重回帰分析を用いたウォーターフォール開発の漸進的プロジェクト管理モデルの構築
ソフトウェア品質シンポジウム2021(2021年)
近年、組み込みソフトウェア機器の高性能・高機能化に伴ってソフトウェア開発は複雑化しており、QCDを守るためのプロジェクト管理は益々困難になってきている。特にウォータフォール開発においては、評価工程で発生する障害数を正確に予測し、適切な評価工数を設定することがQCDを遵守する上で重要になっている。
しかし、実際のプロジェクト開発の現場では、並行開発プロジェクトの有無やスコープの追加や削減などによりプロジェクト進行中にも品質見通しを変化させる要因が多く発生する。その変化要因に対して効果的な見積りのやり直しを行うことができないと評価工数が過剰になったり不足になったりして、コスト超過や日程遅延の問題を引き起こしやすい。
そこで筆者らはウォータフォール開発の状況に合わせて変化しがちである障害数の予測手法について検討し、プロジェクトを漸進的に管理するモデルを構築した。具体的には、ウォータフォール開発プロジェクトの障害数に影響を及ぼすと思われる影響因子について洗い出し、それら影響因子を使って障害数を予測する手法として重回帰分析を使った障害数の予測モデルを提案し、その実用性について検討を行ったので紹介する。
しかし、実際のプロジェクト開発の現場では、並行開発プロジェクトの有無やスコープの追加や削減などによりプロジェクト進行中にも品質見通しを変化させる要因が多く発生する。その変化要因に対して効果的な見積りのやり直しを行うことができないと評価工数が過剰になったり不足になったりして、コスト超過や日程遅延の問題を引き起こしやすい。
そこで筆者らはウォータフォール開発の状況に合わせて変化しがちである障害数の予測手法について検討し、プロジェクトを漸進的に管理するモデルを構築した。具体的には、ウォータフォール開発プロジェクトの障害数に影響を及ぼすと思われる影響因子について洗い出し、それら影響因子を使って障害数を予測する手法として重回帰分析を使った障害数の予測モデルを提案し、その実用性について検討を行ったので紹介する。