派生開発における変更工数の見積精度向上策-「変更依頼仕分けガイド」の提案 -
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年度 : 2013年   分科会 : 第6分科会「派生開発」
発表場所 : SQiP研究会
紹介文 :
派生開発では、依頼された変更に対して隠れた変更箇所を見極めにくいことが見積りを難しくしている。その中に変更依頼の内容が具体的すぎるケースがあることに気付いた。
そこでこの問題の解決方法として、「USDM」の「仕様」から「要求」を探る方法に着目したが、この研究のポイントは、届いた変更依頼が「仕様」レベルであるかどうかの「判断」の方法を考案したことであり、これによって、隠れた変更の存在に気付く方法を模索したものである。
この方法に習熟することで見積りのズレが大幅に解消されることが期待できる。
逆にいうと、一般の単純な箇条書きの要求仕様の表現では、この具体的すぎる変更依頼から隠れた変更箇所に気付くことは難しいのかもしれない。
概要 :
近年、開発工数の実績が見積を超過する派生開発プロジェクトが散見され、経営リスクの一つになっている。工数を超過したプロジェクトの不具合事例を調査したところ、テスト工程で発見された不具合は、設計工程まで手戻りが発生しているケースが多く見られた。これらの原因として、顧客からの変更依頼によっては、見積時に考慮されていない 「隠れた要求/仕様」が存在することが分かった。派生開発において、「要求」と「仕様」が混在する変更依頼から「隠れた要求/仕様」を見つけるには、変更依頼から「要求」と「仕様」を適切に見極めることにある。しかしながら、その見極めが担当者の見積経験や当該システムの習熟度に依存する部分が大きいことより、適切に判別できていないのが現状である。
本研究において、この「隠れた要求/仕様」に気付くためのアプローチとして,変更依頼を「要求」と「仕様」に判別するための「変更依頼仕分けガイド(CRCG:Change Request Classification Guide)」を作成した。このガイドによって、「隠れた要求/仕様」に気付くことができるようになり、見積精度を高めることができる。
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