WHYに重点を置いた人材育成:やりがいのあるプロセスへ
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年度 : 2017年  
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本発表では、弊社の鉄道ソリューション事業のシステム開発部門における改善活動について報告する。
改善したいことは「プロセスに対する納得不足」→「プロセス不遵守の増加」→「市場不具合の増加」のサイクル。この負のサイクルの歯止めとして、まずはプロセスに対する現場の納得感を高めることに取り組んだ。新人からベテランまで、プロセスの目的・必要性に納得してもらえるよう、WHYに重点を置いた新たなプロセストレーニングを実施した。トレーニング対象は、エンジニアリング領域のプロセス。
過去のトレーニングでは手薄だったプロセスの目的や意義「何のために必要なのか」「何が嬉しいのか」といった話や、プロセスに関する社内外の取り組み、やりがいを感じてもらうための話を新たに取り入れ強化した。
プロセス自体の説明も、WHAT・HOWが中心だった過去トレーニング内容を、WHY・WHAT・HOWの説明へ再構築した。またベテランが新鮮味を感じるよう、標準プロセスだけでなく、現場ノウハウも紹介するよう工夫した。
トレーニングの有効性はアンケートで評価した。過去トレーニングと比べ、全評価項目が上昇。また任意記入の感想・要望も改善がみられた。感想・要望の前向きなコメント内容や、テキストマイニング結果からも、プロセスへの納得や関心に効果があったと評価できるため、トレーニングの工夫やトレーニング内容について紹介する。
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