併設チュートリアル 講演テーマ・講演者紹介

併設チュートリアル 1

CEGTestツールを活用した有則のソフトウェアテスト設計

秋山 浩一 氏 /富士ゼロックス株式会社 SWI SWIオファリング統括 マネジャー

概要

CEGTestは、加瀬正樹氏によって開発された『Webブラウザ上で動作する原因結果グラフからデシジョンテーブルを作成するツール』(JavaScriptで作られたフリーソフト)です。

本チュートリアルでは、機能仕様を、CEGTestツールを使用してデシジョンテーブルに変換する演習を数多く行います。その結果、有則のテスト設計(特に複雑な論理関係を持つプログラムの組合せテスト条件の作成)ができるようになります。
参加にあたり、CEGTestツールが入ったパソコンのご持参をお願いいたします(必須)。
秋山 浩一 氏

経歴

1985年4月に、富士ゼロックス入社。現在、HAYST法のコンサルティング業務に従事。
NPO法人 ASTER理事、JaSST東京実行委員(アドバイザ)、JSTQBステアリング委員、日科技連 SQiP研究会 テスト分科会アドバイザ、ISO/IEC JTC 1/SC7 WG26委員。

研究論文・著書

論文:『直交表を用いたソフトウェアテストにおける効果的な因子選択・割り付け手法』
著書:『ソフトウェアテストHAYST法入門』(2007年)、『ソフトウェアテスト技法ドリル』(2010年)、『事例とツールで学ぶHAYST法』(2014年)など。

その他

博士(工学):信頼性情報システム工学専攻。
日経品質管理文献賞(2008年)、品質技術賞(2013年)。
日本品質管理学会代議員。
併設チュートリアル 2

即実践!ソフトウェアメトリクスの測定&活用方法

小池 利和 氏 /ヤマハ株式会社 品質保証部 品質企画G 主幹

概要

ビジネスやスポーツなど、どのような分野においてもプロフェッショナルとして業績、実力を向上させるためにはデータ活用が不可欠です。そして、それはソフト開発においても同様のはずですが、充分に活用されているとは言えないのが実態です。ビジネスでは営業利益率等の経営指標が明確に定義されているのに対し、ソフトウェアメトリクスにおいて、そのような指標の定義がまだ不十分なのが理由の1つでしょう。

本チュートリアルでは、指標の定義、データ測定、活用方法を解説だけでなく事例や演習を通して理解を深めます。演習は実際にメトリクスを活用する場面を想定し、検討した内容は皆さんが職場で実践する際の助けとなります。以下のアジェンダの通り、豊富な事例と演習で、明日から即実践です!
  • QCD 指標:QCD 指標定義の解説、事例(プロジェクト総括)紹介、QCD 指標定義の演習
  • 開発工数:事例(工数推移、品質コスト分析)紹介、工数測定の解説、工数測定方法検討の演習
  • 開発規模:開発規模と工数/ 欠陥の相関、行数測定の解説、行数測定定義の演習
  • 欠陥数:事例(不具合除去率、欠陥前倒し率)紹介、欠陥測定の解説、欠陥除去比率の演習
小池 利和 氏

経歴

1998年~現在まで、ソフトウェア開発現場のプロセス改善、品質管理に従事。

研究論文や著書

『データ指向のソフトウェア品質マネジメント』(日科技連出版社、共著、2012)
『ソフトウェアメトリクス統計分析入門』(日科技連出版社、2015)

その他

2013年:QC検定1級(成績上位者表彰
2013年:日経品質管理文献賞受賞『データ指向のソフトウェア品質マネジメント』
2013年~:SQiP研究会委員長「メトリクス演習コース」主査
併設チュートリアル 3

プロセス改善活動の基本と実践
~ これからのソフトウェア開発をより良くするために ~

小笠原 秀人 氏 /千葉工業大学 社会システム科学部 プロジェクトマネジメント学科 教授

概要

技術の進化や世の中の変化に伴って、ソフトウェアの開発も常に変化し続けています。しかし、常日頃使ってるものを大幅に変えてしまうと、混乱を招きます。また、変化は徐々に進めていくものであり、革新なものほど目新しくしてはいけないと言われています。ソフトウェア開発における課題や問題、新しい取り組みに対応するためには、個人で頑張るだけではどうにもならず、チームや組織で取り組む必要があります。

本チュートリアルでは、業務系や組込み系のさまざまなソフトウェア開発組織に対するプロセス改善活動の経験と知識をベースに、以下の項目に関する内容を中心に提供します。
  1. プロセス改善活動の基本的な考え方
  2. 品質マネジメント技術の導入・定着のためのポイント
  3. プロセス改善活動の成果と効果の見せ方

より良いソフトウェア開発につなげる第一歩としてぜひ活用してください。
小笠原 秀人 氏

経歴

1990年株式会社東芝に入社。同社ソフトウェア技術センターにて、主に品質管理ツールの導入・定着、プロセス改善活動の推進、テスト技術の研究・開発に従事。2018年4月から、千葉工業大学に着任し、ソフトウェア生産技術、プロジェクトマネジメント技術を中心に教育・研究を進めている。

研究論文や著書

1) 小笠原秀人,藤巻昇,艸薙匠.田原康之,大須賀昭彦: 大規模組織におけるソフトウェアプロセス改善活動の適用評価―10年間の実践に基づく考察,情報処理学会論文誌, Vol.51, No.9, pp.1805-1815, Sep. 2010.

2) 阿萬裕久,佐々木愛美,中野隆司,小笠原秀人,佐々木隆志,川原稔: テストケースのクラスタリングと0-1 計画モデルを組み合わせた回帰テストの効率化, コンピュータ ソフトウェア Vol.32, No.3, AUGUST 2015 .

その他

学会:情報処理学会、電子情報通信学会、IEEE、プロジェクトマネジメント学会、国際P2M学会、ソフトウェア科学会
学外活動:ソフトウェア技術者協会 代表幹事、派生開発推進協議会 運営委員、日科技連SQiPソフトウェア品質運営委員会 委員
併設チュートリアル 4

品質の観点からのアジャイル開発入門

永田 敦 氏 /株式会社日新システムズ 品質保証部 参事

概要

アジャイル開発が本格的に実践されてきています。
色々なフレームワーク、プラクティス、流儀が提案され、実践され、そしてすでに多くの本が出ています。もちろんそれらの本には、ソフトウェアの品質についても述べられてはいますが、提案されたアジャイルのプラクティスをどうすれば実現できるかが議論の中心になっています。今回のお話は、観点を品質に置いて、改めてアジャイル開発はどういうものなのか、どんな意味があるのかを議論していきたいと思います。まだアジャイル開発はされていない方、アジャイル開発を実践し始めた方、アジャイル開発の品質が気になる方、開発、テストエンジニア、QA、SEPG など対象は問いません。

以下のアジェンダを予定しています。
  • アジャイル開発へのモチベーション
  • アジャイル開発とはどういうものか
  • アジャイル開発の理由と背景
  • アジャイル開発と品質、それに対する考えとスキル
  • まとめ
永田 敦 氏

経歴

ソニー株式会社において、組み込みソフトウェア開発、業務用システム開発を経て、ソフトウェアテストに興味を持ち、QA部門に在籍。ソフトウェアテストの改善、ソフトウェア品質改善、ソフトウェアエンジニアリング研修企画、そして、アジャイル開発における品質改善を行ってきた。
2017年にソニーを退職し、日新システムズに入社。品質改善、ソフトウェア障害の要因分析と対策を行っている。

研究論文や著書

訳書:ソフトウェアテストの基礎:ISTQBシラバス準拠 2008
訳書:システムテスト自動化 標準ガイド 2014

その他

2008年JaSST Tokyo ベストスピーカ省受賞(ソフトウエアテスト分析の方法-HAYST法とマインドマップをつかって-)
2011年JaSST Tokyo ベストスピーカ賞受賞(リスクベーステスト)
2011年5th World Congress of Software Quality 発表(リスクベーステスト)
2013年SPI Japan プログラム委員長賞受賞(アジャイル開発とQA)
2014年6th World Congress of Software Quality WCSQ発表(アジャイルRCA)
併設チュートリアル 5

演習で学ぶODC分析の基礎と進め方

小島 義也 氏 /エプソンアヴァシス株式会社 事業推進四部 チーフエンジニア
武田 匡広 氏 /オリンパス株式会社 ソフトウェアICT開発推進部 ソフトウェア戦略グループ
森  龍二 氏 /株式会社ベリサーブ 品質保証部 プロジェクト推進課

概要

ソフトウェア欠陥の分類手法の1つとして、ODC(Orthogonal Defect Classification、直交欠陥分類)があります。このODCを用いてソフトウェアの品質を可視化し、開発プロセス上の課題を見つけるのが「ODC分析」です。

本チュートリアルではODC分析に興味のある方、これから導入を検討している方などを対象に、ODC分析の基礎を講義と演習で学びます。また、企業や組織の枠組みを超えてODC分析を活用するために、2017年10月に「ODC分析研究会」が発足しました。このODC分析研究会の、最新の活動状況なども併せてお伝えします。本チュートリアルもODC分析研究会の活動の一環として実施します。
小島 義也 氏
小島 義也 氏
エプソンアヴァシス株式会社 事業推進四部 チーフエンジニア

経歴

いくつかの企業で、システムエンジニア、プロジェクトマネージャを担当。
業種は、金融システムやファシリティマネジメント、SFA/CRM/BIなどのフロントシステムやコマースサイト、生産管理や校務システムなどの開発に従事する。
またセキュリティ分野では、ISMS主任審査員、プライバシーマーク審査員などに従事。
現所属では、品質管理やQC研修講師などに従事している。

その他

  • JaSST2015 Tokyo 「評価者によるODCを使用した不具合分析の現場展開」
  • SQiP2015 「何をもって品質目標値を変えるのか?CKメトリクスでしょう!」
  • SPIJapan2015「設計プロセスの課題をODC分析で改善してみた」
  • SPIJapan2016「開発者は不具合をどのように捉えているのか?不具合票のテキストマイニングをはじめる」
  • IPA2016論文 「ODC分析による設計品質改善の取り組み」
  • IPA/SEC先進事例応用セミナー2017「明日から使えるODC分析:ODC分析事例から自社で適用した事例紹介」

外部活動

ODC分析研究会(日科技連)運営委員
カフェ・ソフトウェアクオリティ(日科技連)世話人
武田 匡広 氏
武田 匡広 氏
オリンパス株式会社 ソフトウェアICT開発推進部 ソフトウェア戦略グループ

経歴

2007年にオリンパスソフトウェアテクノロジー株式会社(2017年にオリンパス株式会社に合併)にてODC分析と出会う。その後SQAとして多くのプロジェクトにODC分析を導入、展開する。現在はSEPGとしてソフトウェア開発全体の改善業務に従事する傍ら、社内講師として主に新人を対象にソフトウェア品質工学教育を行っている。2017年よりODC分析研究会(日科技連)に運営委員として参加。
森 龍二 氏
森 龍二 氏
株式会社ベリサーブ 品質保証部 プロジェクト推進課

経歴

複数企業にて開発者として業務システム、科学技術計算システム、Webシステムなどを約15年経験。システムの品質問題から品質保証の世界に踏み込み、第三者レビュー組織のリーダーを約10年勤める。2年前から現職にて、検証プロジェクトの現場支援(不具合分析を中心に)を担う。

研究論文や著書

  • 第30年度ソフトウェア品質管理研究会 優秀賞「自律した品質改善活動に寄与する欠陥特性の提案」
  • 第31年度ソフトウェア品質管理研究会 最優秀賞「ソフトウェア開発における欠陥情報移転法の提案」
  • 「システムテスト自動化標準ガイド」(翔泳社、テスト自動化研究会)

その他

ODC分析研究会(日科技連)運営委員
併設チュートリアル 6

エンジニアのためのデザイン思考入門

角 征典 氏 /ワイクル株式会社 代表取締役/東京工業大学 環境・社会理工学院 特任講師

概要

東京工業大学では、従来のエンジニアリング教育にデザイン思考を取り入れた「エンジニアリングデザインプロジェクト」という授業を開講しています。デザイン思考とは、現存のマーケットに存在しない潜在的なニーズをとらえ、新たな価値を生み出すものづくりを行うための手法です。担当教員一同、この手法はエンジニアこそが学ぶべきものであると考えています。

本チュートリアルでは、授業内容を記した同名の書籍『エンジニアのためのデザイン思考入門』(翔泳社)を引き合いに出しながら、大学で実施されている授業内容とデザイン思考のエッセンスを、ソフトウェアエンジニアのみなさんに味わっていただきます。ぜひ学生時代を思い出してみてください。
角 征典 氏

共著書

『エンジニアのためのデザイン思考入門』翔泳社

監訳書

『リーンエンタープライズ』オライリー・ジャパン

翻訳書

『アジャイルエンタープライズ』翔泳社
『図解リーンスタートアップ成長戦略』日経BP社
『メタプログラミングRuby 第2版』オライリー・ジャパン
『エクストリームプログラミング』オーム社
『Lean Analytics』オライリー・ジャパン
『Team Geek』オライリー・ジャパン
『7つのデータベース 7つの世界』オーム社
『Running Lean―実践リーンスタートアップ』オライリー・ジャパン
『リーダブルコード』オライリー・ジャパン
『ウェブオペレーション』オライリー・ジャパン
『メタプログラミングRuby』アスキー・メディアワークス
『アジャイルレトロスペクティブズ』オーム社

共訳書

『アジャイルコーチング』オーム社
『カンバン仕事術』オライリー・ジャパン
『エッセンシャルスクラム』翔泳社
『Fearless Change』丸善出版
『プログラマの考え方がおもしろいほど身につく本』アスキー・メディアワークス
『Software in 30 Days』アスキー・メディアワークス
『サービスデザインパターン』アスキー・メディアワークス
『Clean Coder』アスキー・メディアワークス
『1日1時間で成功する!Facebookマーケティング』アスキー・メディアワークス
併設チュートリアル 7

伝わる技術文書の書き方 ― 実例と演習 ―

町田 欣史 氏 /株式会社NTTデータ 技術革新統括本部 システム技術本部 生産技術部

概要

私たちは日常的に様々な文書を書いたり読んだりします。そして、その文書の内容が正しく伝わらず、誤解や理解不足につながることがしばしばあります。特にシステム開発における技術文書の分かりにくさは、システムの欠陥や開発の手戻りを引き起こし、非常に大きな問題につながることがあります。この問題を引き起こす原因の一つには、日本語で書かれた文書の分かりにくさが挙げられます。

本チュートリアルでは、分かりにくい文書の実例を紹介して、その問題点を解説します。さらに、その文書を分かりやすく改善するための文章表現や図解などの技術に関する演習を行います。文書の作成やレビューでお困りの方にお勧めします。
町田 欣史 氏

経歴

1999年、株式会社NTTデータに入社。システム開発に4年間携わった後、テスト技術に関する研究、技術支援、教育を担当。これまで、テストプロセス改善、テスト設計技法、テスト自動化、ソースコード解析、品質メトリクス、設計書レビュー等、ソフトウェア品質の評価・向上のための様々な技術の開発、支援に従事。近年は国内外のグループ会社を中心にした教育活動に力を入れている。

研究論文や著書

  • 現場で使えるソフトウェアテスト Java編(共著)
  • ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第3版(共著)
  • ソフトウェア品質知識体系ガイド-SQuBOK Guide-(共著)

その他

学会:情報処理学会、品質管理学会、プロジェクトマネジメント学会
社外活動:JSTQB認定テスト技術者資格 技術委員
テスト設計コンテスト東京予選・書類予選審査委員長
併設チュートリアル 8

品質としてのセキュリティ
~ 品質活動にセキュリティを取り込むには ~

伊藤 公祐 氏 /情報セキュリティ大学院大学 セキュアシステム研究所 客員研究員

概要

セキュリティは難しい、セキュリティ対応の重要性は理解しているが、どこから考えればよいかわからないという方に、入門編として、セキュリティの脅威や攻撃者のモチベーションといった基礎的な知識を学んで頂きます。また、企業や利用者にとってのリスク(被害)の見積り方法や対策手法をご紹介します。特に近年は、攻撃の対象が企業の情報システムだけでなく、製品にも拡がっているため、企業の情報システムにおけるセキュリティとは違った製品セキュリティにおける脅威やリスクの考え方や、海外で事例が出始めたセキュリティに関するメーカー責任を問われた事例や規制等をご紹介します。

本チュートリアルは、座学だけでなく、グループディスカッションによる演習を交えて行うことにより、座学で学んで頂いたことの理解を深めて頂くとともに、受講者ご自身の担当分野での活かし方をイメージ頂きます。
伊藤 公祐 氏

経歴

1993年キヤノン株式会社に入社。グローバルR&Dテーマ統括や新規事業テーマの推進企画を経て、インターネットビジネス企画に従事。総務省e-Japan構想の次世代インターネットIPv6普及推進活動に参画し、グローバルIPv6割り振りポリシー策定に関わる。2006年よりベンチャー企業にてSaaS型オフィス省エネサービス事業開発の傍ら、情報処理推進機構(IPA)の組込みセキュリティ調査事業からセキュリティに関わり始め、2014年にIoTセキュリティに関する普及啓発団体、一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会(CCDS)を立ち上げ、事務局長となる。その後、IoT推進コンソーシアムのIoTセキュリティガイドライン策定やISO/IECのIoTセキュリティガイドライン策定の国内委員会等の検討委員として参画。2018年より現職。

研究論文や著書

  • EcoDsign 2009、Case Study of Energy Saving and Smart Management for the Small and Mid-size Offices(共著)
  • 再生可能エネルギー2014 国際会議、(00695) A STUDY ON AN ENERGY SAVING AIR-CONDITIONING CONTROL SYSTEM UTILIZING ADJUSTMENT BEHAVIOR OF OCCUPANTS(共著)
  • 30th International PLEA Conference、ID. 2682  Examination of indoor thermal environment and energy performance by Active Air-conditioning Control Method utilizing adjustment behavior of occupants(共著)

その他

Master of Science, Aeronautics and Astronautics, School of Engineering, Stanford University, 1993