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2 件の資料が見つかりました。
ダウンロード数: 276回
SQuBOK分類 :
年度 : 2017年   分科会 : 2016年度第7分科会
紹介文 :
多くの企業では、ソフトウェア開発の過程で欠陥が混入しないように予防策を講じている。しかし、欠陥は人間の誤りにより発生するため混入をなくすことは容易ではない。そのため、市場に欠陥が流出しているのが実情である。
そこで我々は、欠陥は混入するという前提の上で、以下の問題の解決を目標とした。

・同じような欠陥を取り逃さない。
・後工程に欠陥を流出させない。

この問題を解決するために、欠陥混入のメカニズムに着目し、欠陥検出時に得られる情報を用いて他の潜在欠陥を検出する手法の確立を目指した。
本研究ではまず、「Aという欠陥が発生すれば、Bという欠陥も発生するという性質」を欠陥の共起性として定義する。
そして欠陥混入のメカニズムを表現する手法である「欠陥モデリング」と、要素の関連を解析するのに適した「グラフ理論」を用いて、欠陥には共起性があることを示す。
そのうえで、欠陥の共起性と推定アルゴリズムを用いて潜在欠陥の推定を行う「共起欠陥推定アプローチ」を提案する。
「共起欠陥推定アプローチ」の有用性を検証した結果、欠陥混入の要因と欠陥の関連の強さを考慮することで、より潜在している可能性の高い欠陥を推定できることを確認した。
本発表では、欠陥の共起性と共起欠陥推定アプローチによる推定手法について、具体例を交えて紹介する。
ダウンロード数: 238回
SQuBOK分類 :
年度 : 2018年   分科会 : 2017年度第5分科会
紹介文 :
ソフトウェアのメンテナンスフェーズを対象とした欠陥の分析や予測は、新規開発と並んで重要である。また、現状のメンテナンスフェーズにおける品質関連の研究の多くは、残存欠陥の「数」に着目したものである。

我々は、残存欠陥の検知数には何らかの周期的な変動があり、その変動要因を知ることができればソフトウェア欠陥の発生傾向の分析や予測につなげることが出来るのではないかと考えた。しかし、それを裏付けるような研究は行われていなかった。

そこで我々は、実際のプロジェクトにおける欠陥検知数の特徴的な変動から周期を検出し、それに基づく要因分析を行うことによって、ソフトウェア欠陥の発生傾向の分析や予測を可能にする手法である「CDAM(Cyclic Defect Analysis Method)」を考えた。

本発表では、CDAMの詳細について実例を交えながら報告する。その上で、欠陥検知の周期性と変動要因を認知することで可能になる、ソフトウェアの品質向上のためのアプローチを提案する。
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