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SQuBOK分類 :
紹介文 :
Internet of Things(IoT)や人工知能(AI)など、社会にイノベーションを起こす技術の急速な進展に伴い、これらを具現化するソフトウェアの重要性がますます高まっている。特にその品質は、社会基盤やビジネスに大きな影響を与えており、ソフトウェア製品・サービスそのものに対する要求はもちろん、利用時の視点での要求、そして、市場競争力強化への要求など、多面的に捉えられてきている。本稿では、「多面化するソフトウェア品質要求をどのように実現できるか」をテーマに、『ソフトウェア品質要求』を『品質特性』に読み替えることに着眼し、品質確保するアプローチを考案・検証した。本品質確保のアプローチは、『品質特性』を実現するために採用する『品質技術』の選択手法、そして、『品質特性』の達成度を評価できる『メトリクス』の活用手法から構成した。品質特性とその達成度を評価するメトリクスは、国際規格ISO/IEC 25000シリーズ(SQuaRE)をベースに、品質技術は、網羅・体系化が必要となるため、「ソフトウェア品質知識体系ガイド(SQuBOKガイド)」をベースとして研究を行った。最後に「IPA 2015年度ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業(RISE)」(早稲田大学)が調査結果として報告した「異なる品質間の関係を総合的に実証した世界初のベンチマーク(WSQB2017)」との検証も行い、ひとつの実践結果を示すとともに、今後広く展開するための深掘りの観点と考察を発表する。
Internet of Things(IoT)や人工知能(AI)など、社会にイノベーションを起こす技術の急速な進展に伴い、これらを具現化するソフトウェアの重要性がますます高まっている。特にその品質は、社会基盤やビジネスに大きな影響を与えており、ソフトウェア製品・サービスそのものに対する要求はもちろん、利用時の視点での要求、そして、市場競争力強化への要求など、多面的に捉えられてきている。本稿では、「多面化するソフトウェア品質要求をどのように実現できるか」をテーマに、『ソフトウェア品質要求』を『品質特性』に読み替えることに着眼し、品質確保するアプローチを考案・検証した。本品質確保のアプローチは、『品質特性』を実現するために採用する『品質技術』の選択手法、そして、『品質特性』の達成度を評価できる『メトリクス』の活用手法から構成した。品質特性とその達成度を評価するメトリクスは、国際規格ISO/IEC 25000シリーズ(SQuaRE)をベースに、品質技術は、網羅・体系化が必要となるため、「ソフトウェア品質知識体系ガイド(SQuBOKガイド)」をベースとして研究を行った。最後に「IPA 2015年度ソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業(RISE)」(早稲田大学)が調査結果として報告した「異なる品質間の関係を総合的に実証した世界初のベンチマーク(WSQB2017)」との検証も行い、ひとつの実践結果を示すとともに、今後広く展開するための深掘りの観点と考察を発表する。
ダウンロード数: 676回
SQuBOK分類 :
執筆者 :
森田 純恵(㈱富士通研究所)
紹介文 :
近年, ソフトウェア開発のスピード向上とコスト削減の有力な方法の一つとして,オープンソース・ソフトウェア(OSS)の利用が注目を集めている.しかしながら, OSSを利用した製品やサービスを開発しても,結果的に, QCD(コスト(Cost)や品質(Quality),開発スピード(Delivery))の向上につながらない事例も少なくない. 本投稿は, 「OSSを活用したエンタープライズソフトウェア開発における課題調査」を実施, その内容を踏まえ, OSSを効果的に利活用するためのメトリクスを抽出、OSS の利活用を組織的に取り組むことの重要性を示すものである. 本研究では, OSS利活用においては, OSSの「目利き力」,「設計力」,「品質保証力」が重要であること示し, 国内におけるエンタープライズ向けの高い信頼性が要求されるソフトウェア開発を担う組織を対象にアンケートを実施, GQM (Goal Question Metrics) 手法を用いて, OSS利活用のためのメトリクスを抽出, ソフトウェア開発の品質やスピードを向上させることを狙う. 本調査により, 例えば, 新しいOSS へチャンレンジしているチームは, 積極的にコミュニティに参加, OSS専任者をおいてより成熟度の低い(新しい) OSS 活用にチャレンジすることで開発のスピードをあげようとしている傾向があることが判った. 本論文では, アンケート結果からOSS利活用するためのメトリクス(OSSの「目利き力」,「設計力」,「品質保証力」)を抽出, 適用状況, 及び, 考察を述べる.
近年, ソフトウェア開発のスピード向上とコスト削減の有力な方法の一つとして,オープンソース・ソフトウェア(OSS)の利用が注目を集めている.しかしながら, OSSを利用した製品やサービスを開発しても,結果的に, QCD(コスト(Cost)や品質(Quality),開発スピード(Delivery))の向上につながらない事例も少なくない. 本投稿は, 「OSSを活用したエンタープライズソフトウェア開発における課題調査」を実施, その内容を踏まえ, OSSを効果的に利活用するためのメトリクスを抽出、OSS の利活用を組織的に取り組むことの重要性を示すものである. 本研究では, OSS利活用においては, OSSの「目利き力」,「設計力」,「品質保証力」が重要であること示し, 国内におけるエンタープライズ向けの高い信頼性が要求されるソフトウェア開発を担う組織を対象にアンケートを実施, GQM (Goal Question Metrics) 手法を用いて, OSS利活用のためのメトリクスを抽出, ソフトウェア開発の品質やスピードを向上させることを狙う. 本調査により, 例えば, 新しいOSS へチャンレンジしているチームは, 積極的にコミュニティに参加, OSS専任者をおいてより成熟度の低い(新しい) OSS 活用にチャレンジすることで開発のスピードをあげようとしている傾向があることが判った. 本論文では, アンケート結果からOSS利活用するためのメトリクス(OSSの「目利き力」,「設計力」,「品質保証力」)を抽出, 適用状況, 及び, 考察を述べる.