要求仕様書の特性に着目した個人レビュー手法の実験的評価
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
レビュー担当者のスキルおよび欠陥の種類の違いによって、レビュー手法の有効性にどのような影響を与えるのか、その関係を実験により明らかにしています。実験結果では、ユーザやテスト担当者などの観点別に行うレビュー手法が (Perspective-based Reading: PBR)、経験や知識がない人でも,高い精度で欠陥が検出できることが示されています。
概要 :
ソフトウェア要求をレビューする際に,より効率的な手法の適用が求められる.レビュー手法には,Ad Hoc Reading(AHR),Checklist-Based Reading (CBR),Perspective-Based Reading (PBR) などの手法がある.これらの有効性はレビュー担当者のスキルや欠陥の種類によって異なると考えられるため,レビュー担当者のスキルの違いがレビュー手法の有効性に与える影響や,検出しやすい欠陥のレビュー手法毎の特徴を明らかにすることが求められる.本論文では,要求仕様書の特性に着目して,AHR,CBR,PBR の3つのレビュー手法に関する有効性の評価実験を行った結果を述べる.実験の結果,開発経験の浅い被験者でもPBR を適用すると有効性が発揮されること,レビュー手法によって検出される欠陥の種類に違いがあることが分かった.
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