「KPT」と「なぜなぜ分析」を応用したKWS振り返りの研究報告 ~実際の現場で検証したKWS振り返りと、結果を横展開する仕組みの提案~
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年度 : 2012年  
発表場所 : SQiPシンポジウム
紹介文 :
2012年SQiP Effective Award受賞。
振り返りは、品質に貢献しないと思われています。そこで、「KPT」と「なぜなぜ分析」を組み合わせたKWS振り返りを作りました。
議論のフレームワーク、コミュニケーションのフレームワーク、振り返り結果の横展開のフレームワークで組織レベルの改善ができ、KWS振り返りでは、本音の議論ができ、真の原因も見つけられ、問題解決への意識が高まり、人材育成につながるなどの効果が見られます。
概要 :
「KPT」と「なぜなぜ分析」を応用した「KWS 振り返り」の仕組み、および企業6社(金融、医療、 IT、半導体、民生用製品)内の「開発プロジェクトや支援業務」の「実際の現場」で実施した事例と、確認できた効果を説明する。更に、「KWS 振り返り」で得られた知識や知恵を横展開するための仕組みも提案する。
※「KWS 振り返り」の研究は、一般財団法人 日本科学技術連盟 ソフトウェア品質管理研究会2011 年度(SQiP 研究会)において、優秀賞を受賞したものである。「KWS」は、手法の頭文字([K]PT【Keep/Problem/Try】+[W]hy【なぜなぜ分析】+[S]olution【対策】)を繋げた造語。
企業の「現場」で「振り返り」を実施する目的は、「個人や組織」の「活動の質と成果」の「継続的な改善」であり、多くのメリットや効果が期待できる。しかし、「形式的」「儀式的」に実施されたり、振り返りで挙げられた「改善策が実施されない」など、いわゆる「やりっ放し」の振り返りが多い状況も散見される。
「KWS 振り返り」の仕組みは、「振り返り自身の課題」を解決し、本来の振り返りの目的を達成するために開発したものである。
本発表が「これまでの振り返りのやり方に課題を感じていた」、「自分たちの現場で役に立つ振り返りを模索していた」方々のご参考になり、実際の現場でお試し頂ければ有難いと考えている。
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