福原 證 氏
株式会社アイデア 取締役
TQMシニアコンサルタント
TQMシニアコンサルタント
| 1942年 | 富山県南砺市生まれ |
|---|---|
| 1965年 | 名古屋工業大学 計測工学科 卒業 |
| 1965年 | トヨタ車体(株)入社(1970年 デミング賞実施賞、1980年 日本品質管理賞) 品質機能総括、経営企画(経営管理・TQM推進)を担当 |
| 1985年 | (一社)中部品質管理協会 事務局長・指導相談室長 |
| 1996年 | (有)アイテムツーワン 設立 社長・会長を経て現職 |
| 2004年 | (株)アイデア 取締役に就任 |
――福原先生はどのような経緯でQFD(品質機能展開)と出合われたのですか。
福原:私の社会人生活は1965年に入社したトヨタ車体から始まります。ちょうど会社が品質管理を勉強し始めた頃で、品質保証部の計測管理事務局に配属になりました。大学で計測数学を専攻していたからだと思います。
1969年に聴いた慶應義塾大学の富澤豁先生の講演に刺激を受けました。特に「いくら一生懸命に計測しても、お客様の要求に合わなければ、なんにもならない」というくだりが印象に残りました。その要点は「市場要求と生産対応をつなぐのが計測である」ということです。
1969年に聴いた慶應義塾大学の富澤豁先生の講演に刺激を受けました。特に「いくら一生懸命に計測しても、お客様の要求に合わなければ、なんにもならない」というくだりが印象に残りました。その要点は「市場要求と生産対応をつなぐのが計測である」ということです。
――その「刺激」を実務ではどのように生かしましたか。
福原:まず取り組んだのは、量産車種の苦情解析です。その狙いは富澤先生の講演の趣旨でもあった「市場要求と生産対応」をドッキングすることです。たまたまトヨタ車体が生産を開始したバンタイプの車内にたまる埃に苦情が寄せられていました。
その原因を突き止めるため、評価のやり方としてパウダーを敷き詰めた50メートルほどのトンネルに車を勢いよく走らせる。その時に舞い込む粉塵を車内に取り付けた鏡の反射率で測る仕組みです。何回か繰り返して外から吸い込む穴をどんどんふさぐ。しかし、一向に改善されない。お客様の苦情も減らない。結局、自車の前輪で巻き上げた埃が車内にたまることが分かりました。
その原因を突き止めるため、評価のやり方としてパウダーを敷き詰めた50メートルほどのトンネルに車を勢いよく走らせる。その時に舞い込む粉塵を車内に取り付けた鏡の反射率で測る仕組みです。何回か繰り返して外から吸い込む穴をどんどんふさぐ。しかし、一向に改善されない。お客様の苦情も減らない。結局、自車の前輪で巻き上げた埃が車内にたまることが分かりました。
――穴をふさいで密室化するより、空気の流れを解析するべきだ、というわけですね。
福原:はい。評価の仕方そのものが違っていたのです。本来はお客様がどう使うかを念頭に置いて調べるべきです。にもかかわらず、われわれはメーカーの理屈で、なんとか外からの流入を防ごうとした。
つまり、苦情の内容と社内での評価方法の不一致が明らかになったのです。この経験を通して「顧客の要求内容を把握する」ことの重要性を学びました。この事例は後日、富澤先生や水野滋先生からも評価をいただいています。
つまり、苦情の内容と社内での評価方法の不一致が明らかになったのです。この経験を通して「顧客の要求内容を把握する」ことの重要性を学びました。この事例は後日、富澤先生や水野滋先生からも評価をいただいています。



