多変量解析を用いたプロジェクトリスクの関係性の可視化によるリスク抽出支援
ダウンロード数: 112回
SQuBOK分類 :
1.2.2.1 PDCA 、 1.2.2 改善の考え方 、 2.5.1.2 ソフトウェア開発における監査 、 2.10.1.3 リスク識別 、 2.10.1.4 リスク分析 、 210.1.3
1.2.2.1 PDCA 、 1.2.2 改善の考え方 、 2.5.1.2 ソフトウェア開発における監査 、 2.10.1.3 リスク識別 、 2.10.1.4 リスク分析 、 210.1.3
発表場所 : SQiP研究会
主査 : 三浦 邦彦(矢崎部品株式会社)
副主査 : 山田 淳 (株式会社東芝)
アドバイザー : 中森 博晃 (パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社)
執筆者 : 内藤 拓 (富士通クオリティ・ラボ株式会社) 、水野 智仁 (株式会社ニデック) 、渡辺 貴之 (矢崎部品株式会社)
副主査 : 山田 淳 (株式会社東芝)
アドバイザー : 中森 博晃 (パナソニック スマートファクトリーソリューションズ株式会社)
執筆者 : 内藤 拓 (富士通クオリティ・ラボ株式会社) 、水野 智仁 (株式会社ニデック) 、渡辺 貴之 (矢崎部品株式会社)
紹介文 :
本研究は、開発プロジェクトが抽出した多数のリスクに対して、リスクを産む要因となるリスク事象ドライバーに着眼することで、品質部門がリスクの繋がりを分析(多変量解析によるモデル化)し、妥当性と網羅性の観点でレビューして、開発部門が見落とした可能性のあるリスクや軽減策を提案する、大変有用性の高い研究である。
本研究は、開発プロジェクトが抽出した多数のリスクに対して、リスクを産む要因となるリスク事象ドライバーに着眼することで、品質部門がリスクの繋がりを分析(多変量解析によるモデル化)し、妥当性と網羅性の観点でレビューして、開発部門が見落とした可能性のあるリスクや軽減策を提案する、大変有用性の高い研究である。
概要 :
本論文では,リスク管理プロセスに着目し,リスク抽出における改善点について述べる.開発プロジェクトが抽出したリスクは,品質部門からはその妥当性や網羅性を判断しづらく,多数あるリスクの中から,そのリスクがなぜ選択されたのか,抽出できていないリスクがないかなど,プロジェクトの背景との関係が不明確であるという問題があった.通常,多数あるリスクには繋がりが存在しているが,その繋がりが不明確であることが,品質部門からは妥当性や網羅性が判断しづらい原因と捉えた.対策として,リスクを誘発する要因(リスク事象ドライバー)同士の関係性に対し,多変量解析を行い,「リスク事象ドライバーの関係性」を可視化した.
可視化した「リスク事象ドライバーの関係性」を使用して,品質部門として関係するリスクの抽出,潜在リスクの抽出を行うことを試みた.結果として,開発プロジェクトが抽出したリスクに対して,品質部門が妥当性と網羅性の観点でレビューし,見落とした可能性のあるリスクの抽出や軽減策を提案・支援できる可能性があることが分かった.
本論文では,リスク管理プロセスに着目し,リスク抽出における改善点について述べる.開発プロジェクトが抽出したリスクは,品質部門からはその妥当性や網羅性を判断しづらく,多数あるリスクの中から,そのリスクがなぜ選択されたのか,抽出できていないリスクがないかなど,プロジェクトの背景との関係が不明確であるという問題があった.通常,多数あるリスクには繋がりが存在しているが,その繋がりが不明確であることが,品質部門からは妥当性や網羅性が判断しづらい原因と捉えた.対策として,リスクを誘発する要因(リスク事象ドライバー)同士の関係性に対し,多変量解析を行い,「リスク事象ドライバーの関係性」を可視化した.
可視化した「リスク事象ドライバーの関係性」を使用して,品質部門として関係するリスクの抽出,潜在リスクの抽出を行うことを試みた.結果として,開発プロジェクトが抽出したリスクに対して,品質部門が妥当性と網羅性の観点でレビューし,見落とした可能性のあるリスクの抽出や軽減策を提案・支援できる可能性があることが分かった.