曖昧キーワードチェックツールの開発と実践的適用
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年度 : 2012年  
発表場所 : SQiPシンポジウム
紹介文 :
曖昧な表現によってソフトウェアに欠陥が作り込まれており、これらをレビューで見付けるにも限界がある。そこで社外の過去の研究成果をベースに曖昧な表現を機械的に検索できるチェックツールを開発し、レビュープロセスに組込んだ活動発表です。
レビュー前の仕様書に適用し、問題点が抽出出来ており、効果もあることが確認されています。
概要 :
近年、ソフトウェアの大規模化・複雑化に伴い、ソフトウェア開発で作成される要求仕様書や 機能仕様書などのドキュメントは、肥大化する傾向にある。また、それらドキュメントは、 主に自然言語(日本語)で記述され、曖昧さや不備が潜在し、それらがプログラム不良の作り込みや市場トラブルにつながることが多い。このような課題に対して、レビュー手法やリーディング技法、チェックリスト整備など、すでにいくつかの取組み・研究が行われている。
我々の組織でも、組織的課題として、ドキュメントに起因するトラブルが発生しており、ソフトウェア製品品質を向上させるため、ドキュメント品質強化が急務となっている。そこで、これらの問題解決のために、実業務上の背景・制約を踏まえ「簡単にチェックできる」「レビュ ーアとしての業務経験に依存しないチェック」という点に配慮し、従来研究「キーワードベースドレビュー」に基づき実践的な取組みを行った。
本発表では以下の取り組み、評価結果及び効果について報告する。
・曖昧さや不備につながる用語(ここでは曖昧キーワードと呼ぶ)の整理・拡充
・曖昧キーワードを機械的にチェック可能な「曖昧キーワードチェックツール」開発
(基にした従来研究とは違うドキュメント形式に対応)
・品質保証部門で本ツールを実践的に運用するための仕組みとしてレビュープロセスの整理 ・実際の業務への「曖昧キーワードチェックツール」適用および評価
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