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2 件の資料が見つかりました。
ダウンロード数: 296回
SQuBOK分類 :
年度 : 2019年   分科会 : 2018年度 SQiP研究会 2分科会
紹介文 :
レビューの説明や指摘が作成者へ適切に「伝わる場合」と「伝わらない場合」がある。
また、「伝わる相手」と「伝わらない相手」がいる。説明や指摘の意図や期待が伝わらないと、レビューの効果は限定され、あらたな気づきや行動にもつながらない。

我々は、説明や指摘の意図や期待が伝わらない要因として、レビューアと作成者の「コミュニケーションスタイル」の違いに着目した。
つまり、お互いの価値観や考え方に沿わない伝え方をしているから、納得してもらえず、期待する行動にもつながらないのである。
レビューアが、作成者の「コミュニケーションスタイル」に合わせて、指摘の伝え方を変えることで、作成者は指摘を前向きに受け止めて、期待する行動を取ってくれるようになると考えた。

本発表では、「コミュニケーションスタイル」に着目したレビュー手法として、RCS(Review CommunicationStyle)法を提案する。
これは、コーチングで用いられている「コミュニケーションスタイル」の技法を、レビューに応用した手法で、作成者とレビューアの「伝達」方法と「行動」に変化を促す効果が期待できる。RCS法の特徴は以下の二つである。
簡易な方法でレビューコミュニケーションスタイルを診断
スタイルと状況別のレビュー戦略を提案
実験により、RCS法が作成者とレビューアの「伝達」方法の改善と「行動」の変化を促す可能性が高いことを確認した。
ダウンロード数: 248回
SQuBOK分類 :
年度 : 2019年   分科会 : 2018年度 SQiP研究会 2分科会
紹介文 :
システム開発において、発注者から提示された要求をもとに開発者がシステムを構築することが一般的であるが、元々の要求から漏れていた仕様や使われ方が後工程で判明し、対応のために大きな手戻りが発生することがある。

要件定義から運用に至るまでに複数の異なる会社や組織が関与する場合、自分たちの責任範囲を全うすることに注力するあまり、発注者の要求は満たしていても、実際の利用者の満足を得られないものに仕上がることがあるためである。

要求工学の分野においてはREBOKやBABOKのような知識体系があり、それらの知識に精通していればこのような不幸は起こりにくくなると期待できるが、知識習得と実践での活用には一定の時間とコストを要するため、全ての要員やチームに力量を求めるのは難しい。

このような現状でも、大きな手戻りによる時間や信用のロスを何とかして防ぎたい。そこで我々は、現実的なコストで効果を引き出せる「設計着手前レビュー」を提案する。

この手法は5W1Hというよく知られたフレームワークを活用していること、またその思考の過程を落とし込む「着手前要求確認フレームワーク」(Excelファイル)で実現できることから、導入のハードルは低い。また、設計に着手する前に一度要求の見直しを行うことから、たとえ1つでも漏れを早期発見できればメリットは大きいと言える。

本発表では、その手法の紹介と検証結果について説明する。
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