「KPT」と「なぜなぜ分析」を応用したKWS 振り返りの研究~実際の現場で検証したKWS 振り返りと、結果を横展開する仕組みの提案~
ダウンロード数: 8112回
発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
KPTとなぜなぜ分析を各々改良して組み合わせた、「KWS振り返り」
([K]PT+[W]hy なぜなぜ分析+[S]olution 対策)を用いた振り返りの仕組みを確立した。
「KWS振り返り」は3つのフレームワーク(議論、コミュニケーション、横展開)、2つの手法(KPT、なぜなぜ分析)、およびそれらを活用するためのプロセスとテンプレートからなり、プロジェクトの振り返りに有効であった。
本研究は2012年度も継続して研究され以下のテーマで登録され知恵るので、参照していただければ幸いである。「KWS振り返りで得られた知識と知恵を、組織的に活用する仕組みの研究- 同じ失敗を繰り返さないために、先人の知恵と知識を先取りする仕組み -」
概要 :
振り返りは、「開発業務や支援業務」など「個人や組織の活動」であるプロジェクト(以後PJと略す)を継続的に上手く回すために不可欠な活動である。活動を振り返って得た知識や知恵を、以降の活動の改善につなげるためである。
昨今、振り返りの重要性の認知度は上がり、PJ完了後に実施されることも多くなった。しかし、「形式的」「儀式的」に実施され、立案した改善策の実施結果などが活用されない「やりっ放し」の振り返りが多いことも周知の事実である。
本研究は、振り返りの本来の目的を達成するための仕組みの提案である。仕組みには、3つのフレームワーク、2つの手法、およびそれらを活用するためのプロセスとテンプレートがある。この仕組みは、各研究員の社内の実際のPJとSQiPミニシンポジウムで研究に興味を持って頂けた会社内でも実際に検証し、その結果を反映することで、実際に「使える」仕組みとなっている。本論文は、「これまでの振り返りの実施方法や結果に疑問を感じていた方」、「他に良い振り返り方法を探していた方」、「実施結果の横展開(以降の活動や他の活動で活用)を検討されていた方」に是非読んで頂きたい。付録のガイドライン(テンプレート)は、読者のPJにおける振り返りで活用頂きたい。
↑