併設チュートリアル実施テーマ・講演者紹介

併設チュートリアル1

AIでカオスが加速する前に自らに適したプロセスを実装しよう

~AI時代を生き抜くソフトウェアプロセス改善~

安達 賢二 氏
Software Quasol(個人事業)

概要


安達 賢二 氏

生成AIの登場により、これまで人が行ってきた仕事が奪われる事態になるなど社会に与えるインパクトは凄まじい限りです。
もちろんソフトウェア業界にとっても、これまでで一番大きな変化の一つになっています。
しかし、たとえAIが来たとしても適切なプロセスがなければカオスが加速するだけ。
結局、質もスピードもコストも最適化する価値あるプロセスは人間が創り出す必要があります。

このチュートリアルでは、ソフトウェアプロセス改善の核心を再認識し、変化の激しいこの時代に「速く作るだけではなく正しく/適切に作る “プロセス”」を描き直すために何が必要かを共有します。

●実施形態

講義+個人演習+GD

●定員

24名

●参加者へのお願い

オンラインモデリングツールBalusを使用予定

業務上の経験や研究を主とした経歴

<業務経歴>
1987年 株式会社HBA入社
官公庁自治体関連システム運用・保守~開発業務、金融系システム開発プロジェクトマネージャなどを担当
1996年~全社品質保証担当、全社品質・情報セキュリティ・環境管理責任者、生産革新活動企画・技術コーディネータなどを担当
2012年~イントレプレナー制度第1号事業者としてSoftware Quasolを立ち上げ
2025年4月~個人事業Software Quasolの運営を開始

<研究経歴>
2006~2016年 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)Software Engineering Center プロセス改善研究部会 研究員
2015-2020年 ソフトウェア品質知識体系SQuBOK策定部会(第3版)メンバー/プロセス改善研究グループリーダ/プロセス改善の黒歴史研究チーム リーダ1998年~1999年度日科技連SPC研究会「普及啓蒙分科会」副主査、2012年度~2014年度でSQiP運営委員会委員。2015年度からJCSQE委員会委員。

研究論文や著書

<事例・論文>
  • 静的×動的プロセス改善の実践と課題 共通性×相違性~見つけ方とつなぎ方:SPI Japan2019
  • ソフトウェアレビュー評価マトリクスに基づくパフォーマンス改善促進:JaSST2026東京 など
<著書>
  • プロセス改善ナビゲーションガイド ~なぜなに編~/~プロセス診断活用編~/~自律改善編~(共著):SEC BOOKS(2007~2013)
  • ソフトウェアプロセス改善手法SaPID入門―現場力を引き出すシステムズアプローチ:日科技連出版社(2014) など

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

  • ソフトウェアプロセス改善カンファレンス2012(SPI Japan2012)【最優秀賞】
  • ソフトウェア・シンポジウム2013 in 岐阜(SS2013)【最優秀発表賞】
  • ソフトウェアプロセス改善カンファレンス2015(SPI Japan2015)【わくわく賞】
  • ソフトウェアテストシンポジウム2016東京(JaSST2016東京)【ベストスピーカー賞】
  • ソフトウェアプロセス改善カンファレンス2019(SPI Japan2019)【特別賞】 など

併設チュートリアル2

ソフトウェアテスト技法を「点」から「線」へ:

ソフトウェアテスト設計へのパターン・ランゲージの活用

秋山 浩一 氏
株式会社 日本ウィルテックソリューション
事業監査部・ITコンサルタント

概要


秋山 浩一 氏

JSTQBやISO 29119にある「ソフトウェアテスト技法の知識(点)」の習得と、それを実務で使える「テスト設計(線)」へとステップアップする方法を講義と個人演習で学ぶコースです。

基本的なテスト技法について一つひとつ【パターン・ランゲージ】の形式でカタログ的に講義+個人演習をしたのち、そのテスト技法カタログから、受講者がテスト対象に合わせて、テスト技法を選択し「最適」を組み立てテスト設計する実践的方法を学びます。これによって、「テスト技法は勉強したものの、実務での使い方が分からない」を無くします。

事前知識は不要です。初心者大歓迎です。

●実施形態

講義+個人演習

●定員

なし

業務上の経験や研究を主とした経歴

大手事務機器メーカーにて、ソフトウェア評価技術開発(自動化、HAYST法の研究開発)と品質保証を推進し、その後、ソフトウェアテスト および品質コンサルタントを6年(50社)行った。
2021年からは、SIerにてCMMIの推進を担当し、2022年にレベル4を達成し、2024年にレベル5を達成した。現在は引き続きプロセス改善を推進している。

研究論文や著書

著書に、『ソフトウェアテストHAYST法入門』、『ソフトウェアテスト技法ドリル【第2版】』、『事例とツールで学ぶHAYST 法』、『ソフトウェアテスト講義ノオト』
共著に、『ソフトウェアテスト入門』、『SECBOOKS 高信頼化ソフトウェアのための開発手法ガイドブック』、『はじめてのD-Case』、『IT業界の病理学』、『にしさんの教え: 日本のテストコミュニティを作った男』
共訳に、『基本から学ぶソフトウェアテスト』、『ソフトウェアテスト293の鉄則』、『ソフトウェアテストの基礎:ISTQBシラバス準拠』

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

博士(工学) 信頼性情報システム工学
日経品質管理文献賞(2008年)
日本品質管理学会 品質技術賞(2013年)
NPO 法人ソフトウェアテスト技術振興協会理事、日本ソフトウェアテスト技術者資格認定委員会(JSTQB)ステアリング委員、日本品質管理学会正会員

併設チュートリアル3

品質管理のきほんの”き”「QC7つ道具」を習得!

~ソフト開発での活用事例を題材とした実習付き~

小池 利和 氏
ヤマハ(株)
品質保証部 グローバル品質戦略G 主幹

概要


小池 利和 氏

ハードウェアの製造現場における品質管理の基本ツールとして「QC7つ道具」が有ります。日本が戦後の焼け野原だった時代から驚異的な経済成長を遂げた原動力が製造現場での品質管理の徹底であり、このツールが大きく寄与しました。そして、ソフトウェア開発の品質管理、品質改善を行う上でも「QC7つ道具」は有効なツールです。

品質管理の基本中の基本とも言えるツールですので、是非、この機会に実習付きで手を動かしながら、「使える」レベルまで習得してください。

●実施形態

講義+個人演習

●定員

なし

●参加者へのお願い

ExcelをインストールしたPCを各自準備してください。

業務上の経験や研究を主とした経歴

  • 1998年~ SEPG、SQAとしてソフトウェアメトリクスの実践活用に従事。
  • 2013年~ 電子楽器製品全般の品質保証を担当。
  • 2016年~ 全社のソフト品質改善活動に従事。
  • 2020年~ 全社の品質教育に従事。

研究論文や著書

  • 2012年『データ指向のソフトウェア品質マネジメント』(日経品質管理文献賞受賞)
  • 2015年『ソフトウェアメトリクス統計分析入門』

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

  • 2008年:SQiPシンポジウム Future Award受賞
  • 2013年:QC検定1級(成績上位者として日本規格協会Web上で表彰)
  • 2014~2023年:SQiP研究会委員長
  • 2013年~現在:メトリクス演習コース主査/副主査

併設チュートリアル4

アジャイル開発時代の品質マネジメントシステム

細谷 泰夫 氏
三菱電機株式会社
DXイノベーションセンター 開発・品質管理部 部長

概要


本チュートリアルでは、三菱電機がアジャイル開発とISO9001認証を両立させるために構築した、方法論に依存しない「QMSアーキテクチャ」と「品質ガバナンス」の具体的アプローチを解説します。

特にスクラムにおける「完成の定義(Definition of Done: DoD)」に着目し、品質技術者(QE)がどのように定義し、形骸化を防ぐかの実践手法を共有します。後半では、参加者自身が現場の文脈に合わせたDoDを策定するワークショップを実施します。組織の柔軟性と規律を両立させ、品質を自律的に向上させるための具体的なヒントを持ち帰っていただくことを目的とします。

●実施形態

講義+個人演習

●定員

なし

業務上の経験や研究を主とした経歴

主に通信システムに関連するソフトウェア開発に従事。2016年からは全社の事業におけるソフトウェア開発現場の改善を支援し、2023年からはDXイノベーションセンターにてSerendie関連事業のためのアジャイル開発プロセス、品質マネジメントシステムを構築している。社外活動として、アジャイル開発、派生開発、テスト、レビュー等のコミュニティ活動に取り組んでいる。

研究論文や著書

『わかりやすいアジャイル開発の教科書』(共著)

その他(学位、表彰、学会活動、その他特記事項)

SQiPシンポジウム実行委員会 副委員長

併設チュートリアル5

UML状態遷移図を使って仕様をレビューする

― モデル化で複雑さと抜け漏れに対処

原田 巌 氏
特定非営利活動法人UMLモデリング推進協議会
モデリング実践部会 主査

概要


原田 巌 氏 仕様を文章のまま読んでいるだけでは、振る舞いの抜け漏れや曖昧さ、考えすぎによる複雑化に気づきにくいことがあります。本講演では、UMLの状態遷移図を用いて振る舞いを整理し、仕様を見つめ直してレビュー観点やテスト観点を明確にする進め方を、講演とワークを通じて体験します。受講者はモデリング対象の利用場面や状態を整理したうえで、提示された状態遷移図をもとにグループで議論し、仕様の問題点や考慮すべき点の過不足、どこまでを扱うべきかという必要十分の考え方を検討します。状態遷移図を描くこと自体を目的とせず、モデルから何を読み取り、どのように仕様レビューやテスト設計につなげるかを学びます。

●実施形態

講義+個人演習+GD

●定員

30名程度

●参加者へのお願い

Mural(UMTPのアカウントからワーク用のスペースを提供予定)を使用予定です。

業務上の経験や研究を主とした経歴

UMTPモデリング実践部会では、毎年、セミナーやワークショップなどで実際に手を動かしてモデリングする場を企画・実施しています。毎年11月には「Modeling Forum」を開催しており、その時々の環境の変化に合わせたテーマを設定し、基調講演や技術講演およびワークショップを実施しています。
私自身はUMTPが検定している最高位であるL4 Modeler資格を保有しており、実務やUMTP活動で広くUMLやモノコトの考え方を指導しています。