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SQuBOK分類 :
年度 : 2018年   分科会 :
紹介文 :
ソフトウェア開発で行われるようなプロジェクトの完遂までに生じる諸問題を検討するタイプの会議を対象として考える。ステークホルダーは会議を開き、議論を通して現状を認識し、問題に対する合意形成を行う。

しかし、我々はその会議において参加者は想起した自分の意見を必ずしもすべて発言という形で表出しないのではないかと考える。例えば会議中に持っていたものの結局発言されなかった意見や会議終了後に思いついた意見など、それらの意見は発言を記録する議事録には記録されていない。しかしその発言されなかった想起のもととなった意見や疑問も消えてしまったと考える理由はない。いつかもう一度想起されて表に出てくる可能性がある。次の会議か次の次の会議かもしかして成果物が出来上がってなにか問題が発生してから思い出されるその意見は、時間やコストを消費し、成果物の機能や特性に影響を及ぼすものであったかも知れない。

記録されなかったために問題として認識されず、議論もされなかったために問題は潜在化したままになったのである。我々はこの問題を解消するためには、まず会議で参加者が想起した意見をそのタイミングで収集して記録する必要があると考える。我々はMinute Paperと呼ばれる質問紙でそのような意見が記録できるか実験を通して確認し、それをフィードバックすることで今後の議論に含めることができるか検証した。
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