企業価値向上経営懇話会(旧:品質経営懇話会)

開催実績

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第11回会合

~「顧客の価値観の変化の中で、その価値を提供していくために、TQMはどう役立てられるのか」
各社の取組状況の共有と議論 ~

1.第11回目の開催

第11回目の会合は、2021年6月3日(木)に新型コロナウイルス感染拡大予防の観点も鑑み、完全オンライン形式にて開催されました。
今回は、2019年12月に開催した第109回品質管理シンポジウムで提言がなされた令和大磯宣言を受け、当財団内に創設した「品質経営研究会」での検討内容・経過を報告し、その内容を受けて「顧客の価値観の変化(製品・サービスの使用を通じて得られる価値)の中で、その価値を提供していくために、TQMはどう役立てられるのか」について、新メンバーも含めた各社の具体的な取組・考えと今後の課題・方向性について議論を行いました。

冒頭に坂根委員長から、今回が初参加の新メンバーも複数人いるため、懇話会創設の経緯、これまでの検討内容を含めての挨拶がありました。
第1次報告書はこちらから

その後、新メンバーの自己紹介が行われました。
  • 森本 国浩 氏(ダイハツ工業株式会社)
  • 篠原 幸弘 氏(株式会社デンソー)⇒代理出席:竹村氏
  • 二橋 岩雄 氏(一般社団法人日本品質管理学会 会長)
※メンバー一覧はこちら

今回は、「品質経営研究会」について、研究会の委員長である当財団・佐々木理事長から検討内容・経過について紹介いただきました。主な内容は以下の通りです。
①品質経営研究会 創設の趣旨、目指すべきもの
②検討経過概要
③品質経営の基本理念
④これからの検討項目

2.様々なTQMの取組み・考えと今後の課題・方向性について

佐々木副委員長の進行のもと、「顧客の価値観の変化(製品・サービスの使用を通じて得られる価値)の中で、その価値を提供していくために、TQMはどう役立てられるのか」という観点で、意見交換がなされました。

意見交換終了後には、佐々木副委員長から、「今回は、品質経営という新しい概念をどう浸透させていくか、そのためには、国内でもTOPグループを走っている企業の皆様に、今実践している取り組みをお教えていただいた。本日の内容を品質経営研究会へインプットし、一般解として、人々の広めやすい手段・手法として、落とし込んでいきたいと考えている。そのための貴重なお話を聞けた。」とまとめの挨拶がありました。

最後に坂根委員長から、「『ビジネスモデルで先行して、現場力に持ちこめば負けない』というフレーズとともに、具体的な事例としてKOMTRAXの話をしているが、ここで言いたいことは、最初は、盗難防止ができればいいと思い導入した。最初からビジネスモデルを考え尽くしていたら、はじめられなかった。世界で誰も見ていないもの、つないでないものが大きなチャンスである。盗難防止から中古車価格の差を生むまでのビジネスモデルに行きつくまでの発展は、いわゆる現場力。物事の細かいところまで見て、無駄取りするような、そういう発想ができるのが日本の強みと感じているので、参考になればと思う。」と締めくくりの言葉があり、第11回の会合を終了しました。

3.次回もより議論を具現化していきます!

“品質立国ニッポン”復活に向け、今後より一層「これからの品質経営」を推進するためにトップの視点で必要となることを議論して参ります。
本会は、設立趣旨であるトップの関心事に「品質」が中核となっていくことを目指し引き続き取り組んで参ります。今後も、「品質経営懇話会」からの発信にご注目ください!

最後に、日科技連では、本会と関連する事業を実施・展開しています。是非各社で積極的に活用いただければ幸いです。
(報告・まとめ:品質経営創造センター 茂田 宏和)