レビュー指摘の伝達において作成者の抵抗感を軽減する手法の提案
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
レビューで重大な指摘をしても、修正されなければ意味がない。
本論文では、レビュー指摘を作成者に抵抗感なく伝えるための手法を提案している。
プロジェクトや作成者の状況などを配慮せず指摘を伝えてしまうと、作成者は抵抗感を抱き、指摘を素直に聞こうとはしない。
特に第三者レビューを実施している人は、悩まれているところだと思うので、一読頂きたい内容となっている。
概要 :
本研究は,「レビューアが,作成者の状況を把握し抵抗感(指摘に納得できない感情)を軽減してレビュー指摘を伝達する手法」(RFR法:Review Feedback without Reluctance method)を提案する.
 一般的にレビューを実施すれば品質が向上すると言われているが,レビューアがフィードバックした指摘箇所について,作成者が修正することで初めて品質が確保される.しかし,立場の違いや,レビューアの指摘の伝達方法が原因で作成者に抵抗感が発生し,欠陥が対応されない,表面的な対応になることがある.
 そこで,我々はレビューアから作成者に指摘を伝達する際に抵抗感が発生することを課題と考えた.課題の解決策として,レビューアが問診票による情報収集・分析を行い,作成者の状況に応じて最適な伝達方法を選んでフィードバックするRFR法を考案した.
 本研究では,RFR法を用いることで課題が改善されるかについて,レビューア,作成者にアンケート調査を行い,抵抗感が軽減するという分析結果を得た.
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