SQiPさまざまな取り組みから得られた成果を一般公開しています。
ソフトウェア品質管理にお役立てください。

”わかる”から”使える”へ~シフトレフトのための実践ガイドと適用事例の紹介

ソフトウェア品質シンポジウム2025(2025年)

製品・サービス開発の現場では、企画・開発・評価担当者が連携し、「低コストで迅速に市場へ価値ある製品・サービスを提供する」ことを目指していますが、実際には、工程が進むにつれ、改善提案が納期やコストの制約で先延ばしになったり、完成品が企画担当者の想定と異なるケースが発生します。その結果、顧客に届けたい価値が十分に実現されない、余計な手戻りや市場対応が必要になるなど、本来目指すべき開発のスピードやコストから乖離が生じることがあります。これらの問題を解決するには、開発の初期段階に要求を分析・検証することが重要であり、特に利用者視点を持つ評価担当者が関与するシフトレフト活動が効果的です。ただし、進め方がわからない、効果が不明確、コストが増えるのではといった不安から、導入には障壁があります。そこで我々は、評価担当者が開発の初期段階で要求を分析・検証する手法として「品質要求分析」を考案しました。この手法は、現場の理解、仮説の立案、要求の検証・提案、テスト要求の導出という4つのステップで構成され、利用者の観点からの不整合や抜け漏れを早期に検出し、必要な機能や改善案を具体化することで、後工程での手戻りや仕様のずれの未然防止を支援します。本発表では、この手法を用いた取り組みと、その効果を事例とともに紹介します。