ソフトウェア開発プロジェクトにおける工数の構成分析 - 適切な管理工数とは -
ダウンロード数: 547回
SQuBOK分類 :
年度 : 2018年  
紹介文 :
ソフトウェア開発において、工数は関心が高い事項の一つである。工数と規模の関係においては、相関があることがわかっている。また、弊社では工数を開発工数、管理工数、顧客対応工数と工数の用途に応じて、分離して収集を行っている。これらの工数はすべて規模と相関があるのであろうか。

弊社の先行事例では、工数から管理工数、顧客対応工数を除いた開発工数と品質の関係を明らかにしている。これから、管理工数、顧客対応工数が、開発工数とは違った特徴を持つことが示唆される。しかしながら、管理工数や顧客対応工数に関しては、適切に分離できているデータが少なく、十分な分析ができていなかった。

本論文では、管理工数や顧客対応工数が適切に分離できているデータを拡充し、ソフトウェア開発プロジェクトにおける工数の構成について明らかにする。またソフトウェア開発プロジェクトにおいて、開発工数はもとより、管理工数も必要不可欠な工数である。そこで、工数の構成分析を通じて、管理工数はどの程度が適切なのかの考察を行う。
↑