前回のシンポジウム
第115回品質管理シンポジウム
開催概要
テーマ |
顧客価値創造を実現できる組織能力の獲得に向けて
「方針管理」を見直す |
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日 時 | 2023年6月1日(木)~6月3日(土) |
会場 |
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主 催 | 一般財団法人 日本科学技術連盟 |
後 援 | 一般社団法人 日本品質管理学会 |
プログラム
※講演者の組織名・役職は、講演当時の表記になっております
6月1日(木)
時間 | 科目 | 講演者 |
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19:00~20:10 |
【特別講演】 残すに値する未来を考える |
安宅 和人 氏 慶應義塾大学 環境情報学部教授 / Zホールディングス㈱ シニアストラテジスト |
20:10~20:30 | 【質疑応答】 | |
20:30~22:00 | グループ討論(1)、談話室 |
6月2日(金)
時間 | 科目 | 講演者 |
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8:30~8:40 | 主催者挨拶、ご連絡事項説明 | 佐々木 眞一 氏 (一財)日本科学技術連盟 理事長 |
8:40~9:10 | 【オリエンテーション】 第115回品質管理シンポジウムの趣旨、ねらい、GDテーマ設定のねらいと進め方 |
永田 靖 氏 早稲田大学教授 理工学術院 創造理工学部 (115QCS主担当組織員) |
9:10~9:55 |
【講演1】 方針管理の温故知新 |
光藤 義郎 氏 (一財)日本科学技術連盟 嘱託 |
9:55~10:10 | 【質疑応答】 | |
10:10~10:20 | 休憩 | |
10:20~11:05 |
【講演2】 経営環境変化に適応するTQM(方針管理)の活用 |
原田 聡 氏 トヨタ自動車九州㈱ コーポレート本部長 |
11:05~11:20 | 【質疑応答】 | |
11:20~12:05 |
【講演3】 飯塚病院におけるTQMの展開と方針管理 |
増本 陽秀 氏 ㈱麻生 飯塚病院 院長 |
12:05~12:20 | 【質疑応答】 | |
12:20~13:10 | 昼食休憩 | |
13:10~13:55 |
【講演4】 企業存在価値の創造 品質経営 |
佐々木 正人 氏 ㈱竹中工務店 取締役社長 |
13:55~14:10 | 【質疑応答】 | |
14:10~14:20 | 休憩 | |
14:20~15:05 |
【講演5】 お客様への新たな価値提供を実現する方針管理活動 |
原 和彦 氏 アクシアル リテイリング㈱ 代表取締役社長・CEO |
15:05~15:20 | 【質疑応答】 | |
15:20~15:40 | 休憩・移動 | |
15:40~18:00 | グループ討論(2) | |
18:00~19:00 | 夕食 | |
19:00~20:00 | グループ討論(3) | |
20:00~22:00 | 談話室 |
6月3日(土)
時間 | 科目 | 講演者 |
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8:30~10:00 | グループ討論報告 (10分×8班、予備10分) |
司会:永田 靖 氏 報告:各班リーダー |
10:00~10:15 | 休憩 | |
10:15~11:35 | 総合討論 | |
11:35~11:50 | 第115回品質管理シンポジウム まとめ | 永田 靖 氏 |
11:50~12:00 | 次回(116回) 品質管理シンポジウム案内 |
116QCS主担当 |
12:00~ | 昼食・解散 |
特別講演
残すに値する未来を考える

Zホールディングス株式会社 シニアストラテジスト
安宅 和人 氏
講演1
方針管理の温故知新

光藤 義郎 氏
【講演要旨】
方針管理についての温故(故きを温ねる)としては、まず1950年代、品質管理創成期に誕生した管理項目の概念、1961年帝人による管理項目一覧表、1964年小松による旗方式を経て、1965年ブリヂストン/トヨタにより方針管理という用語/概念が誕生していった経緯を辿った上で、その後、多くの企業で方針管理の考え方/方法論が普及/発展していくなか、1985年前後に起こった方針管理偏重に対する反省と日常管理復興等の歴史を振り返ります。また方針管理の知新(新しきを知る)としては、2000年代、日本経済混迷期のなかでJIS化された方針管理の指針をベースに、2016年JSQCメンバーを中心に進められた同規格の改定、更には2020年から始まったJUSE「方針管理研究会」の活動成果等も含め、昨今の方針管理を取り巻く環境変化に基づく幾つかの問題/課題と、それらをクリアーするための考え方/アイデア、新たに求められる機能や今後のあるべき方向性等を探っていきたいと思います。
講演2
経営環境変化に適応するTQM(方針管理)の活用

原田 聡 氏
【講演要旨】
トヨタ自動車九州は、トヨタ自動車の100%出資の子会社で、レクサスインターナショナルカンパニーの一員として、レクサス車両の設計、生産を担っております。
1991年創業以来「お客様第一、絶え間ない改善、全員参加」の理念を大切に、九州の地で真摯にモノづくりに努めてまいりました。
自動車業界は、CASEやMaaS、またカーボンニュートラルの対応など100年に一度と言われる経営環境変化の只中にあります。
また直近ではコロナ禍,半導体不足という予測が困難な事態が発生しています。
こういった外部環境に対し、どのようにTQM(方針管理)を経営に活用しているかを紹介します。
講演3
飯塚病院におけるTQMの展開と方針管理

増本 陽秀 氏
【講演要旨】
飯塚病院は福岡県の筑豊地域において、高度急性期・急性期医療を提供する総合病院です。1918年の開院以来、開設の精神「郡民のために良医を招き、治療投薬の万全を図らんとする」に則り、医療による社会貢献と理念に謳う「まごころ医療」を実践する努力を続けて参りました。
近年、超高齢社会、人口減少、パンデミックなど、医療を取り巻く環境は厳しさを増しています。当院は地域医療における使命を果たすため、“2025年度ビジョン”「Patient Firstを追求し、選ばれる高度急性期・急性期病院」を設定し中長期計画を策定しました。ビジョンの実現を目指して、2018年度よりTQMを推進強化しつつ中長期計画を実行し、この取り組みは病院初の2022年度「デミング賞」受賞につながりました。飯塚病院の方針管理と、試行錯誤しつつ展開してきたTQMの現状をご紹介いたします。
講演4
企業存在価値の創造 品質経営

佐々木 正人 氏
【講演要旨】
2022年度品質管理文献賞を受賞した弊社TQM推進室編の書籍「企業存在価値の創造 品質経営」を題材に、竹中工務店の品質経営の取組みを紹介します。長年の建築事業で展開してきた建築とまちづくりによる顧客価値創造の様々な試みを説明しつつ、それを支える方針管理を、実践における問題解決や課題達成の様子を交えて、お話していきます。
講演5
お客様への新たな価値提供を実現する方針管理活動

原 和彦 氏
【講演要旨】
アクシアル リテイリンググループはスーパーマーケット「原信」「ナルス」「フレッセイ」132店舗を、北陸、北関東にチェーンストア展開しています。チェーンストアとしてのマスメリットを生み出し、お客様の毎日の生活に豊かさ、楽しさ、便利さをご提供していくことを目指しています。
多様化するお客様のニーズや、人口構造、社会環境の変化に対応し、お客様に商品・サービスの新たな価値をご提供していくための仕組みとなる弊社の方針管理活動をご紹介いたします。