一般事例発表
A会場
SQCの活用/日本品質奨励賞 受賞報告講演(TQM奨励賞・TQM実践賞)
旧型補給バンパー 新設レーザー孔加工機 加工条件の確立
近藤 大貴 氏
トヨタ紡織株式会社
当社の岐阜工場では旧型補給用バンパーを製造しています。
バンパー製造工程の中でスポイラーやセンサー等を取り付ける為の孔を""レーザー孔加工機""で加工(孔空け)する工程があります。その工程に新たにレーザー孔加工機を導入しましたが、既設のレーザー孔加工機と加工方法の違いから加工後の孔に""溶け跡""が発生する課題があり製造準備計画に遅れが発生していました。
本発表ではSQC手法を活用して効率的に、適切な加工条件を確立し、計画通りに製造準備を完了することができた事例を発表させていただきます。
バンパー製造工程の中でスポイラーやセンサー等を取り付ける為の孔を""レーザー孔加工機""で加工(孔空け)する工程があります。その工程に新たにレーザー孔加工機を導入しましたが、既設のレーザー孔加工機と加工方法の違いから加工後の孔に""溶け跡""が発生する課題があり製造準備計画に遅れが発生していました。
本発表ではSQC手法を活用して効率的に、適切な加工条件を確立し、計画通りに製造準備を完了することができた事例を発表させていただきます。
TBi-Alloyを用いた射出発泡成形の外観品質と剛性の両立条件設定
津田 貴之 氏
トヨタ紡織株式会社
当社では、射出発泡成形技術を用いてドアトリムの内装部品を製造しています。
射出発泡成形は部品の軽量化に有効な工法ですが、スワールマーク※の発生や剛性の低下といった課題がありました。
今回の取り組みでは、SQC手法(実験計画法・多変量解析)を活用し、成形条件の中からスワールマークおよび剛性に大きく影響するパラメータを特定しました。さらに、応答曲面解析を用いて、最適な成形条件を導き出した事例をご紹介します。
射出発泡成形は部品の軽量化に有効な工法ですが、スワールマーク※の発生や剛性の低下といった課題がありました。
今回の取り組みでは、SQC手法(実験計画法・多変量解析)を活用し、成形条件の中からスワールマークおよび剛性に大きく影響するパラメータを特定しました。さらに、応答曲面解析を用いて、最適な成形条件を導き出した事例をご紹介します。
※スワールマーク:内装部品の表面に銀色の筋が発生する発泡成形特有の現象。
信頼性予測による市場不良の発生予測
細島 章 氏
東林コンサルティング
CHM形式のフィールドデータから市場返品数の将来予測をすることができる。
産業機械、計量機器、電子機器、自動車部品などの信頼性予測の経験では、市場クレームの大半は対数正規やWeibullなどの部分故障になり、累積故障率が時間と共に頭打ちになり故障発生数は将来0に収束することが多い。
しかし非部分故障の摩耗故障は累積故障率と返品数が時間と共に増加し続ける。
部分故障は日本の信頼性の教科書には書かれていないが、英語のテキストには Defect Sub population Models などと解説されている。
部分故障判定の拠り所になる統計量の見方や部分故障が生じる原因も考察する。
産業機械、計量機器、電子機器、自動車部品などの信頼性予測の経験では、市場クレームの大半は対数正規やWeibullなどの部分故障になり、累積故障率が時間と共に頭打ちになり故障発生数は将来0に収束することが多い。
しかし非部分故障の摩耗故障は累積故障率と返品数が時間と共に増加し続ける。
部分故障は日本の信頼性の教科書には書かれていないが、英語のテキストには Defect Sub population Models などと解説されている。
部分故障判定の拠り所になる統計量の見方や部分故障が生じる原因も考察する。
日本品質奨励賞 TQM 奨励賞
受賞報告講演
松本工業株式会社
日本品質奨励賞 TQM 実践賞
受賞報告講演
株式会社エス・ディ・ロジ 信頼性保証室
B会場
IVI協賛セッション/日本品質奨励賞TQM実践賞 受賞報告講演
スマートシンキング
~DX時代のデジタルでスマートな問題解決のあり方~
西岡 靖之 氏
法政大学
製造業の「現場」では、それぞれの担当者がそれぞれの知恵と工夫で業務をこなし品質向上に貢献している。この自発的取組みは企業にとって強みであると同時に、情報システムにとっては、デジタルな世界で統合し効率化するための妨げとなっている。スマートシンキングは、この問題を解決し、自発的な改善プロセスそのものを現場の担当者がデジタル上で行う。さらにここで得られたデータは、企業の資産となり、組織がもつ問題解決力として再利用され、あらたな知識の獲得につながっていく。本発表では、スマートシンキングの概要と、実際の企業における進め方について解説する。
スマートシンキング実践企業事例①
「カーボントレーサビリティ実現と新価値創出」
池田 英生 氏
株式会社神戸製鋼所
私たちは、(一社)インダストリアル・バリューチェイン・イニシアティブ(IVI)の業務WG活動の1つとして、2021年度からCO2可視化の取り組みを始めました。私たちは、大企業だけではなく中小企業でも取り組めるカーボントレーサビリティの実現を目指し、シンプルなCO2算出ツール、企業間でCO2データを連携するCIOF(Connected Industries Open Framework)、CIOFでデータをやりとりするためのデータ利用契約などの検討試行を進めています。発表では、これらの取り組みと取り組みを価値創出につなげるための議論の状況をお伝えします。
スマートシンキング実践企業事例②
「センシング利活用による予知保全」
牛山 順一 氏
株式会社ミスズ工業
私たちは(一社)インダストリアル・バリューチェイン・イニシアティブ(IVI)の業務WG活動の一環として、2021年度よりAEセンサを活用した予知保全の研究を進めています。本取り組みでは、異なるプレス工法に対応可能なセンシングの可視化を実現し、取得データからの特徴抽出やAIによる異常判定アルゴリズムの構築に取り組みました。発表では、センサ導入から解析・判定に至る技術的成果を紹介するとともに、機器運用に向けて解決すべき課題がなお多く残されており、現在も継続して取り組んでいる状況をお伝えします。
3者とフロアによる総合討論(パネル)
日本品質奨励賞 TQM 実践賞
受賞報告講演
グリコマニュファクチャリングジャパン株式会社
ワンオペレーション部および鳥取工場
ワンオペレーション部および鳥取工場
C会場
工程の品質改善・効率化/日本品質奨励賞TQM実践賞 受賞報告講演
ビッグデータ活用による
ガソリン直噴インジェクタの圧入不良ロットアウト撲滅
福森 聖 氏
株式会社デンソー
【共同発表者】柴田 真史 氏、横家 薫 氏、武田 浩一 氏、髙橋 翔 氏
ガソリン直噴インジェクタでは、圧入工程で発生したバリが原因で後工程の検査工程で不良となっており、大量ロットアウトの懸念があった。そこで、バリ発生を自工程で検知するため圧入荷重波形に着目し、エクセルでは処理できない数千個の圧入荷重波形データを自動で可視化する仕組みを構築した。その結果、バリ発生有無で波形形状が異なることを突き止め、この違いを検知する手法を工程管理に落とし込み、ロットアウト撲滅につなげた。
シートカバー縫製におけるミシン針の標準化活動
齊藤 典子 氏
トヨタ紡織株式会社
【共同発表者】田中 智久 氏
自動車用シートカバーの縫製に使用されるミシン針については、生産拠点のグローバル化や縫製メーカーの多様化に伴い、指示方法の柔軟性と標準化の両立が求められている。本事例ではSQC(統計的品質管理)の検定手法を活用し、複数種類の針における縫製品質の共通性を統計的に検証した。これにより、経験則に依存せず、客観的データに基づく技術的アプローチによって針選定の標準化が可能となった。本手法は他業種の部材選定や工程管理にも応用可能であり、標準化推進の一助となる事例として広く参考にされたい。
生成AI時代のQA戦略
窪田 純士 氏
エムスリー株式会社
【共同発表者】草場 翔太 氏
今日のソフトウェア開発は、各種ツールの発達と生成AIの登場によりリリーススピードの加速が進んでいる。一方でアプリケーションの複雑さも増しており品質保証のスピードと質の双方が求められている。
また、品質保証エンジニアの確保は各社苦労しており品質確保を専門のエンジニアに任せるのではなくプロダクト開発に関わる全ての人員で実施する必要もでてきている。そこで、QA専門のエンジニアに頼っていたテストプロセスや分析プロセスなどの品質保証を生成AIの力を使いつつ仕組み化し多くの人が品質確保に携わることにより求められる品質を素早く確保する仕組みを紹介する。
また、品質保証エンジニアの確保は各社苦労しており品質確保を専門のエンジニアに任せるのではなくプロダクト開発に関わる全ての人員で実施する必要もでてきている。そこで、QA専門のエンジニアに頼っていたテストプロセスや分析プロセスなどの品質保証を生成AIの力を使いつつ仕組み化し多くの人が品質確保に携わることにより求められる品質を素早く確保する仕組みを紹介する。
日本品質奨励賞 TQM 実践賞
受賞報告講演
独立行政法人国立病院機構 埼玉病院
D会場
新商品開発・技術開発/日本品質奨励賞TQM実践賞 受賞報告講演
聴覚障がい当事者ユーザーと共に創り続けたYYSystem
中村 正樹 氏
株式会社アイシン
【共同発表者】日下 喜与美 氏
音声認識技術を活用した意思疎通支援システム「YYSystem」の開発と社内実装についてご紹介します。
コロナ禍で社内コミュニケーションに課題を抱える聴覚障がい者との協働を契機に、職場環境における情報保障の実現を目的とした社内プロジェクトとして始動しました。
2021年より実運用を開始し、利用者の理解と意識の醸成がシステムの有効性向上に寄与することが明らかとなりました。
運用を通じて得られた知見は、機能改善や運用手法の進化に直結しています。
共創型アプローチの意義と今後の展望についてご説明いたします。
コロナ禍で社内コミュニケーションに課題を抱える聴覚障がい者との協働を契機に、職場環境における情報保障の実現を目的とした社内プロジェクトとして始動しました。
2021年より実運用を開始し、利用者の理解と意識の醸成がシステムの有効性向上に寄与することが明らかとなりました。
運用を通じて得られた知見は、機能改善や運用手法の進化に直結しています。
共創型アプローチの意義と今後の展望についてご説明いたします。
生成AIが変える未来価値創造
~経営と品質が協働する顧客起点の戦略~
石川 朋雄 氏
有限会社 企画システムコンサル
商品企画の役割は、単なる新製品開発から「未来価値創造」へと拡大しています。
本講演では、経営に直結するCS・CX・EXの視点を踏まえ、顧客起点の商品企画を進化させる方法を探ります。
従来は時間と費用を要した潜在ニーズ発掘や仮説検証を、生成AIがSNSやレビュー情報を解析し、隠れた期待を抽出することで補完し、企画のスピードと質を高める姿を解説。
さらに仮想事例を通じて、バックキャスティングとフォアキャスティングを組み合わせた中期経営計画に資する未来志向の商品企画の具体像をご紹介します。
本講演では、経営に直結するCS・CX・EXの視点を踏まえ、顧客起点の商品企画を進化させる方法を探ります。
従来は時間と費用を要した潜在ニーズ発掘や仮説検証を、生成AIがSNSやレビュー情報を解析し、隠れた期待を抽出することで補完し、企画のスピードと質を高める姿を解説。
さらに仮想事例を通じて、バックキャスティングとフォアキャスティングを組み合わせた中期経営計画に資する未来志向の商品企画の具体像をご紹介します。
車載品質ナレッジとAIを用いたフロントローディング品質改善
森島 守人 氏
ヤマハ株式会社
近年、静粛な電動車の普及で、より高品位な車載音響システムへの需要が増加しています。弊社ではこれらの商品をビジネス展開するにあたって、車載に要求される品質を実現するため、新商品開発から工程設計・市場までのヒヤリハットや不具合情報をFMEAベースのナレッジDBに登録し、開発初期から部門横断的なレビューに活用することを行い製品品質に寄与してきました。しかしながら商品企画設計のスピードが速いことや、開発のリソース不足などの要因でレビュー精度が落ち、後工程に負担がかかる課題がありました。そこでナレッジDBとAIを組み合わせ、レビュー効率と精度を両立させ前工程での品質向上を実現した事例を報告します。
日本品質奨励賞 TQM 実践賞
受賞報告講演
ジャパンフィルター株式会社
E会場
人材育成/日本品質奨励賞TQM実践賞 受賞報告講演
SQC人財の育成
清水 俊介
株式会社アーレスティ
当社では、外部講師を招いたSQC(統計的品質管理)の社内教育の一つとして報告会を実施しています。
この報告会は2012年から開催されており、これまでに約300件の事例が発表され、その中から毎年優秀事例として13件が選ばれています。
今回は、SQCの活用状況を振り返るとともに、優秀事例の中からいくつかの改善例を紹介します。
当社のエンジニアは、社内の基礎講座でSQCを学び、報告会で改善事例を発表してきました。これにより、段階的に多様で難易度の高いSQCツールを使いこなせるように成長しています。
この報告会は2012年から開催されており、これまでに約300件の事例が発表され、その中から毎年優秀事例として13件が選ばれています。
今回は、SQCの活用状況を振り返るとともに、優秀事例の中からいくつかの改善例を紹介します。
当社のエンジニアは、社内の基礎講座でSQCを学び、報告会で改善事例を発表してきました。これにより、段階的に多様で難易度の高いSQCツールを使いこなせるように成長しています。
品質不正を防ぐ教育 実務編
實原 信昭 氏
標準化戦略研究会
前回発表した「品質不正を防ぐ教育」に続き、今回は教育の実務について経営層や管理者を含む全社員を対象とした取り組みを紹介する。品質不正の背景には、組織内の不合理や心理的安全性の欠如がある。これを防ぐには現場との直接対話を通じて問題と課題を把握し、PDCAサイクルを回して改善を図ることが重要である。本発表では、具体的な事例の提示とファシリテーション技術を活用して教育参加者の共感を得る方法を示し、効果確認としてアンケート結果をAIやKH Corder、ワードクラウドなどを用いて解析し、継続的な改善を行う方法を示す。これらの教育を通じて組織全体での品質不正防止の取り組みを説明する。
品質管理の究極の目的は人財育成と組織活性化
鱠谷 佳和 氏
品質のエバンジェリスト
組織が提供する顧客価値は製品やサービスの機能FでありQCDである。しかしそれを実現するのは仕事の品質であり、品質の高い仕事ができる人材であり、その人材を活かせる組織運営である。
人材育成では専門知識や周辺知識以上に、思考力、対人関係構築力、頑張る力等の仕事の基礎力が重要である。そのためには知識を得て、それを知恵に変えてゆくための練習が重要である。
また人材が組織目的に向かって全力を発揮するには、心理的安全性と目指す姿の共有化を基本とした組織運営が基盤となる。
本発表は、実践しやすい経験学習、それを促す場づくり、仕掛けづくりを発表者の体験も交えて仕事品質向上の視点から報告する。
人材育成では専門知識や周辺知識以上に、思考力、対人関係構築力、頑張る力等の仕事の基礎力が重要である。そのためには知識を得て、それを知恵に変えてゆくための練習が重要である。
また人材が組織目的に向かって全力を発揮するには、心理的安全性と目指す姿の共有化を基本とした組織運営が基盤となる。
本発表は、実践しやすい経験学習、それを促す場づくり、仕掛けづくりを発表者の体験も交えて仕事品質向上の視点から報告する。
産学官連携による人材育成
~地域ネットワークで広げた「問題解決の手順」~
髙橋 玲子 氏
株式会社デンソー岩手
株式会社デンソー岩手は、2012年よりQCサークル青森岩手地区の幹事会社を務めております。
「地域に密着し、参加者に喜ばれる行事計画考案と運営」を地区の重点項目の一つとして掲げた2017年、産官学が一体となりものづくり産業を支える人材育成を目的に設立された団体と地元工業高校より、出前授業の依頼が入りました。先生から企業で役立つ授業を、との強い希望から、企業だけではなく幅広く活用できる「問題解決」の思考プロセスについて一緒に勉強しようと提案、学生に寄り添った教材を作成し、現在も継続して実施しています。
「地域に密着し、参加者に喜ばれる行事計画考案と運営」を地区の重点項目の一つとして掲げた2017年、産官学が一体となりものづくり産業を支える人材育成を目的に設立された団体と地元工業高校より、出前授業の依頼が入りました。先生から企業で役立つ授業を、との強い希望から、企業だけではなく幅広く活用できる「問題解決」の思考プロセスについて一緒に勉強しようと提案、学生に寄り添った教材を作成し、現在も継続して実施しています。
日本品質奨励賞 TQM 実践賞
受賞報告講演
有限会社中央バフ製作所
F会場
QCサークル活動(小集団改善活動)の推進/サービスの質向上
/日本品質奨励賞TQM実践賞 受賞報告講演
研削材製造係における一人あたり生産金額の向上
~生産効率の良いレイアウトの実現と係間をまたがる多能化による直接作業比率の向上~
小林 寛享 氏
株式会社ジーシーデンタルプロダクツ
弊社は、歯科医療機器メーカー・株式会社ジーシーのグループ会社として1958年に設立されました。「口腔健康の向上」を世界に提供することを使命としており、「健康長寿社会を実現する歯科界のリーディングカンパニーとなる」をビジョンに掲げ、TQM導入やデミング賞、品質管理賞の受賞を通じて、企業品質と現場力の向上に取り組んできました。
今回、歯科用研削材の製造工程を現行の2フロアから別工場の1フロアへ移設するにあたり、生産効率の高いレイアウトを構築し、工程・係を跨いだ多能工化を推進しました。
その結果、一人当たりの生産金額を大幅に向上させることに成功しました。本事例ではその改善の取り組みをご紹介します。
今回、歯科用研削材の製造工程を現行の2フロアから別工場の1フロアへ移設するにあたり、生産効率の高いレイアウトを構築し、工程・係を跨いだ多能工化を推進しました。
その結果、一人当たりの生産金額を大幅に向上させることに成功しました。本事例ではその改善の取り組みをご紹介します。
大規模組織におけるソフトウェア品質管理のパラダイムシフト
~"後追い"品質改善からの脱却~
一ノ関 陽介 氏
株式会社Goldratt Japan
【共同発表者】福井 信二 氏
従業員2000人を超える大規模、ミッションクリティカルなIT開発における品質改善事例を報告する。
発生した問題に対処する後追い品質管理からリスクをつぶす先手管理に変えることを目指し、それまでの週次の進捗管理から毎日のリスク管理に変えた。具体的には日々の作業の完了基準決め担当者のリスク感度を上げ、PLが毎日の朝会で担当からリスクを確認、PLが影響度を判断し回避策を実行した。
これらは推進チームを組成し効果実証した後、導入先部署と一緒に効果を確認しながら会社全体に展開した。
結果、問題への対処工数が減り、残業70%削減、プロジェクト期間20%短縮。加えて社員のモチベーションが大幅に向上した。
発生した問題に対処する後追い品質管理からリスクをつぶす先手管理に変えることを目指し、それまでの週次の進捗管理から毎日のリスク管理に変えた。具体的には日々の作業の完了基準決め担当者のリスク感度を上げ、PLが毎日の朝会で担当からリスクを確認、PLが影響度を判断し回避策を実行した。
これらは推進チームを組成し効果実証した後、導入先部署と一緒に効果を確認しながら会社全体に展開した。
結果、問題への対処工数が減り、残業70%削減、プロジェクト期間20%短縮。加えて社員のモチベーションが大幅に向上した。
B2Cデジタルトレーサビリティの実証報告
渡辺 吉明 氏
PL研究学会
今世界ではデジタルトレーサビリティが進んでいる。特にEUでの大幅な改訂PL法は2026年から、北米の食品安全強化法は食品トレーサビリティ法が2028年から開始される。日本でもリコール品による事故再発さらに粗悪な製品の氾濫などでトレーサビリティへの関心が高まっている。トレーサビリティについては大企業での物流、情報真贋性、店舗内オペレーションの効率化が主力であり、安全品質不良品の市場での発見、被害未然防止は効果は確認できていない。企業の信頼性に直結することであり、海外での取り組みと国内での相違、特に消費者の安全安心に重要なB2Cトレーサビリティの課題と実装試験の内容を報告する。
アイシンの全社職場マネジメント質向上の取組み
井上 友貴 氏
株式会社アイシン
当社は経営理念に『“移動”に感動を,未来に笑顔を.』(アイシングループ経営理念)と定め、すべての基盤として品質至上を掲げています。これを実効あるものにしていく為、仕事の質向上の手段としてTQMを推進しています。本発表では、職場におけるマネジメントの質向上に向けて、全社員意識調査アンケート解析,部長訪問を通し意識調査結果などの事実データの展開、優れた取組みのデータベース化による横展開、各部署部長とのデータに基づく対話活動など、試行錯誤を重ねながら推進してきた実践とその苦労を共有します。今後は、情報共有と対話の深化を通じて、継続的改善と組織力のさらなる強化を目指します。
日本品質奨励賞 TQM 実践賞
受賞報告講演
株式会社TMJ 東日本事業本部 東日本第3事業部 第3センター

