自己トレーニングとなるプロセス履行検証とピア・レビューによる技術者育成 
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年度 : 2013年  
発表場所 : SQiPシンポジウム
紹介文 :
ピアレビューを通じたOJTによるスキル向上に関する報告である。多くの組織で、仕事のやり方(プロセス)が決められていると思う。しかし、形式的にプロセスに従うことが目的になってしまい、プロセスの意図や目的等を考えずに実行されてしまうこともあると思う。本報告では、ピアレビューを通してプロセスの本質や目的を満たしたことを、自分で判断させることによりスキルアップに効果があったことが報告されている。OJTの実施者には参考になる内容だと考える。
概要 :
「人が育つ」ことを第一義としたトレーニング指向アプローチの下、プロセス改善に取り組んできたが、「若手技術者が思うように育っていない」という声を耳にするようになってきた。その手当として、ピア・レビューに着目し、業務の中で若手技術者を育成することに取り組んできた(SQiP2012で発表)。
また当社では、開発時に用いるエンジニアリング・プロセス(EP)を基に、開発者自身が履行検証を行う「EP自己履行検証」を実施している。これは、プロセスの履行を確認するだけでなく、若手技術者がプロセスから学ぶ自己トレーニングを狙った仕組みである。しかし、実際には、作業を「やった/やっていない」で表面的に確認するだけの、やらされ感いっぱいの余分な活動となっており、プロセスから学ぶレベルに至っていなかった。本来の目的、つまり、若手技術者の自己トレーニングとなる仕組みに近づける方策を考えるうちにピア・レビューとの親和性に気付き、「レビューの準備」と位置づけることで、「余分だった活動」が「育成に繋がる活動」に変わると考えた。今まで別々だった2つの仕組みが“対”となることで相乗効果を生み、業務の中で若手技術者が学べる場として共に活きると考えた。
本発表では、EP自己履行検証がピア・レビューの準備となる両者の親和性の考察と、それに基づいた若手育成に繋がる活動を現場で定着させるための仕組み・取り組みについて紹介する。
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