都度入力スタイルに導く工数入力定着モデルの提案
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年度 : 2014年  
紹介文 :
技術者が「学び・育つ」ためには、「自ら考え自ら行動する」ことが重要である。そのためには考える拠り所となる材料が必要であり、その基礎的な材料の1つとして我々は工数データに着目した。工数は技術者一人ひとりの日々の“仕事ぶり”を捉えることが可能なため、集めたデータを活用することで主体的な自己改善につながるデータである。この考えのもと、我々は工数を計測してきたが、計測した工数を実際に活用する段階になると“事実に合わない”データとなっていることが多々あり、自己改善にうまく使えなかった。その状況を解決するためには、集めたデータが実際に使えるデータになっているかの目安となる指標が必要であり、指標を利用することで工数入力を真に定着させ、工数データの質を引き上げ、自己改善につなげたいと考えた。本研究では、使えるデータとなる工数入力スタイルを「都度入力」と定め、都度入力となっている状態を真の定着とした「工数入力定着モデル」を考案・開発現場に適用した。
発表では、考案した「工数入力定着モデル」とモデルを構成する二つの指標「工数入力スタイル指標」「工数入力データの粒度指標」を紹介する。また、合わせて五か月間の実験結果およびモデル・指標の有効性についても報告する。
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