顧客のビジネスリソースを考慮した仕様の決定方法の提案
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
セキュリティ対策など、優先度の高い対応をスピーディに行う場面では、使用性への配慮が不足しがちです。その結果、業務効率を悪化させることが開発終盤や納品後に判明し、手戻りの要因となっています。このような問題を、顧客のビジネスリソース(作業分担,システム連携,作業自動化の程度など)の違いに着目し、解決しようとしています。チェックリストで注意を促す古典的なやり方との違いは、顧客と自社のビジネスが両立する仕様決定を促す点です。
概要 :
医療機器において,サイバーセキュリティ対応など派生開発の機能の追加・変更により,使用性の低下を招くことがある.使用性の低下は検査効率を悪化させる要因となるため,製品仕様の再検討が必要となる.また,開発終盤や納品後に判明することが多く,その改修のために大きな手戻りが発生する要因にもなっている.この使用性の低下は,セキュリティ対応の機能の追加・変更時に,作業分担,システム連携,作業自動化の程度といったビジネスリソースが顧客によって異なるために引き起こされると考えた.本研究では,このビジネスリソースの差異を可視化し,顧客と自社のビジネスを両立するための仕様を決定する手法「BC3 (Business of Customer and Company are Compatible)」を提案する.過去事例に提案手法を適用した結果,顧客間のビジネスリソースの差異に起因する使用性の低下を,製品仕様を決定する早い段階で防止する効果があることがわかった.
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