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SQuBOK分類 :
年度 : 2018年   分科会 :
紹介文 :
ベースソフトを部分的にしか理解できていない状況での作業が強いられる派生開発において、変更漏れに分類される欠陥の流出を防止することは重要な課題である。
組織の流出欠陥情報を分析し、派生開発で特定が漏れるソースコードの変更箇所には、次の3つのタイプがあることがわかった。

 A)変更仕様から直接特定可能な箇所
 B)ソースコードの変化点から直接影響を受ける箇所
 C)設計制約の変化から影響を受ける箇所

C)の「設計制約の変化から影響を受ける箇所」については、変更漏れを防止するための効果的な手法がなく、変更箇所特定漏れにより、欠陥が流出した。この問題は、ベースソフトの調査が、人の知識・経験に依存していることから起きる。

本研究では、「設計制約の変化から影響を受ける箇所」を漏れなく特定するために、ベースソフト調査手法を開発した。提案手法の技術要素として、「欠陥混入メカニズムの知識の表現方法」と「欠陥混入メカニズムの知識を活用したDRBFM実施手順」の2つを定義した。
実験により、提案手法を適用することで、過去に発生した変更箇所の特定漏れが再現しないことを確認した。本手法を実開発に適用することで、派生開発における変更漏れ確実に防止する効果が期待できる。
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