Light WeightなUCD手法の提案 ScrumにUCD手法は適用できるのか?
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
UCD手法をアジャイル開発に取り入れて実施することで、ユーザビリティの高い製品を効果的に開発することができる方法を提案しています。短納期で使いやすいものを作ろうとする場合に参考になります。
概要 :
従来から広く用いられているウォーターフォールのような直列型のプロセスは、下流工程での 手戻り作業の損失が大きいため、想定される損失規模に見合う UCD 手法導入費用を許容できた。
この場合、上流工程での的確かつ精度の高いニーズを把握することが UCD 手法で重要になる。 しかしながら、UCDの本質は、ユーザビリティ向上、すなわち、「ある製品が、指定された利用者によって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成する際の、有効さ、効率及び利用者の満足度の度合い(付録 2)」を高めることにある。したがって、UCD手法は、繰り返し型の開発プロセス(例えば、アジャイル開発プロセス)においても有効に活用できると思われる。
本研究では、アジャイル開発プロセスの一つである Scrum を題材に、各 UCD 手法が適用可能な場所へマッピングし、その中で特に効果のありそうな場所を抽出した。また、より手軽に、素早く UCD 手法が利用可能なように、シンプルな UCD 手法のプロセスを定義した。これにより、繰り返し型のプロセスにおいても UCD 手法の有効な活用を行うことができると考える。
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