品質の作りこみを実現するためのあるべきテストの追求~開発とテスティングの分離~
ソフトウェア品質シンポジウム2021(2021年)
執筆者:
中島 輝 (オリックス生命保険㈱)
当社では、品質問題を原因としたプロジェクトの延期、本番障害による事務負荷の増大が発生している。これらの原因の一つとして開発担当者が下流工程でテストの計画を作成、実行し、品質を確認する方法に以下の問題があると認識している。
?開発担当者の思い込みによるテスト計画および実行における漏れ・誤りの多発
?開発担当者による上流工程からの品質の作りこみ不足
上記問題を解決するために、テスティング担当者が、ライフサイクルの早い段階から品質の作りこみに関与することで、品質の改善、コストの削減、テスト期間の短縮を図る開発とテスティングの分離を今年から導入した。
テスティングの分離の施策概要
?テスティング担当者が検証可能性の観点で要件定義書、外部設計書のレビューを実施
?要件定義、外部設計工程からシステムテスト、結合テストのテスト計画および、テスト設計を開始
当社ではテスティングの分離のノウハウを持ち合わせていなかったため、スモールスタートで特定のシステムから調査・分析、トライアルを開始し、段階的に対象システムを拡大する方針とした。またリスクを軽減させるため、調査・分析、トライアルに6カ月間の期間を確保した。現時点で2システムに導入済み、2021年8月からさらに2システムに導入予定である。
同様の課題を抱えている参加者に対して、開発とテスティングの分離における取り組みのポイント、苦労した内容、およびその導入効果を紹介する。
?開発担当者の思い込みによるテスト計画および実行における漏れ・誤りの多発
?開発担当者による上流工程からの品質の作りこみ不足
上記問題を解決するために、テスティング担当者が、ライフサイクルの早い段階から品質の作りこみに関与することで、品質の改善、コストの削減、テスト期間の短縮を図る開発とテスティングの分離を今年から導入した。
テスティングの分離の施策概要
?テスティング担当者が検証可能性の観点で要件定義書、外部設計書のレビューを実施
?要件定義、外部設計工程からシステムテスト、結合テストのテスト計画および、テスト設計を開始
当社ではテスティングの分離のノウハウを持ち合わせていなかったため、スモールスタートで特定のシステムから調査・分析、トライアルを開始し、段階的に対象システムを拡大する方針とした。またリスクを軽減させるため、調査・分析、トライアルに6カ月間の期間を確保した。現時点で2システムに導入済み、2021年8月からさらに2システムに導入予定である。
同様の課題を抱えている参加者に対して、開発とテスティングの分離における取り組みのポイント、苦労した内容、およびその導入効果を紹介する。