フォトコンテスト
2023年(第52回信頼性・保全性・安全性シンポジウム)作品
第52回信頼性・保全性・安全性シンポジウム「フォトコンテスト」に3作品のご応募がございました。
シンポジウムご参加者の投票により、受賞作品が決定いたしましたのでここに発表いたします。
シンポジウムご参加者の投票により、受賞作品が決定いたしましたのでここに発表いたします。
優秀賞受賞作品
「小さな星の地表」
岡村 耕平 様 ヤンマーホールディングス㈱
作品紹介
SEMで接点不良が疑われたリレーの接点表面を観察していると小さな世界を見つけました。応募作品
「イカの群れ」
長船 貴大 様(内藤電誠工業㈱)
作品紹介
D-SubコネクタをX線CT観察したところ何やら見覚えのある姿が・・・。
コンタクトが群れを成して泳ぐイカの様でした。
参加者コメント
- イカにしか見えません。イカのお寿司が食べたくなりました。食欲をそそられる出来栄えです。
「氷のウイスカ」
門田 靖 様(㈱リコー)
作品紹介
ウイスカを氷で作ってみました。作成方法は氷の表面に水を加えてさらに冷凍室に入れます。
二度目の水はメッキのようなもので、水が凍るときの応力によると考えてますが、再現性は低いです。「氷の科学」ですね。
参加者コメント
- 最近いろいろなウイスカをみているためか、身近で共感が持てました。
- 非常に珍しいものと思います。
過去の作品
フォトコンテストの過去の作品をご紹介します!
2022年(第51回信頼性・保全性・安全性シンポジウム)作品
優秀賞受賞作品
「ミクロ世界のオフロードコース」
飯塚 昭裕 様 内藤電誠工業㈱
作品紹介
Siエッチング解析時、部分的にオーバーエッチングが発生していた。SEM観察を実施したところゲート配線が浮き上がりまるで整地された高低差があるオフロードコースのような状態であった。参加者コメント
- 規則的なようで規則的でない偶然にえられたサンプルとして、面白いと思いました。
- オフロードバイクが飛び跳ねている画が見えました。ミクロの世界とは思えないです。
応募作品
「タツノオトシゴ」
加藤 弘之 様(NECプラットフォームズ㈱)
作品紹介
通信用光ファイバの破断面をSEMにて観察したところ、破断面に付着していた異物がタツノオトシゴの様な形状でした。
参加者コメント
- 異物は厄介なものですが、見方を変えると美になること、固定的な視点ではいけないことを痛感しました。
- 異物というとよくないもの、ですが、このような美しい姿で映されると、よいものに感じてしまうところが 「これは!」と思いました。
「金属間加工物のサンゴ」
植西 信好 様(㈱村田製作所)
作品紹介
熱衝撃サイクル試験後の電極界面にみたことのない合金層が形成されていました。
参加者コメント
- 金属の直線的で硬いイメージが、丸みを帯びて柔らかく感じます。
- 私も熱衝撃試験後品の断面観察を行いますが写真のような状態は初めて見ました。形がきれいなので結果も良かったのでしょうね。
- サンゴの減少は食い止めなければいけないが、このサンゴも増えた方がうれしいサンゴかなぁ?
- あの合金層は何だったのだろうかと、写真を見ながら推理する楽しみがありました。正解を教えてほしい!
「海底に生えたμSeaweed」
門田 靖 様(㈱リコー)
作品紹介
アルミ配線のウイスカか?世紀の発見!と思いましたが、分析したらレジストの残渣でした。
参加者コメント
- 解析業務を実施しているので、コメントに共感がもてました。
2019年(第49回信頼性・保全性シンポジウム)作品
優秀賞受賞作品
「辛子明太子」
田辺 一彦 様 NECプラットフォームズ㈱
作品紹介
鉛フリーはんだ(SAC305)の粒子と引け巣をSEMにて撮影したもの。SAC305は融点と凝固点に温度差があるので最後に固まったところが粒子の隙間となる。
この隙間はクラックのように見えるが拡大してみると鋭利ではないことがわかる。
応募作品
「パッカーン!!柿の切り口
~集積セラミックコンデンサの内部デラミネション~」
佐久間 雅人 様(内藤電誠工業㈱)
作品紹介
絶縁抵抗NGの積層セラミックコンデンサをSAM(走査型超音波探傷装置)で内部電極の剥離の模様を観察した結果でまるで「柿」の切り口の様であった。剥離の模様が内部電極の構造によりこのような状態で確認できました。
「貝合わせ!!~集積セラミックコンデンサのデラミネション部位開封光学写真~」
佐久間 雅人 様(内藤電誠工業㈱)
作品紹介
積層セラミックコンデンサ内部の層間剥離(デラミネション)部を物理的に開封(開き)した状態を金属顕微鏡で撮影したもので二枚貝の合わさった様な状態であった。
従来デラミネションは断面の事例が見られるもののこのようにデラミネション部分を開封し観察した物は余り発表されていない。
「電子クラゲ」
岡本 慎太郎 様(エクスロン・インターナショナル㈱)
作品紹介
LEDをX線CTにて撮影、ダイ・ボンディングのペースト状態を確認しました。
2018年(第48回信頼性・保全性シンポジウム)作品
優秀賞受賞作品
「着床、いのちの瞬間」
斎藤 彰 様(㈱村田製作所)
作品紹介
受精卵が子宮に着床しようとする瞬間を捉えた画像。触手を伸ばす子宮からは喜びが感じられる。実は、溶けたワックスとゴミに付いた水滴が乾燥した残渣が帯電したSEM像である。応募作品
「着床、いのちの瞬間」
斎藤 彰 様(㈱村田製作所)
作品紹介
受精卵が子宮に着床しようとする瞬間を捉えた画像。触手を伸ばす子宮からは喜びが感じられる。実は、溶けたワックスとゴミに付いた水滴が乾燥した残渣が帯電したSEM像である。
「お化け屋敷」
田辺 一彦 様(NECプラットフォームズ㈱)
作品紹介
植物系エコ材料研究で竹の断面を観察したもの。ドクロに見えるものは導管(水と水に溶解したイオンの輸送路)。導管は竹が成長するために「重要な組織」であるが、原形質膜と細胞質のほとんどを失った「死んだ細胞」であり、「ドクロ」に似ていることは大変興味深い。
2017年(第47回信頼性・保全性シンポジウム)作品
優秀賞受賞作品
「ゼンマイ」
田辺 一彦 様 NECプラットフォームズ㈱
作品紹介
Snめっきから発生するウィスカーは長くても50μm程度で、あまり長いもの(mmオーダー)は報告されていません。この絵は、室温環境で数mm以上も巻いて伸びている珍しいZnウィスカを捉えたもの。ウィスカ特有のスジもウィスカーに沿って良く見えています。応募作品
「Auのチンアナゴ」
植西 信好 様 (㈱村田製作所)
作品紹介
2種類の大きさの樹脂粒子を特殊な製法により合体させた。
雪だるまの身の丈は、約3ミクロン(1ミクロン=百万分の1メートル)
「未来キノコ」
清宮 直樹 様(エクスロン・インターナショナル㈱)
作品紹介
実装基板のはんだ付部位をX線CTで撮影し、3次元ソフトで表示した画像。白黒のX線画像にメタリックなカラーリングを施したところ、未来的な画像が出来上がった。
(撮影機種Y.Cheetah µHD CT/3次元ソフト:VG Studio MAX)
「雪だるまの雑魚寝」
徳山 公一 様(JSR㈱)
作品紹介
2種類の大きさの樹脂粒子を特殊な製法により合体させた。 雪だるまの身の丈は、約3ミクロン(1ミクロン=百万分の1メートル)
「硫化銀の花」
竹内 計貴 様(㈱デンソーウェーブ)
作品紹介
試験品終了品を電子顕微鏡で観察していたところ、銀めっき端子に硫化銀の結晶が発生していた。あまりに、奇麗な結晶形状をしていたので撮影した。
「Cuの魔女」
岡地 豊 様、前田 博 様(ルネサスエンジニアリングサービス㈱)
作品紹介
SIM像は様々な結晶粒のコントラストを見せてくれる。STEM試料作製時FIBでCuメッシュに試料を固定する際、魔女に気付いた!
実験の成功を見守ってくれている。
「飛び出したコンデンサ」
河合 秀己 様(エスペック㈱)
作品紹介
HALT試験の振動ステップにて、実験した基盤の弱点はコンデンサが飛び出した瞬間。その後の他の部品も含め分析の結果、非常に短時間での試験でリードの破断や、はんだクラックや剥離、不良など多くの要因が判明した。
参加者コメント