事実を正確に捉える方法 - プロジェクト内情報共有のために -
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
研究会で事例を発表し合った。ところが、内容が伝わらない。実際の仕事でも、仕様が誤解されたり、指示が伝わらなかった等、この種の事例にはこと欠かない。そこで、この問題を解こうとした。
 事実を正確に伝え、そこから推論を組み立てるべきなのに、推論が随所に入って議論が混乱してしまう。あるいは、推論同士で根拠の無い議論が空回りしてしまう。まず、事実を正確に伝えることが伝わる第一歩だ。事実が共有できれば、その上にたつ推論の範囲は狭められる。
 元々我々は、話を受ける側の教育ばかり受けてきて、話し手の教育をあまり受けてきていない。一度本論文を読んで、伝わる/えるにはどうすべきか考え直してみると良い。
概要 :
 第2分科会では「情報共有をしたらモチベーションが上がる」と仮説を立てた.この仮説を検証するために,研究員が事例を持ち寄った.ところが,持ち寄った事例のすべてが著者の意図通りに伝わらなかった.
 そこでなぜ伝わらないかを分析した.その結果,下記のことが判明した.
  説明に,事実と推論が混在している
  説明している事実を構造化できていない
  説明中に詳細事実を暗示する言葉を使っている
 これらを解決すれば情報が正確に伝わり,情報共有できるはずである.この方法をJST法(3.3参照)と名付けた.これを適用した結果,事実が正しく伝わり,事実認識以降の推論がスムーズに進むようになった.
 現実の世界でも事実が伝わらないことにより,対策を誤ることがよく起きている.JST法が様々な場面で使われることで,事実の正確な伝達が可能になり,問題解決の精度が上がることを期待する.
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