専門的な装置を制御するソフトウェア向けのシンプルなUX 手法の提案
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発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
専門的なソフトウェアについて、利用者も気づいていない要求を抽出するために、該当ソフトウェアの初心者が熟練者に弟子入りして学ぶ様子を観察しています。
要求を実現する画面案と実機を組み合わせた簡易プロトタイプで評価することで、要求の妥当性検証を短期間・低コストで実施できるよう工夫されています。
概要 :
近年、UX 手法の重要性は徐々に認識されるようになってきた。しかしUX 手法を実施するには専門家の助けや多くの開発工数が必要となる場合があり、導入に二の足を踏む現場もある。また、専門的な装置を制御するソフトウェアでは使いやすさや操作性などよりも、機能面が重視される傾向にあるため、UX 手法の重要性が理解されにくい。そこで、本論文ではそのような分野でもUX 手法が適用されやすくなることを目指し、装置制御を行うソフトウェアを対象に、機能面を重視したまま、コストや時間をかけずに実施できるUX 手法を提案する。本提案手法はUX の知識があまり無い開発者でも導入できるようになっている。
また、本提案手法を電子顕微鏡の制御ソフトウェア開発に適用して効果を確認したので、合わせて報告する。
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