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2 件の資料が見つかりました。
ダウンロード数: 306回
SQuBOK分類 :
年度 : 2016年   分科会 :
紹介文 :
派生開発の現場では、機能の追加・変更による振る舞いの変化が、思いもよらないユーザビリティの劣化を招くことがある。そのうえ、ユーザビリティに及ぼす影響への配慮不足により発生する不具合の多くが、開発の終盤やリリース後に発見され、納期遅延やコスト増大といった問題を引き起こしている。さらに、このような不具合は要求仕様書や変更設計書などドキュメントが揃っている現場でも発生する可能性がある。
そこで我々は、機能の追加・変更によって生じた振る舞いの変化を差分として明らかにし、振る舞いの差分からユーザビリティの劣化に気づくことで、設計段階でユーザビリティに関する不具合を防ぐ以下の三つの解決策を考案した。
・「派生開発で劣化し易いユーザビリティの観点」
・「振る舞いBefore/Afterシート」
・「ユーザビリティの劣化を防止するプロセス」
これらの解決策の効果を検証するため、過去の不具合事例や現在進行中のプロジェクトに適用したところ、機能の追加・変更による振る舞いの差分を設計担当者に意識させることができた。また、設計担当者が振る舞いの差分から、その変化がユーザビリティへ影響し劣化していないかを「派生開発で劣化し易いユーザビリティの観点」を用いて熟慮することで、ユーザビリティの劣化への気づきを得られることがわかった。
本報告では、これらの解決策を用いた派生開発でのユーザビリティの劣化を防ぐ方法について詳細を述べる。
ダウンロード数: 172回
SQuBOK分類 :
年度 : 2017年   分科会 :
紹介文 :
既存システムの改修を行う派生開発では、開発側も顧客側も機能要件に意識が集中しがちなために性能要求が要求仕様書に明記されず、応答時間や処理速度の劣化を招くことがある。このような性能劣化は開発終盤や納品後に判明することが多く、そのため修正に大きなコストがかかる。
そこで我々は、機能の追加・変更に伴う性能劣化について顧客と交渉が容易な要件定義フェーズで把握することが重要ととらえ、システムの改修が時間効率性に与える影響を処理時間に換算して検出するための方法「EMOT (Estimation Method Of Time behavior degradation)」を考案した。
本論文では、本手法により時間効率性の劣化を機能の追加・変更要求から検出することができ、要件定義フェーズで性能劣化の対策を講じることで時間効率性の劣化防止に寄与できることを示す。
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