石井 遼介 氏
株式会社ZENTech
代表取締役
チーフサイエンティスト
代表取締役
チーフサイエンティスト
日本認知科学研究所理事。東京大学工学部卒業。シンガポール国立大学経営学修士(MBA)。心理的安全性の計測尺度・組織診断サーベイを開発するとともに、ビジネス領域、スポーツ領域で成果の出るチーム構築を推進。日本オリンピック委員会より委嘱され、2017年から日本オリンピック委員会医・科学スタッフも務めた。著書には、『心理的安全性のつくりかた』『心理的安全性をつくる言葉55』(監修)などがある。
――代表を務めるZENTechは心理的安全性を主軸として、さまざまな分野での組織・チームづくりを支援している企業です。東京大学の工学部を卒業後、心理的安全性の第一人者になられていったというのは、少々意外な感じもするのですが?
石井:大学で在籍していたのは精密機械工学の流れを組む、システム創成学科です。もともと中学、高校時代から物理学が好きで、理論や物理法則によるメカニズムに興味がありました。大学で主に学んだのはソフトウェア系の工学です。ただ私の場合友人との学生起業や、現在は上場している環境系ベンチャーでマネジャーを務めるなど、いくつかの出会いや経験が、今の仕事につながっていったといえます。
――石井さんがこれまで追い求めてこられたのは幸せなチームづくりであり、効果的な仕事ができるチーム・組織を増やすことですね。
石井:私が最終的に目指したいのは、実は組織やチームというより、私自身も含め「一人ひとりが情熱と才能を発揮し続けること」なんですね。逆説的ですが、個人が輝くためにこそ、所属するチームや組織といった活躍する環境に目を向けなければならないと考えるようになったのです。
組織・チームが重要であることを実感した個人的な体験は、前職で企画・提案した、東京オリンピック・パラリンピックの受賞メダルをつくる環境プロジェクト『都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト』です。使用済みとなった携帯電話やパソコン・デジタルカメラ等の小型家電には金、銀、銅やレアメタル等が含まれ、“都市鉱山”と呼ばれています。それら金属資源を市民参加型で全国から集め、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」で必要となった約5000個のメダルを作るというもの。官公庁や大企業とともに連携する、国民参加型プロジェクトに発展しました。結果的には、メダル製造に必要となる金属量の100%回収を達成しました。
一社でできるものではなく、最初の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会への提案は3社合同で行いました。その会社の壁をも超えたプロジェクト・チームの中で、高い目標をもった心理的安全性の高いチームが、いかにイノベーティブな仕事づくりに繋がるかを実感したのです。
実際、このプロジェクトは最終的には携帯電話事業者に加え、小型家電事業者を含め50社以上が参画し、全国1621の地方自治体(全国市区町村の約90%)が参加し、79,000トンの小型家電と、620万台の携帯電話を回収し、オリンピック閉会式でも「オリンピック史上初の、100%リサイクルメダル」と語られたプロジェクトになりました。
組織・チームが重要であることを実感した個人的な体験は、前職で企画・提案した、東京オリンピック・パラリンピックの受賞メダルをつくる環境プロジェクト『都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト』です。使用済みとなった携帯電話やパソコン・デジタルカメラ等の小型家電には金、銀、銅やレアメタル等が含まれ、“都市鉱山”と呼ばれています。それら金属資源を市民参加型で全国から集め、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」で必要となった約5000個のメダルを作るというもの。官公庁や大企業とともに連携する、国民参加型プロジェクトに発展しました。結果的には、メダル製造に必要となる金属量の100%回収を達成しました。
一社でできるものではなく、最初の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会への提案は3社合同で行いました。その会社の壁をも超えたプロジェクト・チームの中で、高い目標をもった心理的安全性の高いチームが、いかにイノベーティブな仕事づくりに繋がるかを実感したのです。
実際、このプロジェクトは最終的には携帯電話事業者に加え、小型家電事業者を含め50社以上が参画し、全国1621の地方自治体(全国市区町村の約90%)が参加し、79,000トンの小型家電と、620万台の携帯電話を回収し、オリンピック閉会式でも「オリンピック史上初の、100%リサイクルメダル」と語られたプロジェクトになりました。


