マルチタスクが「QCD」を奪う!~日立グループ1,000人に広がる 働き方改革6ヶ月プログラム~
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年度 : 2016年  
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ソフトウェアを含む設計・開発の多くの現場は、一つの開発だけではなく、複数の開発を抱えていたり、突発な不具合に対応したり、会議などのさまざまな業務を切替えながら仕事をする「マルチタスク」となっている。このマルチタスクは、タスク切替えにオーバーヘッドがあるため、シングルタスクで順番に実行するよりも時間がかかる。よって、遅延の要因となり、コスト増大にもつながる。また、一般に人間の思考はシングルタスクであるため、マルチタスクでは生産性が40%低下するとも、IQが15ポイント低下するともいわれる。さらに、タスク切替えで集中力が削がれるため、ケアレスミスなどで作業品質が低下し、工数圧迫のプレッシャーなどが加わり、成果物や製品の品質を低下させる。また、過度なマルチタスクは精神疾患を生み出すともいわれている。
本報告では、このマルチタスクの低減に注目した改善手法として、タスクボードを用いたTOC (Theory of Constraints)に基づく標準的業務改善プログラムを提案する。本手法では、開発チーム内の推進者がTOCの有識者の支援のもと、標準化されたフォーマットに則り、自チームの改善を検討する。結果、チーム内で助言を得やすくなったなどの定性的効果だけではなく、残業時間30%減や納期遵守率27%増などの効果も得ており、現在まで日立グループにて1,000人が関わる規模に拡大している。
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