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JUSE-エグゼクティブセミナー

「JUSE-エグゼクティブセミナー」 OB訪問インタビュー 

株式会社セキソー 代表取締役社長
山田 昌也氏に聞く

第1期(2019年度) JUSE-エグゼクティブセミナー 参加

「音で困ればセキソー」と、
  お客様から必要とされる魅力ある企業を目指していく中、
  厳しい環境変化に耐えうる事業構想を、
  トップとしてストーリー立てて考えています!

株式会社セキソー

●代表者:取締役 社長 山田 昌也 ●設立:1954年6月29日 ●資本金:57百万円 ●売上高:97億円/2015年12月 ●従業員数:200名 ●事業内容:自動車部品製造、音や振動に関する新素材・新製品の開発・設計/騒音低減部品、防音制振材シート/一般射出成形品、ブロー成形品、押出チューブ、ファイバー成形品の開発、製造、販売
http://www.sekiso.co.jp/

聞き手

:大変ご無沙汰しております。まずは、社長ご就任おめでとうございます。(受講時は副社長)社長就任により、まさに経営トップに就かれたわけですが、ズバリ、エグゼクティブセミナーは会社経営に役立っておられますでしょうか。

山田

:はい。とても役に立っています。
セミナー最終日の「自社研究 発表会」で「エグゼクティブ・スピーチ」を行ったのですが、まさにこのタイミングで社長に就任したため、リハーサル的にセミナー内でスピーチが出来たことがよかったですね(笑)。
セミナーで作り込んだ自社研究が、まさに、私が今社長として取組んでいることそ のもの、といっても過言ではありません。

聞き手

:なるほど。それは運命的なタイミングだったわけですね。

山田

:今、社内で、もの(ハード)売りからサービスやシステムを売っていくことの大切さを実感しています。セミナーで修得した「グッズ・ドミナント・ロジック(GDL)からサービス・ドミナント・ロジック(SDL)への転換」です。これは大きな学びであり、最も参考になった点です。

聞き手

:SDLは、セミナーにおいて事業構想を進めていく中で、中心をなす考え方です。

山田

:当社は、音関連製品における当社のコア技術を強化させ、「音で困ればセキソー」と、お客様から必要とされる魅力ある企業を目指していますが、開発技術をサービスとしてモノに乗せて売る、という考えを社内に浸透させようとしています。
モノの原価だけでなく、一連のサービス全体で考えるようにシフト中です。
例えば、音に関して、部品の単体性能ではなく、クルマとしての評価から全体最適の開発を進めるなど、これまでお客様が行っていたプロセスを当社で行い、システムパッケージとして提案できるようになっています。この活動はお客様からも評価され、実を結びつつあります。

聞き手

:この短期間でビジネスモデルの変革ができつつあるとはすごいですね!

聞き手

:セミナーの中で、特に有益だった考え方や手法はどのようなものでしたか。

山田

:冒頭でもお話ししましたが、 SDLの考え方は大変重要で参考になりました。その上で、マネタイズ・シナリオも有益でした。マネタイズ・シナリオは4コマで構成されているのですが、なにせ部品メーカーだと、1コマ目、2コマ目くらいしか考えられなかったのですが、4コマの考え方になるとサービスが入ってこないと膨らみませんからね。
一方で、「顧客Do展開」は難しかったですね。BtoBビジネスの中で、顧客がしたい行為を展開していくことを考えることはハードルが高かったです。

聞き手

:今後、本セミナーへの参加を検討される方へのメッセージを是非お願いします。

山田

:特に次期経営トップになられる方は、自らが会社の未来を考えるとても良い機会です。長期コースのため、他の参加者との人脈形成もできますし、次期トップ同士、数年後もずっと続いていくであろう仲間とのセミナーで修得した内容を反芻する機会も得ることができます。

他業種からの参加者との議論も含め、(自らが気付かなかった点を含め)自社の強みを見つけ出すことが出来ました。また、講師や他の参加者から大きな刺激をもらい、新しい発想、考え方が醸成できる点は貴重です。この厳しい環境変化の中で道を拓くトップとして、事業構想をストーリー立てて考えるには、エグゼクティブセミナーはおすすめですね。

聞き手

:本日は、お忙しいところ貴重な話をお聞かせいただきありがとうございました。今後のご活躍と貴社の益々の発展をお祈りいたします。
(聞き手:日本科学技術連盟 品質経営推進センター 部長 安隨 正巳)