重大欠陥を早期是正するレビュー手法 3分割レビューの提案- 3ステップ&レビュー観点表による手戻り工数削減と開発計画の遵守-
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
各設計工程での手戻り削減と開発計画遵守を目的として、レビューを早期に実施する手法「TPR(TriPartition Review)」を提案している。
早期にレビューを実施するレビュー手法は過去にも提唱されているが、TPRは、各設計工程の期間を大枠・詳細・総合の3つのフェーズに分割し、各フェーズ終了時点の3回で、予め用意したレビュー観点表を用いてレビューを行うという手法で、レビューの実施時期とレビュー観点が決まっているので誰でも効果が得られるという点が特徴となっている。
概要 :
設計書が完成した時点でのみ実施するレビューでは、たとえレビューで適切な指摘ができたとしても、重大な欠陥が発見されると、その修正に大きな手戻りが発生する。また、残りの期間ではリカバリできない等の理由から、レビューによる是正効果が完全には発揮できていない問題がある。
その解決のために、我々は3分割レビューを提案する。3分割レビューとは、各設計工程の期間を3分割し、1/3時点、2/3時点、3/3時点(以後「完成時点」と記載)、の3回で予め用意したレビュー観点表を用いてレビューを行うことで、手戻り工数削減,開発計画の遵守を実現させるためのレビュー手法である。
本提案の有効性を、基本設計工程の1/3時点レビューの実験より検証した。工程の1/3時点であっても、設計の根幹に関わる重大欠陥の検出は可能であり、手戻り工数の削減,開発計画の遵守の2つの課題からも有効であり、現場適用性も高いということを確認した。
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