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ダウンロード数: 469回
SQuBOK分類 :
年度 : 2018年   分科会 : 2017年度研究コース2
紹介文 :
レビューを実施しても、重大欠陥の検出漏れは後を絶たない。検出漏れが発生する要因の一つとして、欠陥の検出難易度が高いことが挙げられる。検出難易度が高い欠陥とは、レビュー対象である成果物から記載すべき内容が抜け落ちている欠陥、将来の運用や保守性について考慮が漏れている欠陥が該当する。すなわち、検出難易度の高い欠陥は、成果物の記載内容のみをレビューしていては検出できない。

そこで我々は、作成者に掛かる認知バイアスに着目した。認知バイアスとは、人の思考を無意識に歪め、誘導するものである。作成者が認知バイアスに掛かることで、ヒューマンエラーが引き起こされる。その結果、成果物に必要な情報が記載されず、検出難易度の高い欠陥を混入してしまうのである。

本発表では、認知バイアスに着目したレビュー手法として、D2BOCs(Defect Detection from Background of Cognitive bias)法を提案する。D2BOCs法の特徴は以下の二つである。

1.認知バイアスを推測し、欠陥の傾向を特定する
2.高リスクの範囲を重点的にレビューする

効果検証により、重大欠陥・検出難易度の高い欠陥の検出にD2BOCs法が有効であることを確認できた。
ダウンロード数: 428回
SQuBOK分類 :
年度 : 2017年   分科会 : 2016年度第3分科会
紹介文 :
レビュー会議において、時間通りに終わらない、軽微欠陥の検出に終始するなどの問題が発生し、参加者は効率よくレビューが行われていないと感じている。我々はこの問題が解決されない原因は以下の二つにあると考えた。
・レビュー会議の目的が曖昧になっている
・レビュー会議の実態を参加者が正確には把握していない
この二つの原因により、参加者はレビュー会議に不要な活動があり、効率よくレビューが行われていないと感じているのである。
そこで我々は、レビュー会議の目的が曖昧になっており、レビュー会議の実態を参加者が正確には把握していないことに起因する問題を解決する手法として、TMBRI(Time Measure Based Review Improvement)法を考えた。TMBRI法の特徴は下記の三つである。
(1) レビュー会議の参加者全員で、各々が持つレビュー会議の目的を共有する
(2) 発言内容毎の時間、発言者を可視化し、参加者全員で振り返る
(3) 振り返りにより、レビュー会議の主体的な改善を促す
TMBRI法の効果を検証するため、実際のレビュー会議に対して試行したところ、レビュー会議の目的が曖昧になっていることを参加者が認識することができ、レビュー会議の改善策を導出できることがわかった。
本報告では、TMBRI法を用いたレビュー会議の可視化により目的の曖昧さを明確にする手法について詳細を述べる。
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