CMMI 理解および導入のための効果的な方式の提案
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
初学者が CMMI を理解しながら教育教材を作成する課程が記録されている論文です。CMMI を知らない読者がつまずきやすい点を特定、理解しながら、CMMI とその有用性の本質を知ることができます。さらに、教育教材に関しては、ユーザテストを行い、その有効性の確認まで行っています。これから CMMI を知ろうとしている読者や、組織に適用しようとしている管理者、教育者、CMM から CMMI に移行することを検討している方にとって有用な論文です。
概要 :
ソフトウェア依存度の増大に伴い、その開発はますます大規模化、複雑化し、より一層の高品質、短納期、低コストが求められている。それに対処すべく、ソフトウェア開発のプロセスに着目した改善手法であるSW-CMMが広く用いられてきた。2000年8月にはその後継版であるCMMIがリリースされたが、日本語の資料は少ないままで、表現や用語も難しいため、理解するのにかなりの工数を必要としているのが実状である。そこで当グループは新たにCMMIによる改善活動をスタートする場合や、SW-CMMから移行する場合に必要となる「CMMIを正しくかつ効果的で効率的に理解する方法」の研究を行った。まずCMMIを理解するために翻訳と解釈を行い、その上で効率的にCMMIを理解するための方策を研究した。
その結果「短時間で習得効果が得られる資料の導入」が1つの有効な方策であるとの仮説を立て、入門ガイドとなる分かり易い資料を作成した。さらにその有効性を検証するために、被験者37名に対して試行リリースして評価を受け、効果の測定および分析を行った。その結果、全被験者の78。4%に対して有効性が確認された。このことから、「短時間で習得効果が得られる資料の導入」が有効である、という仮説が証明された。
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