性化させるためにはどうすべきか皆さまと考えていきたい。

講演3

組織の経営基盤を確立する人材改革 ~最適品質を創出する人づくり~

清水建設株式会社 代表取締役会長 宮本 洋一 氏

【講演要旨】
清水建設は1804年の創業以来、「誠実なものづくり」、「顧客第一」の事業姿勢を一貫して大切にしてきました。建設業のものづくりは一品生産で、敷地や建設物の条件によって異なり、同じものをつくることは、極めて稀です。そのような中でも常に最適品質を追求し、お客様の期待を超える価値を提供できるものづくりを目指しています。「良いものをつくる」ためには「人づくり」が重要なポイントです。今般、若者のものづくり離れをはじめとして、ものづくりの空洞化が進む恐れのあるなかで、「人づくり」を通じて、「ものづくりの心と技を伝承し、新たな挑戦を続ける」ということについてお話ししたいと思います。