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SQuBOK分類 :
年度 : 2020年   分科会 :
紹介文 :
従来型のウォーターフォール開発では、工程ごとに次工程に移行するための品質チェック
の基準が設けられ、後戻りのないように上流工程から品質を 作り込んでいく。一方、アジ
ャイル開発などのイテレーティブな開発手法 では、ウォーターフォール開発において工程
ごとに実施されていた品質チェック が暗黙的となりやすく、欠陥の発見が遅れることがある。我々は、従来型 の工程ごとの品質チェックとは異なる観点で、アジャイル開発に適した構造化 された品質チェック項目を作成する方法を検討してきた。本発表では、その方法を実際のアジャイル開発プロジェクトに適用し、効果を確かめた結果を 報告する。アジャイル開発のプラクティスのインプット・アウトプット・ステークホルダー を整理し、マトリクス形式で品質チェック項目が構造化できることを確かめた。 その上で、品質チェック項目の効果を検証するため、過去に検出された欠陥の うち、品質チェック項目により早期検出可能な欠陥がどの程度あるか分析した。 分析の結果、実際に検出された時点よりも早期に検出できた可能性がある 欠陥があることが示され、当初の狙いを達成できていることが分かった。 さらに、早期に検出できた可能性のある 欠陥の多くが従来の要件定義のレビュー やテストケースのレビューに該当するチェック項目で検出できた可能性があることが分かり、対象としたアジャイル開発プロジェクトの改善点を見出すことができた。
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