ソフトウェア開発における品質分析・評価プロセスの改善とその効果
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年度 : 2015年  
紹介文 :
ソフトウェア開発工程における検出バグの真の根本原因追究とその根本原因に基づいた類似調査/再発防止策定までの一連の作業を標準化しているプロジェクトは多くはない。この一連の作業を標準化していないプロジェクトでは、同様なバグが類似調査で刈り取れずに流出し出荷品質の低下を招いたり、同様なバグを再発防止できずに以降の開発において再発させたりしている。
プロジェクトXにおいても同様でこの一連の作業を標準化しておらず、出荷後のバグ対応に追われていた。そのため、品質を改善すべく品質向上の取り組みとして各工程で検出されるバグの真の根本原因追究から根本原因に基づいた類似調査/再発防止策定までの作業を標準化し、更に開発プロセスを改善するためのPDCA改善サイクルも標準化し実施するように品質分析・評価プロセスを改善した。
その結果、①各工程におけるバグ混入が減少 ②類似調査により同様なバグが検出可能 ③再発防止によりフィードバック課題が明らかになった ④出荷後の発生バグが減少するといった効果を得られた。
本報告では、ソフトウェア開発における品質分析・評価プロセスの改善とその効果について事例紹介をする。同様の課題に悩んでいる開発者やプロジェクト管理者の方の参考となれば幸いである。
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