本会議1日目講演テーマ・講演者紹介

基調講演

AIと品質:

AIシステムの品質保証とAIによるソフトウェア品質保証

登壇者
鷲崎 弘宜 氏
早稲田大学 グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所・所長
研究推進部・副部長

概要


鷲崎 弘宜 氏 AIと品質の関係を、特に生成AIに焦点を当て、AIシステムの品質保証とAIを活用した品質保証の両面から取り上げる。AIシステムの品質保証では、関連する規格やガイドラインを踏まえつつ、上位ゴールとの整合確認や既存の品質原則・指標の活用といった従来から重要な取り組みに加え、AI特有の不確実性や出力の複雑さを考慮した品質保証が求められる。具体例として、変化に着目するメタモルフィックテストや、エージェントシステムに対する運用時の継続的品質保証を支えるハーネスエンジニアリングなどを紹介する。また、生成AIの特性や限界を踏まえながら、レビュー、テスト、欠陥管理などの品質保証活動そのものにAIを活用する方法についても扱う。本講演では、これらの全体像を整理した上で、主要な技術や考慮すべき課題を、研究・実践事例を交えて解説する。

業務上の経験や研究を主とした経歴

早稲田大学理工学術院教授、国立情報学研究所客員教授、株式会社エクスモーション 取締役、株式会社SI&C顧問。
IEEE Computer Society 2025年会長。日科技連 ソフトウェア品質管理研究会 運営小委員会 委員長。
JST CREST 信頼されるAI システム領域アドバイザ。ISO/IEC/JTC1 SC7/WG20 Convenor。
AIソフトウェア工学、情報教育の研究、教育、社会展開に従事。
IoT・AI・DXリカレント教育プログラム「スマート エスイー」事業責任者。

研究論文や著書

編著:
  • AspectJによるアスペクト指向プログラミング入門(2004年、ソフトバンククリエイティブ)
  • ソフトウェアパターン入門~基礎から応用へ~(2005年、ソフトリサーチセンター)
  • コンポーネントベース開発テキスト(2006年、近代科学社)
  • ソフトウェアパターン:パターン指向の実践ソフトウェア開発(2007年、近代科学社)
  • 初級ソフトウェア品質技術者資格試験(JCSQE)問題と解説 第2版(2015年、日科技連出版社)
  • Scratchでたのしく学ぶプログラミング的思考(2019年、マイナビ出版)
  • ソフトウェア品質知識体系ガイド(第3版)-SQuBOK Guide V3-(2020年、オーム社)
  • 初級ソフトウェア品質技術者資格試験(JCSQE)問題と解説 第3版(2022年、日科技連出版社)
  • 機械学習工学 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)(2022年、講談社)
  • あそんで! まなべる! チャギントンプログラミング(監修)(2022年、ジャムハウス)
  • アジャイル品質パターン「QA to AQ」 伝統的な品質保証からアジャイル品質への変革(2022年、翔泳社)
  • AIプロジェクトマネージャのための機械学習工学(2023年、科学情報出版株式会社)
  • Scratch真好玩-快快樂樂學編程(2023年、深圳)
  • Guide to the Software Engineering Body of Knowledge(SWEBOK Guide), Version 4.0,(2024年、IEEE Computer Society)
  • 生成AIによるソフトウェア開発: 設計からテスト、マネジメントまでを全て変革するLLM活用の実践体系(2025年、オーム社)
訳書:
  • ユースケースによるアスペクト指向ソフトウェア開発(2006年、翔泳社)
  • 演習で学ぶソフトウエアメトリクスの基礎 ソフトウエアの測定と見積もりの正しい作法(2009年、日経BP)
  • ゴール&ストラテジ入門: 残念なシステムの無くし方(2015年、オーム社)
  • モダン・ソフトウェアエンジニアリング(2020年、翔泳社)
  • 機械学習デザインパターン ― データ準備、モデル構築、MLOpsの実践上の問題と解決(2021年、オライリー・ジャパン)

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞、KDDI Foundation Award 本賞、日本工学教育協会 経済産業省産業技術環境局長賞、Spirit of the Computer Society Award、IEEE Computer Best Paper Award、日本ソフトウェア科学会 基礎研究賞、情報処理学会 山下記念研究賞、電子情報通信学会 教育優秀賞ほか表彰多数。