品質経営懇話会

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品質経営懇話会について

1. 品質立国日本の歴史

知られざる日本の品質管理の過去

米国の占領下にあった時代の日本で作られた製品は、メイド・イン・オキュパイドジャパン(占領下の日本)製品と言われ、安価で故障が多く粗悪品の代名詞とされていました。当時の日本には、特別な製品を職人技で製造することができても、普通の製品を高い品質で大量生産することはできませんでした。敗戦後で物資が足りないこともありましたが、そもそも戦前・戦中の日本製品の品質は高くありませんでした。

品質立国日本の起源  ~デミング博士の「SQC(統計的品質管理)」~

日本の品質は、日科技連が招聘した一人の米国人、デミング博士の来日がきっかけで改善されました。デミング博士は多くの技術者・経営者に「品質」の重要性を訴え、「 SQC(統計的品質管理)」手法を教えました。その後、SQCの考え方が普及拡大し、経営の道具として位置づけられ、日本の産業界に多大な影響を与えることになりました。小集団活動であるQCサークルが多くの企業で導入され、SQCが製造現場を中心に根付きはじめ、日本製品の品質が飛躍的に向上しました。

トップダウンによる品質管理「TQM(統合的品質管理)」の誕生

日本は経済成長を遂げると共にコスト競争力を失っていきました。質の良い製品・サービスをコストに変わる競争力にするために、品質を総合的にとらえ、組織全体で品質を良くする活動を行い、これにより、TQC(Total Quality Control:全社的品質管理)が誕生しました。その後TQCは、TQM(Total Quality Management:総合的品質管理)と名称を変更し、今日まで数多くの企業に導入されています。SQCは、その時代背景と共に発展し、「全社的品質管理(TQC)」や「QCサークル」・「カイゼン」・「トヨタ生産方式」等の更なる発展の礎となり高品質な日本製品を継続的に生み出す原動力となり、戦後復興と高度経済成長を支えました。

TQMは、経営管理手法の一つで、企業活動における「品質」全般に対し、その維持・向上をはかっていくための考え方、手法、仕組み、方法論などの集合体と言えます。そして、それらの総合的な取り組みが、企業活動を経営目標の達成に向けて方向づける結果となります。

TQMの効果