Smile - Process for Checklist Design(S-PCD)の提案 - 使用者にとって効率の良いチェックリストの作成を目指して -
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
本論文では,多くのソフトウェア開発現場で作成・運用されている「チェックリ
スト(チェックシート)」の改善を目指した,「Smile - Process for Checklist Design (S-PCD)」法を提案している。
 チェックリストが,チェックを実施する使用者にとっては分かりにくく,チェッ
ク作業の効率が良くないものであることが多い。チェックする目的や内容が曖昧で
あったり,項目数が必要以上に多いためである。こうした原因がチェックリストを
作成する手法と体系化にあると分析し,チェックリストを改善するために,チェッ
クリストの要件定義・設計プロセスをS-PCD法として定義し提案している。
 S-PCD法により、使用者がチェック作業を効率良く行え,ソフトウェア品質向上
に効果があることを実感し,「Smile」を浮かべて作業できるようになり,開発現
場のモチベーションアップに貢献することが期待される。

概要 :
チェックリストは多くのソフトウェア開発現場で作成され,長期運用して効果を上げるが,チェックリスト使用者の「開発工数増加」や「モチベーション低下」といった問題がある.これは,チェックリストを作成する手法や留意点が体系化されていない為,使用者が効率良く使えるチェックリストが作られていないことが要因であると分析した.そこで我々は,使用者にとって効率の良いチェックリストを作成するプロセス『S-PCD』を提案する.
設計者・品質管理担当者に,使用者としてS-PCDで作成したサンプルチェックリストを使ってもらい,効果検証のためアンケートを実施した結果,9割以上の使用者がS-PCDが有効であると回答した.
本アンケート結果から,我々はS-PCDにより上記問題が解決され,使用者が笑顔で作業できるチェックリストを創出できると判断する.

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