SQiPさまざまな取り組みから得られた成果を一般公開しています。
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プロジェクト品質特性の優先度導出と最適なテーラリングへ導く「QCコンパス」の提案

ソフトウェア品質シンポジウム2025(2025年)

ソフトウェア開発プロジェクトでは、開発規模や分野(基幹業務システム、モバイルアプリ、組み込みシステム、Webサービス等)、技術要件の多様性により、既存の品質管理手法をそのまま適用することが難しい。この問題を解決するために本研究では、プロジェクト特性を体系的に分析して、それに基づきSQuaREを用いて品質特性の優先度を導出し、既存の概念「品質ボックス」を活用した最適な品質管理手法を選定するフレームワーク「Quality-Characteristicsコンパス(QCコンパス)」を提案する。
実際のプロジェクトにて有効性を確認した結果、プロジェクト品質方針に基づき品質特性の優先度を明確化することで、ステークホルダー間の合意形成が促進され、調整にかかる負担が軽減されることを確認した。また、品質管理手法のテーラリングを実施した一部プロジェクトにおいては、リスク管理が効果的に行われ、品質向上とコスト削減の両立が可能である結果が得られた。
一方で、テーラリングの実施には品質特性以外の要素の検討や、利用者への教育・トレーニングの必要性も明らかとなった。今回は、研究の成果と課題、そしてQCコンパスの今後の展望について発表する。