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日本におけるソフトウェア開発の特徴として,異なる組織や企業に属するメンバで構成された混成チームによる開発がある.混成チームは多くの課題を抱えている.チームを形成し成長させるための支援の弱体化,組織や企業間の文化の違いによる異文化対立,業務請負に対応したコンプライアンスによるコミュニケーションの制約といった課題である.
フェリカネットワークスでは,混成チームにおけるチーム力向上を目指し,メンバ間の仲間意識を高めるチームビルディングと共に,メンバによる問題解決をサポートする取り組みを行ってきた.メンバの意見や提案を聞き,問題解決を支援することを目的として,コンプライアンスを遵守したヒアリングの仕組みをつくった.この仕組みは,プロジェクトマネジャー,コーディネータ,メンバの 3 名で行う「三者ヒアリング」である.三者ヒアリングは,8 年間に渡って定期的に実施してきた.
本論文では,三者ヒアリングの仕組みについて詳細に報告すると共に,ヒアリング記録を基に,ヒアリングの状態をグラフ表現で可視化し,分析する手法を提案する.また,この手法を用いてヒアリングの状態の分類を試みたので,その結果を報告する.
日本におけるソフトウェア開発の特徴として,異なる組織や企業に属するメンバで構成された混成チームによる開発がある.混成チームは多くの課題を抱えている.チームを形成し成長させるための支援の弱体化,組織や企業間の文化の違いによる異文化対立,業務請負に対応したコンプライアンスによるコミュニケーションの制約といった課題である.
フェリカネットワークスでは,混成チームにおけるチーム力向上を目指し,メンバ間の仲間意識を高めるチームビルディングと共に,メンバによる問題解決をサポートする取り組みを行ってきた.メンバの意見や提案を聞き,問題解決を支援することを目的として,コンプライアンスを遵守したヒアリングの仕組みをつくった.この仕組みは,プロジェクトマネジャー,コーディネータ,メンバの 3 名で行う「三者ヒアリング」である.三者ヒアリングは,8 年間に渡って定期的に実施してきた.
本論文では,三者ヒアリングの仕組みについて詳細に報告すると共に,ヒアリング記録を基に,ヒアリングの状態をグラフ表現で可視化し,分析する手法を提案する.また,この手法を用いてヒアリングの状態の分類を試みたので,その結果を報告する.